俺は昨年12月25日から先月14日まで、青森の実家に帰省していた。
東北地方は相変わらず雪の量が凄まじく、寒さも東京とはケタ違いだが、やはり家族と過ごせる安心感には及ばない。
何より、生まれ育った地元には懐かしさと沢山の思い出が眠っている。
そんな青森に、秋田さんが急遽来ることとなった。
青森まで切符買ったら7枚も出てきた
というわけでいまから青森行ってきます!
りんご食べまくるぞー🍎🍎🍎🍎🍎🍎
彼は国内最大手の派遣型リフレ店、『制服オーディション』のオーナーだ。
俺が秋田さんと初めて会ったのは2015年6月の事。
ブログにて開始した記事広告に、真っ先に依頼をくれたのが彼だった。
その引き合いが縁で定期的に飲みなどに行くようになり、もう知り合ってから2年以上になる。
そんな秋田さんと、ちょうど帰省していた親友(2日目から登場)と共に地元の夜を計3日間堪能した。
1日目は、青森市唯一の繁華街「本町(本町)」を歩く。
なお、初日に訪問した店舗は全てキャバクラの為、会話(印象深かった内容のみ記載)が中心の記事となることを前置きする。
しかし、繁華街だというのに人通りが本当に少ない
1月8日の20時頃、秋田さんから青森に到着したと連絡が入り、実家の前からタクシーに乗り込む。
行き先は彼が宿泊する「ホテルJALシティ」。
秋田さんは10日に盛岡へ発つらしく、その間、俺が青森を案内することとなっていた。
待ち合わせ時刻の20時半を大幅に過ぎた21時20分、ホテルに到着。
秋田さんが降りて来るまでロビーでしばし待機する。
秋田「どうもお久しぶりです~」
江川「お久しぶりです!青森寒いですよね?」
「寒いですねー。お腹ペコペコなんで早くご飯食べに行きましょw」
秋田さんは今日、青森に着くまでご飯もお酒も我慢していたそうで、早速居酒屋へ行くことに。
目的地は、事前に目星を付けておいた居酒屋「ふく郎」。
母から教えて貰った店なのだが、ここはかなり評判が良いそうだ。
ふく郎の前に到着すると、予想外にも休業日らしく閉まっていた。
仕方なく、本町通りを歩きながら良さそうな居酒屋を探し回る。

※はしゃぐ秋田さん①
まず発見したのは「津軽海峡鮮魚店」。
その名の通り、店頭に新鮮そうな魚介類が並べられている。
早速入れるかどうか確認すると、残念ながら満席とのことだった。

※はしゃぐ秋田さん②
再び歩き出す俺たち。

しかし、繁華街だというのに人通りが本当に少ない。
俺が高校生以前の頃は、青森駅前から伸びる「新町」が一番栄えていたのだが、東京に居るうちに観光通り周辺が飛躍的に発展し、市民はそこへ集まるようになった。
今や、新町はシャッター通りと化している。
本町もその煽りを受けているのだろう。
様々な思い出が渦巻くだけに、なんとも切ない気持ちになる。
少なくとも本町の人々(特に男)は、夜の店に吸い込まれていると信じたい。

そして、脇道へ入った時に発見した居酒屋が「和や」だ。
扉を開けると店内に客はおらず、照明は一部落ち、暇すぎたのか店員らしき3人(後々聞いたが親子とのこと)がカウンター席に座っていた。
ひとまず落ち着ける場所が見つかって良かった。

席に着き、当然の如くビールを注文。
まずは乾杯する。
お腹が空いている秋田さんは、メニューを見ながらドンドン料理を頼んでいく。

ホタテ。
オレンジ色の部分は生殖巣。

焼きしいたけ。
塩を付けるとメチャクチャ美味い。

馬刺し。
飲みはコレが無ければ始まらない。

ナマコ。
コリコリとした食感がクセになる。

郷土料理、真タラのじゃっぱ鍋。
美味しいけど、タラの骨が多すぎてちょっと食べづらかった。
こんな新鮮な青森の幸を食べながら、秋田さんと近況報告などを交わす。
客は相変わらず俺ら以外に居ない為、店員さん達とも世間話をする。
おばちゃん「お兄さん、彼女さんとかはいないの?」
「居ないですねw」
「ウチの息子(店員)ももういい歳なのに、相手が見つがらなくてねぇ。誰かいい人紹介してあげでよ」
「むしろ僕のほうが紹介して欲しいですよw」
他愛もない会話だが、外の寒さとは裏腹に東北人の温かさを感じる。
そんな店だった。
「どうもご馳走様でした!」
約1時間後、会計をして退店。
エネルギー充填完了。
本番はこれからだ。
1月8日23時~同日深夜3時半:秋田さんと本町の夜歩き

和やを出た俺たちは、候補店選びのために無料案内所へ向かった。
ド派手な赤髪の兄ちゃん(スタッフ)が、入口で暇そうに携帯を弄っている。
案内所に入り、まず1軒目は彼オススメのキャバクラへ行くことに。
本命は和風キャバクラの『乙姫』だったが、残念ながら今日は休業日らしい。
赤髪の兄ちゃんが呼び寄せたキャッチを引き連れ、いざ夜遊びへ出陣。

到着したのは、色々なキャバクラ・クラブが入居する「MT本町ビル」だ。
1軒目.ニュークラブ『SHERYL(シェリル)』評価:★★★★☆

最初のキャバクラは同ビル1階にあるSHERYL。
料金は1セット60分1人5,000円、2人以上で1人4,000円。
その上、今回はキャッチが70分4,000円としてくれた。
安い…安いぞ青森。
あとはロリ巨乳が居たら文句なし。
マンツーマンの接客となり、1人目に付いたコは巨乳でモデル系だった。
と言うか、このルックスで東北訛りはグッとくるわ。
会話は記憶が曖昧なので全カット(2軒目から本気出す)。
秋田さんに煽って頂き、モデル巨乳のLINEをゲット。
セット時間中に女のコが何人か変わったが、後半はもはや覚えていない。

女のコのドリンクを数杯入れ、会計は1人5,635円の計11,270円。
最初に巨乳嬢が付いたこともあり、なかなか満足度は高い。
退店後、待ち受けていたキャッチに
「ロリ巨乳がいるキャバクラ行きたい!」
と伝え、2軒目へ。
2軒目.キャバクラ『LIBERT'E(リベルテ)』評価:★★★☆☆
※看板撮影し忘れた。
店内に入ると、比較的多くの客に対して嬢が4人しかおらず、マンツーマンではない席もある。
明らかに女のコが足りていない。
やはり、本町通りを歩く男たちはキャバクラに集まっているようだ。
秋田さんとL字型のソファー席に着き、雑談をしていると、女のコがやって来たので間に座って貰う。
後から入店した俺たちは当然ながらマンツーとはならず、2対1で飲むこととなった。
1人目のコは比較的ロリ巨乳だ。
いいぞキャッチ。
彼女とは秋田さんも交えて恋愛トークになり、大いに盛り上がりLINEもゲットした。
そしてロリ巨乳が席を立ち、次に付いたのはモデル系だが見るからに貧乳のコ。
彼女とも恋愛トークの流れになる。
モデル貧乳「お兄さんのタイプはどういうタイプなの?」
「13から15歳(即答)」
「ちょww」
「それヤバイねーw」
「ちょっと待って、だってお姉さん13から15じゃないしまずw」
「あ、確かに確かに。そうっすねーw」
「ちょっと待ってゴメン、ロリコンほど女にウケ悪いものないからw」
「アハハハハwww」
「ドン引きしてるから、ゴメンねw」
「今の(タイプの年齢の)話はナシで、ぶっちゃけて言うと18から20半ばぐらい」
「お姉さん綺麗じゃん、可愛いじゃん、素敵じゃん、顔ちっちゃいし」
「でももうギリってか多分アウトなんだろうね。今25でさ、もう年明けちゃったから今年26なの」
「でも26はちょうどいい歳でしょ」
「そうなの?w」
「アハハww歳以外の要素は?」
「童顔巨乳(真顔)」
「ハハハハwwww」
「どれも当てはまらながったんだけどwww」
「マジゴメンね、マジゴメンww」
「アハハww付く女のコ間違ったねコレねw」
「でも童顔っつーかモデル系だもんね」
「基本実年齢より上に見られるもんね」
「てか何カップ?何カップ?何カップ?(食い気味)」
「AAAA、Aカップww」
「Aカップ!?マジ?」
「全然巨乳とかけ離れちゃってるねw」
「マジゴメン、ホントゴメンww」
「いやでもまぁ、(女は)乳じゃないから」
「そうなの?w」
「巨乳好きって言ってる人は多分、Aカップはキツイよね?」
「いや、でも結局内面だから」
「でもお兄さん何カップがいいの?」
「FカップFカップFカップ(食い気味)」
「あ、ヤバイねwほど遠いねww」
「それイジメだよw可愛いんだからイジメないでww」
「アハハwwFはどう頑張っても無理だね、手術してもFにはなれないがもね」
「そうなの?」
「Aカップじゃ、何回やんなきゃいげないのーだよね」
「何回もやればFカップいけんの?」
「体ガッタガタになりそうだけどねw」
「AからFはしんどいねw」
「だいぶ上げなきゃダメだがらね」
「そうだな…5段階ぐらいか?」
「あんまイジメないであげてww」
「ハハハwww」
貧乳イジってゴメンね。
「青森に面白い所ないんすか?」
「面白いとこ?」
「相席バーとか」
「ないないない。相席バーなんてないね、それっぽいのもないし」
「無いんだ。相席バー江川さん大好きなんだよw」
「青森で繁華街っつったら本町ぐらいだもんね」
「うん。でも青森人いないからね」
「全然人歩いてないもんね。ガールズバーとかって無いの?」
「ガールズバーもあったんだけど、なくなった」
「へー、そうなんだ」
「なんか青森はガールズバーより、キャバクラのほうがまだ需要があるみたいで」
「そうか、悲しいなー」

こんな話をしていると時間になり、ボーイから声が掛かる。
60分セット+2人の女のコに1杯ずつドリンクを入れて、1人4,500円の計9,000円(領収書は1枚しか切れなかった)。
さすがにここ安すぎないか?w
ただマンツーじゃなかったから評価は★3かな。
ブレイクタイム:キャッチとの会話
外に出ると店内との激しい温度差を感じるが、酒で火照った体にはちょうど良い冷気だ。
そして、待ち受けていたのはまた別のキャッチだった。
キャッチ「次のお店は?」
「いや、おっぱいを揉みたいんですよね」
「唯一のおっパブが今日やってないんで」
「唯一なんだ」
「はい、1軒しかないんすよ」
「唯一のおっパブってどこっすか?」
「ドロップ(DROP)ってとこです。でも今日休んじゃってるんで、おっぱい触れるとこないんですよね」
ちなみに『DROP』は親友と乙姫に行った際、あまりにもムラムラして1人で特攻した。
「いや~おっぱい揉みたいなぁ~」
「ハハハハww酔っ払っちゃってダメだこれw」
「ハハハw」
「最初そんなこと言ってなかったのに2軒飲んだらこれだよw」
「まぁいいじゃん。普通に飲み行こ、ラス1。(お兄さんの店は)いくらっすか?」
「あ、60分4,000円です」
「(料金は)どこも一緒なんだ。可愛いコ付く?マンツー付く?」
「はい、大丈夫です」

到着したのはMT本町ビルと同様、夜の店が軒を連ねる「ジャスマックビル」。
目的の店はこのビルの5階にあるらしく、エレベーターに乗り込む。
「いや~メチャクチャ揉みたいなおっぱい」
「ハハハハwwwそんな揉みたい?wそりゃ揉めるんだったら揉みたいよw」
「おっぱい揉めるとこは今日はないっすねwぶっちゃけおっぱいパブよりはメンツはかなりいいんでw」
こんなやり取りをしつつ、最後のキャバクラにGO。
3軒目.まさかの再会、『club Mellow(クラブ メロウ)』評価:★★★★★

店内に入ると、浜崎あゆみのappearsが流れていた。
懐かしいな…中学の頃に友達からあゆとかGLAYとかのCDを借りて、カセットテープに録音させて貰ってたっけ。
そんなことを思い出しながら、秋田さんと逆L字型のソファーに座り、まずはビールを注文。
前2軒の店や女のコのことなどを話す。
そのうち、
「お願いしまーす」
の声と同時に2人の嬢が席に着いた。
秋田さんの目の前に座ったコは俺と同い年くらい、もう1人は20代前半あたりのおっとり系女子だ。
すると間もなく、同い年くらいのコからこんな言葉が飛び出した。
「(俺を)知ってる、多分今年31でしょ?」
「え、なんで知ってるの?」
「だって家近いもん、○○(町名)でしょ?」
不意打ちだった。
こうした店で「誰かに似てる」という話題は多いが、「知ってる」と言われる事は少ない。
しかも実家の場所まで当たっている。
俺は毎年末に帰省する際、恒例として地元の友人などとキャバクラ巡りをするのだが、その時に会ったコだろうか?いや…見覚えは無い。
「え、岳光(たけみつ)だよね?」
下の名前を呼ばれ、言葉に詰まった。
と同時に、脳内で大学・高校・中学校・小学校と記憶を遡る。
そして、思い浮かんだ名前に彼女の顔を当てはめていくが…やはり一致しない。
謎は深まるばかりだった。
「俺気にしないでいいから盛り上がっていいっすよw」
「?」
「でもさ、そんな昔話とか全然ないんだって」
「マジでなんで知ってるの?」
「え、だって顔変わんないがら」
「同級生とかじゃないの?気になる気になる」
「俺も気になる、Y中(俺の出身中学校)?」
「Y小Y中。岳光全然変わんないね、背が伸びただけ」
「ハハハwww良かったじゃんこんなとこで巡り合えて」
「名前は?」
「X」
「マジか!Xか!!」
記憶が完全に蘇った。
Xは中学時代に不良グループに属しており、クールで高身長、そしてギザギザの裾のジャージ(当時、不良の間で裾をハサミで切るのが流行っていた)を穿いていたのが印象に残っている。
俺は彼女と会話をしたことは少ないものの、紛れもなく小中を共に過ごした同級生だったのだ。
髪色や化粧などで見た目がかなり変わっていた為、すぐに名前が出てこなかった。
その点は申し訳なく思う。
X「家近いでしょ?よくT(幼馴染み)と帰ってだもんね」
「そうそうそうそうw」
「まぁ立派に育ったんで」
「立派になんが標準語喋ってる。なんで標準語なの?」
「いやもう東京に染まっちゃったんで」
「あぁ、かぶれでまったんだ」
そう言われると返す言葉が無い。
「何やってるの?東京で」
「今東京でパソコン使った仕事してる」
「へー、今日は(秋田さんを)連れで来たってこと?」
「そう、来てくれて、東京から」
一瞬で酔いが冷めた。
まさか最後の店で同級生と再会するとは…。
「マジか、会うとは思わなかった」
おっとり「でもあるよー、同級生にバッタリこういう所で会っちゃうの」
「凄い懐かしい感じがするよねw」
「そうそうwだけども「誰だろこの人?」っていうパターンだと困るw」
「確かに、今メッチャ動揺してるわ…w」
「大丈夫だよ、落ち着いてこw」
「久しぶりに会ったし、じゃあ頂くね1杯w」
「全然いいよw」
「ハハハww」
思い出話に花を咲かせるうち、女のコ達のドリンクが届いた。
そして、
「久しぶりの再会に乾杯!w」
と4人でグラスを突き合わせる。
これほど不思議な感覚の酒の場も珍しい。
「X中学生ぶりだから、15年くらいか」
「へー、全然会わないの?俺も(同級生とは)会わないなでも」
「私も全然会わない」
「X結婚してんの?」
「してない、してだらいないw」
「ぶっちゃけて言うなら、彼と結婚して欲しいっす」
「私が?ちと江川はヤダわw」
「なんで?ww」
「わや(メチャクチャ)ウゲるwww」
「ウチ結構名字にこだわり持つタイプなんだってw」
「名字がイヤなの?彼がイヤだとかじゃなくて?w」
「岳光じゃないw」
ちょっとホッとする。
「ウチさ、スゲー岳光で記憶に残ってんのはさ、なんか水疱瘡(みずぼうそう)になってさ小学校ん時に。口の中にもわや水疱瘡みたいな口内炎できで、わや学校休んでだのを記憶してる」
「アハハハwww」
「学校休んでんのを記憶してんのかwww」
「なんか連絡帳届けてみたいなこと言われたんだけど、Tのほうが近いじゃんって言った記憶あんだってw」
「あどさ、なんかシンガポール行ったよね?」
「行った行ったw」
「ウチさ、それで岳光にさ、「シンガポールってゴミ捨てたら罰金なんだよ」って教えられて、未だにそれ喋ってるもんw」
「マジかww」
「いいなー、なんかそういう話できるの羨ましいわー」
父は幼い頃、家族で定期的に海外旅行へ連れて行ってくれていた。
その癖、今の俺は飛行機恐怖症なのだが。
「いやー、ビックリしたなぁ」
「全然来るよでも同級生」
「誰来る?」
「えーとね、BとHとか」
「マジか!アイツら真面目そうだから、全くそういう店行かなそうなイメージだけどw」
「ウチさ、小学校ん時Hのことわや嫌いだったんだって」
「え、なんで?」
「その理由が、アイツ魚介食うと吐ぐんだって」
「wwwww」
BとHとも小中同じで、中学では一緒にサッカー部に所属していた。
Xによると、Bはお坊さんになったらしい。
「今彼女いないの?」
「いや全然、出来る気がしない」
「何年いないの?」
「半年ぐらい」
「半年だったら全然いいじゃん、下は何歳までイケる?」
「13(即答)」
「え?13!?」
「ハハハハハwwwだからモテないんだよーw」
「ガチで言って、引かないがら」
「ガチで言うと、マジで13からイケる」
「引いじゃったわ、引かないって言ったけどwヤベーよ、ロリコン過ぎるよ」
「逆になんか同級生にそこまで言えるのカッコイイっす、俺言えないw」
さすがにぶっちゃけ過ぎた感が否めない。
「しっかし、今昔の友達と会うって事はまずないからなぁ。と言うかもう疎遠だし」
「ウチのほうが友達いないよ、高校行ってないし」
「行ってないの?」
「行ってない。だから友達がそこから増えていない」
俺自身、昔の友人とはほとんど連絡を取っておらず、未だに付き合いがあるのは親友を含めて数人程度。
今の仕事を始めてから感じるのは、『タメ語で話せる人が少ない』という事だ。
基本的に同業者や取引先の方々とは初対面から関係が始まる為、例外なく敬語になる。
特に取引先とのメールは、堅苦しいビジネス文のラリーでしかない。
そして、必然的に歴史が浅い。
だからこそ、Xと再会して旧友の大切さを改めて知る。
過去を共有でき、語り合える相手の貴重さを。
例えその場がキャバクラでも、俺にとってこの店は十分居心地の良い場所になっていた。
「中学出てからどうしてた?」
「えーっとね、なんか色々プラプラして、パチンコずっとやって」
「パチンコ?」
「パチンコでご飯食ってで」
「マジで?」
「そん時の彼氏がパチプロだったから、一緒に連れてかれで毎日台打って。19からこの仕事」
「マジか、メッチャ早いな」
「だがら3年か4年ぐらい、カスみてぇな生活してた」
「俺のほうがカスみたいな生活してたけどな、雀荘で働いてたし」
自分の道を決めるのは、あくまでも自分だ。
Xはキャバ嬢だが、俺とて今はこのゲスブログを運営して生活している。
何歳だろうと何をしていようと、犯罪じゃない限り、食えているなら誰にも文句を言われる筋合いは無い。
Xの現状が分かったことは、純粋に嬉しかった。
このタイミングで、Xがボーイに呼ばれる。
「X、場内できないの?」
「できるけど」
この店では、Xにずっと付いて貰いたいと思った。
それほど彼女と交わす懐かしい会話は格別だった。
「じゃあ場内で」
「ありがとう、じゃあタバコ持って来る」
Xが席を立った時、あゆのSURREALが流れた。
大人になってからの複雑な今とは違い、昔はシンプルで本当に楽しかった。
クラスメイトと共に学び、ただ遊んでいるだけで言い知れぬ充実感があった。
あゆと同様、過去の記憶のままで止まっている同級生だちも、皆それぞれの道を歩み、日々を生きているのだろう。
少なくとも、Xと会えた事は今日一番の収穫だ。
俺ももっと頑張らなければ…そう思った。

最終的にこの店には2時間ほど滞在し、支払いは1人13,000円の計26,000円。
思い出はプライスレス。
Xが居るclubMellowは当然ながら★5。今回訪問した中でも特に印象に残る店となった。
退店後、今夜のキャバクラ巡りの余韻に浸りつつ秋田さんとタクシーに乗り込む。
彼をホテルに送り届けて実家の住所を告げ、そのまま俺はつかの間の眠りに就いた。
本町巡りの4つの発見
初日は秋田さんと本町の夜を歩いたが、非常に感慨深い探訪となった。
特に最後の店では思わぬイベントが待ち受けており、地元の魅力を再認識した次第だ。
本項にて、今回発見した本町のポイントを以下にまとめる。
発見① キャバクラの基本料金は1セット4,000円から、コスパ良し
本文中に記した通り、本町(青森)のキャバクラは東京に比べてかなり安い。
道中のキャッチによると、基本的にはどの店も1セット5,000円、2人以上の利用なら1人4,000円が相場との事。
また、女のコのドリンクも1杯500円~1,000円程度なので、財布に優しいエリアと言える。
今回の夜遊びで俺が支払った総額は、1軒目が5,635円、2軒目が4,500円、3軒目は延長して13,000円の計23,135円(ドリンク代も含む)だ。
コレを東京の料金と比較すると、青森のコスパの良さが分かるだろう。
発見② 青森のキャバ嬢はスレていない「温厚なプロ」
俺は仕事仲間とたまに夜遊びをするが、正直なところ東京のキャバクラはさほど面白味がない。
その場限りの空っぽな会話、ドリンクを断ると途端に接客が悪くなるなど、そうした都会ならではの“スレた嬢”が多いからだ。
一方、本町のキャバ嬢からはなんと言うか、会話や態度の節々に『人の情』が感じられた。
東京の夜嬢を「集金マシーン」「冷徹なプロ」と表現するなら、青森の夜嬢は「温厚なプロ」だろう。
俺の地元だからそう思うのかもしれないが、あなたが青森を訪問した際は、ぜひ本町のキャバ嬢と酒を酌み交わして欲しい。
東北娘たちの訛りに、客をもてなす姿勢に、東京には無い心の温もりを得られるハズだ。
要するに素人最高。
発見③ ボッタクリの心配無用、存分に夜遊びを楽しめ
東京、特に新宿や池袋ではボッタクリが跋扈している。
街中の看板やスピーカーなどにより注意喚起がなされ、近年は警察も取り締まりを強化しているが、被害者は未だに後を絶たない。
事実、俺は過去三度ボッタクリ店に引っ掛かっており、中でも新宿のキャッチには計り知れない恨みがある(自業自得だけど)。
だからこそ、東京では「キャッチを信用するな」が定石となっている。
しかし、本町ではその心配は無用だ。
少なくとも俺が毎年末に帰省してキャバクラ巡りをする際、一度もボッタクリに遭った事はない。
無料案内所やキャッチを利用し、安心してコスパの良い夜遊びを楽しんで欲しい。
発見④ 抜ける店はわずか、ムラムラしたらデリヘルが定番
道中「おっぱい揉みたい」を連呼した俺のように、キャバ嬢と話すうちにムラムラしてしまう読者は多いだろう。
東京ならヘルス・ピンサロ・ソープなどの選択肢があるが、残念ながら本町には抜ける店が非常に少ない。
道中のキャッチによると、“キャバクラ以上の店”としては『DROP』と言うおっパブが1軒しか無く、一応本サロ(店名は不明:本番可能なピンサロ)はあるものの、深夜帯はほぼ営業していないとの事だった。
もしあなたが本町を巡って放出したくなったら、ホテルにデリヘル嬢を呼んでスッキリしよう。
まとめ

青森探訪はいかがだっただろうか。
共に冒険してくれた秋田さんと、長文・駄文を読んでくれた読者に心から感謝したい。
冬の本町…そこは、寒さから逃れるように客が嬢の熱気を求める場所だった。
俺はまた年末、誰かと青森の夜を歩き、また地元の新たな魅力を知るのだろう。
読者も青森を訪問する機会があったら、本町の夜遊びを楽しんで頂きたい(ただし、冬に来るのはオススメしない)。
もしこの記事に俺と小中一緒の同級生が辿り着いたなら、Xの在籍する『clubMellow』をぜひ訪問して欲しい。
彼女との会話は、俺にとって最高の酒の肴だった。
たまには思い出に浸り、日々の喧騒を忘れることも大切だ。
ただ、1つだけ心残りがある。
XのLINE聞き忘れた。
次店行った時に絶対聞こう…。