最近のエロいナイトスポットの報告です。
今年2016年、新木場の巨大クラブ「アゲハ(ageHa)」で、バーレスク東京(TOKYO)のダンサーが一夜限りのパフォーマンスショーをやるようです。
この伝説のエロパーティーとも呼ばれている「アゲハ×バーレスク」の特大コラボ企画は、昨年も開催されており、3000人も動員したようです。
僕は昨年からバーレスク東京に注目していました。彼女たちのパフォーマンスは、アイドルのような華やかな衣装と、ストリップのようなセクシーな演技で、見ている人を楽しませます。
エロティックなダンサーたちが、巨大なナイトクラブでハチャメチャにやってくれるとのこと!
これはぜひとも突撃しなくてはいけません!
今回は、一夜にしてアゲハで起きた、超刺激的な伝説のパーティの記録をここに記します。
新木場の巨大クラブ「アゲハ(ageHa)」に向かう
深夜24時。新木場駅のファミリーマート前。
さ…寒すぎる…。
この日を楽しみにしていた僕の気持ちは、震えるようないてつく寒さにより消えかかっていた。
とりあえず、自販機で買ったあったかい缶コーヒーをホッカイロ代わりにする。
息を吐くと白い息が出る。上を見上げると真っ黒い夜空に星が点々と輝く。
もう12月か。この寒空のなか、移り変わる季節の速さに、僕は漠然とした焦燥感を駆り立てられる。
そんなナイーブな気持ちになりながら、再び目的地のアゲハへと歩き出す。
アゲハは新木場駅から橋を渡ってすぐ。歩いて5分もかからない。
そもそもバーレスクとは何か
アゲハに来たのは久しぶり。というか、そもそもクラブ自体が久しぶり。
僕は音楽音痴だし、引きこもり体質だし、ガヤガヤしている人混みも苦手である。
そんな非リアの僕が、今回アゲハに足を運んだ理由は、バーレスクがここでパフォーマンスをやるからだ。
バーレスクとは、六本木にあるバーレスク東京というお店で、毎晩パフォーマンスショーを行っているダンサーたちのこと。
彼女たちは身体を使ったセクシーなパフォーマンスをウリにしていて、男性のみならず、女性からの人気も高い。
昨年、バーレスク東京に行ってきたときの体験レポートは、『六本木「バーレスク東京」のショーが迫力ありすぎる!』で公開中だ。
ちなみに、バーレスクの元ネタは、2010年に公開された映画「バーレスク」。歌手を夢見る主人公の人間ドラマと、セクシーなパフォーマンスが見どころのミュージカル映画である。
そんなセクシーなパフォーマンスで六本木の夜を楽しませる彼女たちは、今回アゲハでパフォーマンスを行うというのだから、ディープなエロスの匂いがプンプンするではないか。
今回は、昔から仲良くしていて、バーレスクに興味のあった女友達と一緒にこのイベントに突撃することにしたのだった。
アゲハの入り口前で待ち合わせ
アゲハの入り口前。ベンチの近くでポツンを彼女を待っていると。
「一緒に入らない?」
ふと隣をみると、男たち3人組が、30代半ばの女性にそう声をかけていた。
「他に可愛い子いたら、どうせそっちいっちゃうんでしょ〜?」
「そんなことないって、一緒に入って飲もうぜ。」
「どうしよっかな〜」
クラブでは、このような男女の駆け引きが、いたるところ行われている。
女性の割合が少ないと、たとえアラサー、アラフォー女性であっても、周りの男からチヤホヤされていることも多い。
まさにそんなオタサーの姫状態になっている様子を、横目で見ていると、どこからともなく僕の待ち人がやってきた。
黒のワンピースに白いカーディガン。って…完全に秋の服装をしているではないか。
「さむぃぃぃ!」
身体をブルブルと震わせながら、僕のほうに向かってきた。
この服装に驚いているのは僕だけでない。さっきまでナンパしていた男たちも彼女を見ながらどよめく。
なぜこんな寒い日に攻めたファッションをしているのか。
「その格好はさすがに寒いでしょ。」と一応、僕はツッコんだ。
「とにかく早く、中に入ろうよ!」
彼女は僕の手を取り、すぐさまアゲハの受付に向かった。
受付でチップをもらう
「人が多いね。こんなに人多いの珍しいよ。」
クラブ事情に詳しい彼女は、アゲハにも最近よく来ているらしく、この混み具合に少々驚いているようだ。
僕と彼女のあいだがらは、付き合っているわけではないが、大事な友達である。
昔からの知り合いで、色んな経緯を経てから今の関係となったが、今回は本題とそれるので、馴れ初め部分は割愛する。
いずれにしても、僕が心を許している大事な女性である。
受付では、今日がバーレスクイベントということで、仮想通貨のRIONというチップがもらえた。
このチップを気にいったバーレスクのダンサーに渡すことができるのだ。
いや、渡すというよりも、正確にはセクシーな衣装にチップを挟ませてくれる。
このようなチップを通じた、かすかな接触とそこで生まれるコミュニケーションが意外と面白い。
これがいわゆる欧米風のチップ遊び、というやつです。
アゲハの客層と雰囲気
僕がトイレに行ってると、彼女がナンパされていた。少し目を離すと、クラナン目的の男が群がってくる。
「面倒くさい絡み方の人が多い」
彼女はそう嫌そうに愚痴をこぼしながらも、ナンパされること自体にはまんざらでもない様子に見えた。
クラブにいる男女は、なに食わぬ顔をしながら、ナンパ、ナンパ待ちから始まる異性との刺激的な出会いを求めている。
このような出会いの場としての文化的装置をはたしているのは、お酒と音楽、そして照明等の演出によってできあがるクラブ特有のアダルトな空間であろう。
ナンパの箱として有名な六本木のV2や麻布十番のELETOKYOは、中を歩くだけで同性からマウンティングされるので嫌な感じしかしない。
それに比べると、アゲハの客層はややおとなしいほうだと思う。
バーカウンターでお酒を注文する。このフロアのまわりを見渡すと、30〜40代、と少し年齢層が高めだ。
「このEDMは古いね。」
そう彼女がつぶやいた。
アゲハは4つのエリアに分かれており、それぞれホールがある。
そこでDJが流す音楽によって、集まる客層や年齢層が変わってくるんだとか。なるほど、興味深いね。
超刺激的!バーレスクの圧巻のパフォーマンス!
26時。バーレスクのショーが始まる時間だ。メインホールにたくさんの人が集まり出す。
ステージ上の大きなカーテンがめくられ、眩しい光と会場を轟かす音楽とともにバーレクスのダンサーがついに登場した。
おお、待ってました!
「うおぉー!」「わーっ!」っと、フロアが盛大に湧き上がる。
フロア全体に爆音で鳴り響く音響、彼女たちをギラギラと照らすスポットライト、バックスクリーンのデカい映像やステージ上のスモークといったド派手な演出。
彼女たちは、ビキニアーマーとでも呼ぶべき、露出度の高いエロい衣装を身にまとい、キレイな手足とむっちりした胸やお尻を強調させている。
そして周りは、人、人、人だらけ。僕らはもみくちゃにされつつ、バーレスクのパフォーマンスショーが始まった。
センターで歌声を披露する みぃちゃん
センターにいるのは「みぃちゃん」。バーレスクのダンサーを率いるリーダー。いつもと髪型が違う。奇抜な赤髪に、モヒカンヘアという、男らしい雰囲気を出している。
まわりから「みぃちゃんー!みぃちゃん!」という声援がかかる。こういう自分が推している女の子を叫ぶ様子は、アイドルのライブと似ている。
下品さを感じさせないセクシーな動き
ただ、彼女たちのダンスはアイドルがやるよう可愛い動きではなく、ストリッパーのような、股を開脚させたり、身体をくねらせたり、といったセクシーでエロい動きが中心である。
そして表情は、淫靡さと真剣さの両方を持っていて、エロカッコイイというやつだろうか。
もちろんエロいといっても、バーレスクのパフォーマンスは、服を脱いでいくストリップショーではない。
女性が脱がない色仕掛けのパフォーマンスダンスである。
そのため、性的に誘惑するエロい表情や動きはあるが、直接的なエロ表現がないので、見ていて下品さを感じない。
いつものアゲハじゃない!フロア全体がカーニバル状態に!
いつのまにかフロア全体がカオスとなっていた。
ここのフロアは完全にいつものクラブではなくなっている。普段のアゲハを知っている人は驚くんじゃないかと。
色々なところからクラッカーが放たれ、金の紙キレが上から舞い落ちる。ステージ上だけでなく、フロアのあらゆるところで、バーレスクのダンサーが踊っている。まさにカーニバル状態だ。
バーレスク東京に行ったことのある人はわかると思うが、あのノリをこのデカい大箱でやっちゃているのだ。
神々しい!フロア中央で踊る いちごちゃん
フロア中央に特別設置されたバスタブで演技をするのは、バーレスクの人気ダンサー「いちごちゃん」
男に媚びるなような表情をしながら、綺麗にすらっと伸びた白い手足を伸ばせてくねらせる。
まわりと音楽とスポットを当てた演出のせいか、なぜかカッコよくみえる。
女神のような…神々しい。そう神々しい!という表現が一番ピッタリとくる。手を当てて祈りたい気分になる。
排卵期っぽい女性にチップを渡す
僕は目があったダンサーの水着の紐に仮想通貨のチップを挟んできた。
アカデミックな研究調査によると、ストリップダンサーは、排卵期の方がそれ以外の時期と比べ、客からもらうチップの額が多い、ということがわかっているんだとか。
つまり、女性は排卵期が近づくと、異性を引きつけるホルモンが多く分泌され、女性的魅力が本当に増すらしい。
今年を象徴する人気者たちと遭遇
さきほどチップを渡した女性は排卵期だったのだろうか、と無意味なことを考えていると、目の前にいた謎の黄色い生物にぶつかった。
そこにいたのはピカチュウだ。軽快な動きで暴れまくり、まわりの色んな人に体当たりをかましている。
これはピカチュウというより、ふなっしーの動きである。
ピコ太郎のそっくりさんもいた。風貌や衣装を真似ているだけでなく、PPAPのフリを完コピし、曲に合わせてアレンジしながら踊っている。
今年を象徴するような人気者たちもこのフロアを盛り上げている。
エロいというよりも楽しいエンターテイメント
クラブではない、盛大な一夜限りのカーニバルだった。
途中、一緒に来ていた友達と人の群衆に揉まれ、はぐれてしまうトラブルもあったが、総じて面白かったです!
ただ、終わってみて、冷静になってみて、この記事を書いていて、僕は思ったことがある。
ぶっちゃけ彼女たちのパフォーマンスは本当にエロかったのかわらかない。
エロい衣装、エロい表情、エロい動き、とさんざん書いてきましたが、男を性的に興奮させるエロさをあまり感じなかった。
ようは、「オカズにならない」「ヌけない」ってやつでです。
それは、水着姿で誘惑する彼女たちのいやらしい一つ一つの動作が、音楽と共鳴することで一つの演技として、そしてそれが全員の統一感ある動きとして完成されているからだと思う。
だから、エロさ、セクシーさで客を楽しませるという、エンターテイメントなんだよね。
エロビジネスって、どれも男をムラムラさせて、よりエッチなサービスへと誘導する過程で搾取するタイプが多い。
それって、男のエロい下心という、足元を見られているんだよね。
そういう意味では、バーレスクは新しいエロのカタチで面白いと思う。そしてエロとは奥が深くて難しい。
デカルトの言葉を借りると、「我エロい、ゆえにエロあり」。
そんな哲学的なことをいって、このとりとめのない文章を締めたいと思います。