俺は100人以上の女とセックスしてきた。
この体験談シリーズでは、そんな女達とのセックス遍歴を紹介してきた。
今回はシリーズ最終回。
さまざまな土地での出会い・セックスを紹介していこう。
第22話.花火大会で浴衣JKをナンパ
俺達はよく夜中に1つの車に集まってコンビニの駐車場で話していた。
外は夏真っ盛りだ。
友達C「それにしてもうちら毎日暇だな、最近は心霊スポットしか行ってないな」
友達B「それも野郎のみでな」
友達A「仕方ないだろ、現実世界に楽しみがないんだから霊界に求めるんだよ」
俺「名言だな」
友達D「たまにはどっか出掛けるか」
皆で「どこいく?」と話していると、最近CMで流れている福島のテーマパークに行くことになった。
ハワイアン的な所だ。
俺達は水着などの用意の為に一旦帰宅した。
これ、女と来てたら最高だな
深夜出発して朝ハワイアン的な施設に着いた。
(入場料金たけえな)
まだ開店していなかった。
開店まで待ってプールと温泉を楽しんだが、カップルと家族連ればかりだった。
俺達は一通り楽しんだ後、コンビニで雑誌を読む。
山形で明日大きい花火大会があるみたいだ。
俺達は夜中、山形に車を走らせた。
明日の夜まで時間があるため、蔵王のお釜を見に行った。
蔵王を登っていると走り屋に遭遇し、危うく事故るとこだった。
走り屋インを攻めすぎ。
途中に門があり、お釜までは到着できなかった。
車を停めると、外には天の川が流れていた。
友達A「これ、女と来てたら最高だな」
俺「男だけどね」
友達A「誰か近くに女の知り合いいないの?」
俺「蔵王のお釜付近に女の子の知り合いいたら凄いわ、明日、現地調達しようぜ」
友達A「浴衣捕まえようぜ浴衣」
翌朝起きると雲海が広がっており、幻想的だった。
(女の子と来たかった)
お釜を見たあと花火会場に向かった。
到着したが、まだ早かった。
俺達は途中で購入したレジャーシートを敷き、場所を取っておいた。
周りを観光するが何も無い。
女も全然いないのでナンパも出来ず、花火大会の時間が近付いたので戻る。
人は結構いるが、そこまで混んでない。
(あれ?もしかしたらそこまで大きい花火じゃない?)
花火が上がるが迫力はあまりなく、最後のメイン花火のナイアガラも期待外れだった。
客は家族がメインで引きも早い。
俺達は少数の女に声をかけるが、ナンパに失敗した。
誰も援護に来なかったのはひどくないか
近くの営業時間が終了したドラッグストアに車を停め、帰るかどうかを相談する。
友達B「まじどうするか?今から帰る?」
友達C「帰り、結構時間かかりそうだから凹むな」
俺「遠出して収穫0だからな」
友達A「おい、浴衣女二人組!歩道のとこ!俺行け!」
車の窓を開ける。
俺「こんばんは~!」
俺は手を振る。
女二人組は驚いて立ち止まり、手を振り返してくる。
友達A「あれ、いけんじゃね?俺行け!」
俺は扉を開けて近付いた。
(若いな、高校生だろうな)
俺「○○から旅行に来てるんだけど、男ばかりでさ、思い出作りにちょっとだけ地元の子と話したいんだけどいいかな?」
女の子達は耳打ちをして相談してる。
女「いいですよ」
俺「ありがとう、いい思い出になるわ」
俺は車に振り向きオッケーマークを出す。
車内ははしゃいでいたが、誰も援護に来なかったのはひどくないか。
女の子は白い浴衣とピンクの浴衣の二人組だ。
自己紹介をしつつ、コンビニに歩いて酒を買いに行った。
車には定員オーバーするから乗れなかった。
ドラッグストアから300メートル位、ちょっと距離がある。
ドラッグストアの前にレジャーシートを敷いて酒盛りをしていた。
いい感じに打ち解けて、第一印象ゲームをやった。
男達は後ろを向いて、女の子達に第一印象が良かった人の肩を叩いてもらう。
友達A「じゃあまず外見が一番良かった人の肩を叩いて」
…俺は肩をちょっと叩かれた。
『よっしゃー!!』って心の中で叫んだ。
友達A「あれ?肩叩かれてないけど終わってる?」
ピンク浴衣「終わってます」
友達B「うそー!夢がないよ夢が!」
友達A「じゃあ二番目の人を叩いて」
・・・
ピンク浴衣「終わりました」
俺は叩かれなかったが満足だ。
友達A「で!?誰が一番で肩叩かれた?」
手を上げる。
友達A「俺かよ!お前は色んな意味でもういいだろ!もう1人は?」
友達Dが手を上げる。
男達「うそーーー!?」
友達Dは全く喋らず、しかも童貞だ。
彼女は中学の時に1人、1ヶ月付き合っただけだった。
友達A「で、どっち?どっち?友達Dを叩いたのは」
ピンク浴衣「…私です」
俺達「おー!どこが良かったの?」
ピンク浴衣「寡黙なとこがいいなって」
友達A「マジか!?良かったな友達D」
友達D「ああ」
はい、お客様!よろこんでーー!
彼女達はコンビニのトイレに向かった。
俺「友達D、ぜっっっったいメアド交換しろ」
友達D「でも遠距離だぜ?」
友達A「お前このチャンス逃したら次いつ来るかわかんないぞ?必ず交換しろ」
俺「そうだそうだー」
友達D「でもさ、山形だぞ、ここ」
俺「そんなんだから、彼女できないんだぞ、俺なんかヤりに仙台まで電車で行ったんだぞ、1人で」
友達B「いや、俺は異常だから仕方ない」
彼女達が帰ってくる。
俺達は皆で協力して、友達Dにピンク浴衣とアドレスを交換させた。
友達A「もう酒ないな、追加で買ってくるか、俺と友達Dカップル同士で酒買ってきてくれ」
(おお、友達Aが珍しいことを言うもんだ)
俺達はコンビニに向かう、先導は友達Dカップルだ。
しばらく2人で喋らせようと思い、俺達は途中の工場みたいな所に入る。
結構大きい工場で、周りは畑だった。
俺「あいつら上手くいくかな?」
白浴衣「どうかな~?俺さんは私なんかでごめんね」
俺「なに言ってるの?肩叩かれたとき超喜んだよ、白浴衣の方がタイプだったし」
白浴衣「本当に?」
俺「本当だよ」
白浴衣「キスしたいな」
(はい、お客様!よろこんでーー!)
俺はキスをする。
しばらくして胸を触る、小さいが揉める。
浴衣の中に手を入れて揉む。
もう片方の手でそのまま下に手を入れようとした。
白浴衣「初めてが工場は嫌です」
俺「初めてなんだ?まぁそうだろうな、ごめん」
俺達は数回キスをして戻った。
コンビニにはもう2人はいなかった。
駐車場に戻る。
友達A「俺くーん?どうして遅くなったのかなー?おじさんに詳しく聞かせて欲しいな~?」
俺「エッチはしてないぞ」
友達A「『は』ってなんだよ、『は』って!じゃあ何したんだよ」
白浴衣「秘密です!」
朝方、友達Dが2人を車で送っていき、俺達はホームタウンに帰った。
今も友達Dは彼女がおらず、童貞だ。
いいやつなんだけどな。
第23話.セフレとの沖縄旅行
社会人時代のある日、メールが届いた。
前にヒモ生活をしていたセフレからだった。
ヒモ生活が終わってからは会っておらず、メールもあまりしていなかった。
セフレ「久しぶり、○月○日から、3日間位休み取れない?」
俺「おお、久しぶり!頑張れば休み取れるかな?どうした?」
セフレ「友達と沖縄行く予定だったんだけど友達が急に行けなくなって。予約してるし、すごい楽しみにしてたから沖縄行きたいんだよ。宿泊費と交通費出すから行けない?」
俺「今電話出来る状況?出来たらかけてくれない?」
しばらくすると電話が来る。
セフレ「久しぶり」
俺「久しぶり、ああいう内容なら電話にしてくれ、彼氏は行けないの?」
セフレにはヒモ生活が終わってから彼氏が出来ていた。
某お笑い芸人に似てると聞いていた。
セフレ「ごめん。彼氏はどうしても外せない仕事があるみたいなの」
俺「休み取れたら行けるよ、来週電話してきて」
セフレ「本当に?わかった」
俺「あと、さっきのメール、送受信とも消しておいて。その後に適当な女友達とメールして送受信ボックスのメール件数埋めといて」
セフレ「相変わらず用心深い(笑)」
俺「何が起こるかわからんからな」
そして休みが取れた。
沖縄に行ったことがなかったので、俺も楽しみだった。
天気が良かったら綺麗な海なんだろうな
旅行当日、空港で待ち合わせをする。
セフレ「久しぶり!変わってないね」
俺「セフレも変わってないな」
セフレは化粧がかなり上手い。
30代前半の歳なのに20代半ば位に見える。
化粧をしてるとやっぱり眞鍋かおりだ。
俺達は飛行機に乗り、沖縄へ。
本島に到着した。
あらかじめ予約しておいたレンタカーを借り、首里城に向かった。
池の周りの店でソフトクリームを買い、手を繋ぎながら観光した。
セフレ「2人で旅行は初めてだね、楽しい」
俺「そうだな~長い付き合いだったけど、旅行は行かなかったね」
セフレ「いっつもエッチばかりだったね!俺はいつもヤりたい時しか来ないんだから」
俺「そんなことないよ、あれなんだろ?」
セフレ「逃げるなー!」
俺達は首里城を観光した後、海を見に行くことにした。
車を結構走らせて、大きな橋を渡った記憶がある。
プライベートビーチの看板を目印に進み、ビーチに到着。
駐車場代を払い、海へ。
人は少ない。
セフレ「やっぱり梅雨で天気悪いから人は少ないね」
首里城の時は晴れていたが、海に着くまでには雨が降ったり止んだりしていた。
(天気が良かったら綺麗な海なんだろうな)
しばらくビーチで遊んで、泊まるホテルに行く。
プールが付いている綺麗なホテルだった。
夕食は外の飲み屋で食べた。
ゴーヤチャンプルとラフテーが美味しかった。
多少飲み食いしてからホテルに帰る。
もちろん部屋は一緒である。
俺「どうする?今回はやめておくか?お互い歳をとったし」
セフレ「来てくれたお礼でしてもいいけど、俺はそれでいいの?」
俺「まぁ我慢は出来るから大丈夫」
セフレ「大人になったねー(笑)」
久しぶりに会った俺達だが、セックスせずに眠りについた。
おっぱいは揉んだ。
次の日、起きると彼女は化粧をしていた。
(なんだそのでっかい化粧ポーチは、鞄位の大きさだぞ)
「可愛いは作れる」とはこういうことなんだろう。
みるみるうちに変身していく彼女。
ファンデの下地に色々な化粧道具を塗っていき、もはや油絵みたいだ。
俺の想像してた沖縄と違う
2日目は朝早く起き、美ら海水族館に行った。
レンタカーで向かったが、めちゃめちゃ遠かった。
甚平鮫の食事シーンを見たりして外に出る。
セフレ「思ったより早く終わったね、これからどうする?」
俺「沖縄を見たい」
セフレ「どういうことよ(笑)」
俺「到着してから思ってたんだけど、俺の想像してた沖縄と違うのよ。瓦の屋根で石垣があって庭にはハイビスカスが咲いてるような家が並んでる感じだと思ってた」
セフレ「本島じゃあ少ないんじゃない?確かガイドブックに書いてあった琉球村がイメージに近いんじゃない?」
俺「よし、そこ行こう!」
琉球村には俺の想像していた沖縄があった。
俺「おーこれだ!俺の想像してたやつ!早く入ろ!早く」
セフレ「はしゃぎすぎでしょ(笑)」
俺「沖縄を見れたんだから嬉しいさ」
セフレ「ずっと沖縄だけどね。でもここは雰囲気いいね、ゆったりしていて何もかもどうでもいいやーって気分になれそう」
俺「ねぇねぇ、あれなんだろ?見に行こうよ~!」
セフレ「子供か!」
琉球村は俺にとっては非常に楽しかったが、すぐに閉店時間になってしまった。
近くの飲み屋でご飯を食べる。
ラフテー旨い。
セフレ「今日いっぱい運転したから疲れたでしょ?帰り運転するから飲んでいいよ」
俺は泡盛等を飲み完全に酔っ払った。
離れてても地球の中でペアでしょ?
3日目、ホテルのベッドで起きる。
記憶が無い&なぜか全裸の俺。
セフレは化粧をしている。
(あれ?俺ヤったのか?なんかヤった気がするけど)
俺「おはよう、頭ガンガンするわ」
セフレ「昨日、完全に酔っ払ってたからね」
俺「所々思い出してきたけど、ヤったよね?」
セフレ「激しかったよ、『セフレ~』って言いながら押し倒してきてビックリしたよ」
俺「俺ゴム持ってきてないけど」
セフレ「大丈夫、安全日だし、最後は外に出させたから」
俺「マジか、全く覚えてないわ」
セフレ「思い出すためにもう1回やる?(笑)」
ベッドに近づいてきてガウンを外す。
俺達は朝からセックスをした。
最終日は国際通りに行った。
俺「シーサー欲しい…あるかな?」
セフレ「絶対売ってるから安心しなよ」
国際通りに着く。
ちょっと歩くと、個人経営の置物屋があった。
俺「シーサーがある」
セフレ「ここで買うの?もっと先にもあると思うよ?」
俺「ちょっと見たい」
俺は5センチ位のシーサーを手に取った。
裏の値札を見ると、2,000円と書いてあった。
(小さいのに高いな、ペアで買ったら4,000円か)
おばあちゃん「シーサーかい?それならペアで買ってくれたら3,000円でいいよ」
俺「本当に!?買う!」
シーサーを包んでもらった俺は上機嫌だ。
セフレ「良かったね」
しばらく歩くとドンキホーテのようなお土産屋が見えた。
25センチ位の大きなシーサーがあり、値段はペアで1,000円だった。
俺「ねぇ、あれ見て」
セフレ「(笑)」
セフレ「返品してきたら?」
俺「でもわざわざ値下げしてくれたし、返品しづらいよ」
セフレ「じゃあ私がさっき買った方買うよ」
セフレは俺に3,000円を渡してきた。
俺「いいよ、これで我慢する」
セフレ「大きいの欲しいんでしょ?私小さいのがいいからさ、ほら買ってきな」
俺は先ほど買ったシーサーを渡し、大きなシーサーを買いに行く。
さすがにデカいので郵送してもらった。
俺「郵送してもらった!」
セフレ「良かったね、ハイ!」
セフレはビニール袋を差し出してきた。
俺「なんか買ってきたの?」
中を見ると、先ほどのシーサーが片方入っている。
口が閉じた方だ。
セフレ「プレゼント、2人で1つずつ持とう」
俺「え?いいの?シーサーはペアで飾った方がいいんでしょ?」
セフレ「離れてても地球の中でペアでしょ?地球を魔除けしてくれるよ」
俺「そんなもんか?(笑)ありがとう!」
俺達は飛行機に乗り、それぞれの家に帰った。
最近、セフレから連絡があった。
勤めていた会社を寿退社し、今月結婚したらしい。
あのシーサーは、嫁入り道具として持って行くようだ。
第24話.合宿教習中の彼女
俺は新潟の自動車教習所にいる。
1人での合宿だ。
俺の誕生日が早かったため、友達と一緒には行けなかった。
部屋はペンションの3人部屋、女の子の部屋もあるみたいだ。
同じ部屋の人は友達同士の2人組で年上、ギャル男だった。
自己紹介後に話をしていると、何とかやっていけそうだ。
俺は単車の免許を持っていたため学科は免除される。
毎日2時間の実技をするだけだが、初めての教習だ。
俺「よろしくお願いします!」
教官「俺くんだね、よろしくお願いします。君は適性検査の結果すごいね、両方とも最高ランクじゃないか」
教習所に入校した際にする適性検査だ。
四角の中に時間内に文字を書いたり、枠をはみ出さないように書いたりする問題があったのを記憶している。
数字とアルファベットで評価され、両方とも成績が良かった。
俺「運転するためにこの星に生まれてきたみたいです!」
教官「なんだそりゃ(笑)」
掴みは良かった。
教官「じゃあミラーとか調整して、自分のタイミングで出発していいよ。まずは内輪差の確認をしよう」
俺「分かりました」
教官「うん?運転したことあるの?」
俺「家の畑で軽トラを乗り回してました」
教官「これは教える方も楽でいいわ」
俺はこの教官と非常に仲良くなった。
仮免を付けて走る路上教習の時も、
教官「俺~右にあるのが俺がよく使うラブホだ」
俺「右に曲がりまーす」
教官「おいちょっと待て、男と行ってどうする(笑)」
俺「教官の女の子が待ってるのかと」
教官「待機させんわ(笑)」
終始、和やかに教習が進んだ。
学科が無い俺はかなり時間が余っていた。
しかし、余った時間の使い道は決まっていた。
俺には目標があった。
この合宿中にスノボを滑れるようになりたかった。
よく女の子からスノボに行きたいと誘いがあったが、カッコ悪いところは見せたくなかった。
時期は春だが、新潟ではまだ滑ることが出来た。
俺は時間が空くと、ペンションのレンタルスノボを抱えてスキー場に送って行ってもらった。
何回も何回も転んで手首と尻がくそ痛かった。
教えてくれる人もいなかったので、1人でずーっと練習していた。
リフトの乗り方も分からないため、ボードを抱えて徒歩で登っていた。
リフト代は高かったからちょうど良かったが、毎日足がボロボロだった。
ちょっとだけ話を聞かせてくれませんか?
毎日クタクタで、教習所へ実習に行く時は大体待合室で寝ていた。
起きると横に女の子がいた。
何回か教習所で見たことがある。
女「ぐっすり寝てましたね」
俺「え?あ、あぁ」
寝起きで何を話したらいいか分からなかった。
女「疲れてるんですか?」
俺「スノボ練習してて、疲れてるんだ」
女「新潟の方じゃないんですか?」
俺「○○だよ」
女「合宿なんですね、私は通学でここが地元なんです。いつか○○に行ってみたいのでどんな場所か教えてもらっていいですか?」
俺「いいけど、ごめん。教習の時間だからまた後で」
女「はい、待ってます。また後で」
女の外見は中の中位だった。
教習が終わると待合室には女がいる。
周りに友達っぽい人が4人位いた、2人は男だ。
話しかけづらいし帰ろうと思ったが、「待ってる」って言ってたので挨拶だけはしていこう。
俺「お疲れ様、疲れちゃってペンションに帰るね」
女「お疲れ様です、ちょっとだけ話を聞かせてくれませんか?」
俺「みんなで?」
俺は周りの友達っぽい人を見る。
なんか男の1人が、俺に敵対心丸出しなんだけど。
女「いや、友達は帰ります。教習が終わるまで待っててもらったんです」
女の友達は帰って行った。
俺「あの人、彼氏?」
女「どっちですか?」
俺「黒い服着てた方」
女「あー違いますよ、学校が一緒なだけです。結構前に告白されて、彼氏いないけど振っちゃったんです」
俺「だからか、敵対心丸出しだったからさ」
女「えー!本当ですか?ごめんなさい、叱っておきます」
俺「いや、話がこじれそうだから止めといて」
話を聞くと、女は一個上だった。
そりゃそうだ。
あんだけの友達が教習所に来ているのだからタメなはずがない。
俺「ごめんなさい、タメかと思ってたから、タメ語で話してました」
女「いいんですよ、タメ語の方が地元の言葉が聞けて面白いです」
俺「自分も方言知りたいのでタメ語にしましょうか」
女「そうですね、今からタメ語にしましょ、よーいスタート~」
俺達はお互いの地元について話し合った。
俺が疲れて寝てしまいそうになったので、その日はペンションに帰った。
(今日はスノボを練習出来なかったな~)
同室のギャル男に酒盛りに誘われて飲むが、いつの間にか俺は泥のように眠り込んでいた。
どうしてもすぐ転ぶ…どうしたらいいんだ
次の日、俺は午前中で教習が終わる。
(昨日は練習出来なかったし、今日は練習頑張るぞ~)
待合室には昨日の女がいた。
女「俺さん、話をしましょ!」
俺「ごめん、今日はスノボを練習したいんだ」
女「どこで練習してるの?」
俺「名前なんだっけなー、いつもペンションの人が連れて行ってくれるから覚えてない」
俺達は待合室に張られている卒検用の地図を見る。
俺「ここがペンションだから、多分ここだわ」
女「あー、よく行ってた!スノボ教えようか?」
俺「滑れるの?」
女「当たり前ですよ、このへんの若い人は大体滑れるよ」
俺「俺下手くそだから、多分女がつまらないと思うよ」
女「だからこそ教えるの」
正直、全然上達しないし行き詰まっていたので嬉しかった。
俺達は待ち合わせ場所を現地集合で決めた。
女は今日の教習をキャンセルしていた。
ペンションの人に待ち合わせ場所に連れて行ってもらった。
まだ女は到着しておらず、俺は準備をして1人で練習をしていた。
(どうしてもすぐ転ぶ…どうしたらいいんだ)
女「あ、いたいた!ってかもうウェア真っ白じゃん(笑)」
俺「どうしても転けちゃうんだよね」
女「よし、教えがいがありそうだ!リフト券買ってくるからちょっと待ってて」
(えっ?リフト乗るの?)
俺「ちょっと待って、俺、リフト乗ったこと無い」
女「え?じゃあどうやって練習してたの?」
俺「徒歩で登って、あの辺から滑ってた」
女「それじゃあ上達しないよ~買いに行くよ」
半日券を買った。
教えてもらうのだからここはさすがに奢る。
女「別に奢ってくれなくていいのに~、でもありがとう」
俺「教えてもらうんだから、これくらいはさせてくれ」
女「じゃあリフトで頂上まで行こう!」
俺「いきなり頂上か!ちょっとボード付けるから待って」
女「あ、俺さんはボード付けない方がいいよ。滑れないうちは焦って転けて怪我するからボード持ったまま乗りな」
(ほう、そういうものなのか)
リフトに到着する。
ボードを外しても緊張する。
この靴が非常に固くて歩きづらいから転びそうだ。
俺「なんかリフト早くね?転けたらどうしよう」
女「大丈夫だって、転けないように手繋ぐ?」
俺「そしたら今度はボード落としそうで怖い」
女「今、座って」
俺は女のエスコートのおかげで、なんとかリフトに乗ることが出来た。
俺「ねぇ、手すり無いんだけど」
女「上だよ、あの棒を下ろして」
俺「ああ、これ下りるのか」
頂上に近付く。
手すりを上げ、女の合図で足をつき、急いでリフトから離れる。
リフトを止めずに降りることが出来た。
先生、今日はなんか奢らせてください
頂上に着いた俺は唖然とした。
目の前に地平線が見える。
俺「ちょっと、急角度過ぎない?」
女「大丈夫、スピード出そうになったらお尻から転けて。とりあえず何が悪いか見るから滑ってみて」
俺「マジか、やってみるわ」
ドキドキするが、滑ってみるしかない。
数メートル進んだ所でスピードが出始めた俺はすぐに転ぶ。
立ち上がって滑るが、また怖くなり転ぶ。
女が滑ってくる。
女「分かったよ、転ぶこと前提に考えてるでしょ?立ってみて」
俺は立ち上がる。
女「ちょっと触るよ」
そう言うとケツを触られる。
俺「おお、どうしたいきなり」
女「(笑)いいからこのまま滑ってみて」
女の言う通りに滑る。
滑ると同時にケツを押される。
(うん?なんか転けそうにない)
滑りながら説明される。
女「あと、足の力で曲がろうとしてるから、こうすると曲がれる」
さらにケツを押される。
(おお、曲がった)
女「怖がってずっと重心が後ろだから倒れるの、この感じを覚えて」
俺はめちゃめちゃ感謝した。
俺「ありがとう!こんなに転けないで滑れたのは初めてだよ!」
女「ふふ、良かったね。じゃあ今度は自分で滑ってみて」
俺は言われたことを意識しながら滑る。
スピードが出ると転ぶが、確実に今までより滑れている。
その後、何度も転びながら練習して、ようやく人並みに滑れるようになった。
俺「先生、今日はなんか奢らせてください」
女「別にお礼なんていいよ」
俺「いや、奢らせてくれ。今日は凄く気分がいい」
女「じゃあご飯ごちそうになろう、店は私決めていい?」
俺「そりゃあもちろん!でも1万超えるとキツいな~(笑)」
女「このへんにそんな高い店ないから(笑)」
俺達はそれぞれの迎えの車に乗った。
時間を決めて、教習所で待ち合わせをすることにした。
新潟にいる間、私を彼女にしてくれない?
ペンションに着いて着替える。
同室のギャル男に話しかけられる。
ギャル男「スノボ以外で出かけるの珍しいじゃん、コンビニ?結構遠いぜ」
俺「いや、ご飯食べに行くんです」
俺はそそくさと部屋を出た。
教習所は近かったが、コンビニは遠かった。
教習所で女が到着するまで待つ。
春とは言え、寒い。
(早く来てくれー)
そう思ってたら女が来た。
いつもと違う服装だ。
ちょっと露出していて、胸は谷間が見える。
(結構大きいんだな)
女は自転車で来ており、後ろに乗るよう促される。
俺「あぁ、俺がこぐよ」
二人乗りをして言われる通りに進むと、某ファミレスに着いた。
席に着いて上着を脱ぐと、やはり谷間がある。
禁欲生活だったこともあり、ムラムラする。
俺「ファミレスじゃなくても良かったのに」
女「よく来てて、好きだからいいの」
俺達は料理を食べながら雑談をしていた。
女「俺さんは地元に彼女いるの?」
俺「いないよ」
女「欲しいと思わないの?」
俺「今は遊んでるから欲しいとは思わないな~」
女「でも新潟に来てからは遊べてないでしょ?」
俺「まぁね、でも免許とスノボのために来たから仕方ないよ。スノボも多少滑れるようになったし満足はしてるよ」
女「そっかー…新潟にいる間、私を彼女にしてくれない?」
俺「え?…どうゆうこと?」
しばらく沈黙する。
女「言葉通りだよ」
俺「俺、予定ではあと数日で帰るよ?」
女「うん、その間だけ」
俺「それでいいの?」
女「充分。めんどくさい女にはならないから安心して」
俺は悩むことなくオッケーした。
その日は遅かったこともあり、そのまま帰った。
さよならだけど、いつか遊びに行くよ
次の日、俺達は教習所で話していた。
女「せっかく付き合ったんだから、どっか行こうよ」
俺「この辺にカラオケないの?久しぶりに歌いたいんだけど」
女「あるけど、良いところじゃないよ?今日行く?」
俺「おお、あるのか!行く行く!どんなとこでもいいよ」
俺達は教習後に自転車でカラオケに向かう。
女「ここ」
ビックリした。
そのカラオケは外にあり、部屋は個別のコンテナになっている。
受付もコンテナだった。
受付を済ませ、部屋番号が書かれたコンテナに入る。
中は広かった。
普通のカラオケボックスの2倍はありそうだ。
久しぶりのカラオケで嬉しかった俺は、しばらく熱唱する。
女「歌うの好きなんだね」
俺「うん、カラオケはよく行く。それにしてもコンテナはビックリしたよ!予想外だった」
女「ここのカラオケは、みんなラブホ代わりに使われてるの。カメラも窓もないでしょ?扉は内側から鍵かけられるし」
俺「あぁ確かに…」
オナ禁中の俺は、すぐにフル勃起する。
女「俺はしたいと思う?」
俺「そりゃあ、新潟来てずっと禁欲だからしたいと思うよ」
女「私はいいよ」
久しぶりということもあり、即座に激しくキスをする。
ソファーではなくステージでセックスをした記憶がある。
詳しい描写は覚えていない。
付き合ってる間、セックスしたのはその日だけだった。
後はスノボを2人で楽しんでいた。
数日後、俺の卒業検定の日だ。
女「落ちろー落ちろー」
俺「緊張するから、やめてくれ(笑)」
落ちたら次の日まで泊まることが決定する。
受かれば今日中に帰れる。
卒業検定は俺の他に2人。
同じ車に乗り込み1人目が運転する。
緊張しているのが伝わってくる。
ミスをして教官にブレーキを踏まれている。
(あの人は多分落ちるな。ヤバい、俺も緊張してきた)
次は俺の番だ。
卒検の道は覚えていたはずだが、運転しながら不安になる。
大きなミスは無かったが、ゴールを忘れてしまう。
(あっ!ここだ!ゴールは!)
そう思って停めた場所は駐停車禁止マークの下、人の家の車庫前だった。
やっちまったと思った。
教官「あと数メートル先に走らせて。あそこなら大丈夫だから」
俺「はい…」
教官「駐停車禁止標識は見えてた?」
俺「見えてませんでした。停めてから気付きました」
終わったと思った。
待合室では女が待っていた。
女「どうだった?」
俺「多分落ちたわ、途中までは良かったけど最後に駐停車禁止で車停めちゃったわ」
女「まじかーまだ結果は分からないし、落ちても1日慰めてあげるから元気出しな」
卒業検定の結果が発表された。
俺は受かっていた。
俺「受かってた!大丈夫だった!」
女「良かったね、おめでとう!さよならだけど、いつか○○に遊びに行くよ」
俺「ありがとう、本当感謝してる」
女は俺を駅に向かうバスまで見送ってくれた。
色々なことを勉強できた合宿だった。
女は現在結婚しており、二児のママである。
最終話.あいつのことは許してやるか
これは俺と嫁の話である。
俺は社会人になってから元キャバ嬢と同棲をしていたが、2年程で破局した。
6月の事だった。
(しばらく彼女出来ないだろうな)
そう思いつつも、今年の夏休みに海でゲットすると誓っていた。
夏休みに入る時に職場の先輩達に宣言する。
俺「夏期休暇で彼女ゲットしてきます!」
ビーチボール持ってくれば良かったね~
友達と海に行く約束をして、「いつもの海じゃあつまらないから綺麗な海に行こうぜ」と言った。
友達「じゃあ場所選んでおいて」
返信があった。
ネットで調べると、凄く綺麗な穴場スポットの海を見つけた。
俺「ちょっと遠いけど、ここに行こう」
当日、友達5人とその海に行った。
カンカン照りのまさに夏って感じの天気だった。
ビーチに行く。
失敗した…海はメチャクチャ綺麗だが女がいない!
口コミしか情報が無い穴場スポットは穴場過ぎた。
俺達は諦めて海を楽しむことにした。
ビーチボールを持って来ていたが、男5人でビーチボールをするのは面白くない。
一方、海は澄み渡っていて最高だった。
ほとんどは砂浜だが、満潮・干潮を利用する岩の生け簀みたいな所があり、その上から飛び込みをしまくっていた。
生け簀で遊んで砂浜に帰ってくると女グループが3組いる!
普段の海なら数十組いるのだが、穴場スポットでの3組は嬉しかった。
友達とナンパしようと相談し、まずは少数精鋭で行くことにした。
最初はギャル2人組だ。
俺はギャルに興味が無かったので、他の2組を監視していた。
そこに俺のど真ん中タイプがいた。
彼女は3人組で社会人になりたての雰囲気だった。
3人とも可愛い。
彼女達はビーチに座って雑談していた。
その雑談の中で、
『ビーチボール持ってくれば良かったね~』
そんなジェスチャーをしていたのを俺は見逃さなかった。
(フフ、俺はビーチボールを持っている)
友達「ダメだった、ほぼシカト」
友達2人が帰ってくる。
俺「あのグループいけそうだよ、ビーチボールやりたがってる」
友達「まじで?なんで?」
俺「ボール持ってないのに、こうやってトスするようなジェスチャーしてた」
友達「よし、じゃあ次いってみるか」
友達「ナンパなんですけどいいですか~?」
女「なにそれー直球過ぎるでしょ(笑)」
第一感触はいい感じだ。
今回は俺を含めた3人で挑戦した。
俺「ビーチバレーしようぜ」
女「ほんとに?ビーチボール持ってくれば良かったって話してたの」
(知ってる)
俺達6人はビーチボールで遊びながら自己紹介をした。
途中から待機していた2人が合流する。
その後も砂浜に埋めたり、海ではしゃいだりして遊んだ。
雰囲気悪くて申し訳ないが、俺と付き合ってくれないか?
帰る時に番号を交換することになった。
俺達は代表の1人がアドレスを交換して、そこから皆に伝える方法を取った。
アドレスを交換したのは俺と嫁だった。
理由は簡単なものだった。
キャリアが一緒で、電話番号だけでメールが送れるからだ。
俺は帰りの車中でメールをしていた。
俺「友達1と友達2が○○ちゃんのメアド知りたいって言うから教えてくれる?」
嫁「わかった~○○だよ」
俺「嫁ちゃんは誰か知りたい人いる?」
嫁「うーん、私はいないかな~」
嫁は終始ノリが悪かった。
後で理由を聞くとナンパが苦手だったらしい。
友達に付き合い仕方なくといった感じだ。
俺と嫁はメールを繰り返した。
なんとか夏期休暇中に映画に行けることになった。
当日映画を見て、居酒屋に行く。
俺「ナンパした時は無愛想だったけど、本当は明るいんだね」
嫁「だってナンパは苦手なんだもん」
俺「最初見た時からタイプで絶対声かけようと思ってたからね。だからビーチボールしたいのも知ってた」
嫁「あ、知ってたんだ?ずるい!タイプって○○のこと?」
俺「いや、嫁ちゃんだよ」
嫁「嘘、○○だとずっと思ってた。よく話しかけてたからさ」
俺「○○ちゃんはノリいいじゃん?盛り上げるにはノリのいい子に話しかけないといけないからな」
俺達はいい感じに打ち解けていた。
嫁「私もあの中では俺さんが一番カッコイイと思ってたよ」
俺「マジで!?超嬉しいわ」
俺「居酒屋で雰囲気悪くて申し訳ないが、俺と付き合ってくれないか?」
嫁「本当に?」
俺「本当に」
嫁「うーん、俺さんいい人だし、わかった、付き合おう!」
俺は最近起きた自分の出来事に気付いた。
俺「ありがとう!超嬉しいわ!でも1つ言っておかないといけないことがあるのを思い出した」
嫁「なに?」
俺「俺、ついこないだ難病になっちゃったんだ」
嫁「えっ…?」
これは、会社の健康診断の結果が『精密検査が必要』となっていて、大きな病院で再検査して発覚したものである。
俺「ごめん、付き合う前に言えば良かったね」
嫁「どんな病気なの?」
俺「医者曰く、○○って難病で発症してから3年で8割の人が治るらしい」
嫁は泣き出した。
俺「えっ!えっ!どうした?」
俺は嫁が落ち着くまで待った。
嫁「ヒック…だって3年で8割の人が亡くなるんでしょ?そんなのひどいよ」
居酒屋がうるさくて聞こえてなかったみたいだ。
俺「いやいや、8割の人がな・お・る!」
嫁「えっ?じゃあ残りの2割は?」
俺「長引く」
嫁「それだけ?」
俺の難病は治療法が見つからないだけで、実害は息切れ位だった。
俺は泣いてくれた嫁を大切にしていこうと心に誓った。
嫁との出会いは運命だと思っていた。
出会ったあの時、あの海水浴場を選んだのは、たまたま同じ口コミを見て嫁が決めたからだ。
嫁は俺の趣味のゲームにも寛大で、バイオやモンハン等を一緒にやっている。
外見は俺好みのどストライクだった。
そして一番運命だと感じたのは、過去に俺をいじめていた女と漢字は違えど同じ名前だったこと。
俺は明日提出する婚姻届を見てつぶやいた。
「あいつのことは許してやるか」
まとめ

本当にこれで終わりです。
今まで読んでくれてありがとうございました。
俺も昔のことを思い出せて、楽しかった。