風俗

【風俗嬢の憂鬱】風俗で働く女性が抱える苦悩エピソード4選

病み・メンヘラ
東京アップデート編集部

東京アップデート編集部

夜遊びから大人の出会いまで、幅広い情報を取材してます。ネタ収集が毎日の日課。

風俗嬢として働いていると、つらい出来事に遭遇することもある。

この記事では、風俗嬢の悩みやつらさに関するエピソードをまとめて紹介します。

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私が風俗の出稼ぎをして思った事

風俗の出稼ぎをした経験があるのでそれを綴ります。

私が出稼ぎしたのは、神奈川県のソープ。

どうしてもお金が必要で、親にも頼れず行きました。

親にはお水の仕事だと言い、何とか説得。

彼氏には風俗で短期間だけど働くと暴露。

私が風俗に出稼ぎに行く事で別れるなら、それで良いと思ったんです。

とある掲示板で風俗の出稼ぎをよくしている女の子と知り合い、待ち合わせして神奈川へ行きました。

実際、仕事は過酷でした。

店から勝手に出勤を決められ、オーラスで毎日出勤。

乳首は痛いし、アソコも痛い。

一本につきゴム着二回抜きだからキツイ。

気持ち悪い客でもニコニコ笑顔で接客。

短期間だけでしたが、他の嬢を辞めて私を指名すると言ってくれたお客様も何人かいました。

3日で20万近く稼ぎましたが、2日の時点で体を壊しました。

風俗は究極の接客業だと思いました。

魅力的な外見、テクニックやトーク力も必要だし、指名を貰ってなんぼのシビアな世界。

所詮、店にとって嬢は使い捨ての客寄せパンダだと感じました。

私はもう二度と風俗で働きたくないと思いました。

勿論、得られる物はありました。

お金です。

でも、虚しさが残りました。

やっぱり好きではない相手とセックスするのは精神的に病みました。

『風俗嬢になろう』と考えている方、よっぽど天職じゃないと病む仕事なのは確かです。

もし風俗で嫌々働いているのなら、まともな昼職に就く事を勧めます。

『風俗嬢』として生きることの苦しみ

私の身分は『風俗嬢』

この業界で働くのはもう慣れた。

この世界へ身を投じた自分は、『もう地獄行きだ』と思っている。

今後どんな出会いがあっても、結婚までは出来ないだろう。

年齢もそうだし、抱える問題があまりにも多すぎる。

女の私が、身を削ってまで守りたいものがある。

県外で暮らす兄弟にはほとんど頼れない。

兄弟も各々に苦労しているから。

将来、兄弟達が定年して帰って来れる家を、私が守らなくてはいけない。

家も、両親も、家業も、全て私にかかっている。

あなたは「性病検査パック」だから

ある婦人科にて。

「親切な女医さんがいる」という評判を聞いて、性病検査に行った時のこと。

診察室に通され、女医さんと顔を合わせる。

とても美人ではあるけれど、どこか冷たい表情だった。

女医「どうしたの?何をして検査に来たの?」

冷ややかな言い方に、一瞬戸惑った。

私「実は…風俗で働いています。なので、何か感染した可能性があるかもしれないと思って、検査に来ました」

その瞬間、女医はキッと睨みながら

「あなた達みたいな人に、保険適用しての検査とかしたくないのよね!なーんで、あなたみたいな汚れた女の検査を保険でしなきゃならないの!?私はあなたみたいな人が来たら、全員『性病検査パック』っていうのをさせてるのよ。あなたもソレやんなさい。保険は使わない!実費で12,000円だからね!」

そこまで言われるなんて、思ってもみなかった。

女性同士だからこそ、こういう相談も話せると思って来た病院だった。

でも現実は違った。

「風俗で働く女は、人間の敵だ!!汚物だ!!」と言わんばかり。

私「わかりました…そのパックの検査をお願いします…」

女医の態度がショックだったのと、今更ながら『風俗嬢』という存在が、周りの迷惑であり、最も汚いのだ…と思い知らされ、悲しくなってきた。

親切にしてくれるのは、普通の、ごく普通の女の人に対してだけなのだ。

そこでは様々な検査をしたが、『もう二度とこの婦人科には来ない』と思い、検査結果も聞きに行くことは無かった。

私は地元の婦人科に通うようになった。

最初の頃の対応は普通だった。

でも、私が頻繁に通うためバレてしまった。

急に冷たくなる医師、無駄とも思われる検査を何通りもするようになった。

毎回6,000円くらいの負担額だ。

もう、ここの婦人科もダメだ。

そして隣町の婦人科へ変えた。

もう絶対に身分を明かして辛い思いをしたくない。

身分を明かさず、2年くらい通うことが出来た。

でも交通の便の悪さと、妊婦さん優先のため、3時間ほど待たされることがしばしばあり、疲れたので他の病院を探した。

今の婦人科は、元々「風俗の女の子がよく行っている」と聞いたことがあったので、偏見はそれほど無いだろうと信じて行った。

診察室に入ると、医者は笑顔で出迎え、問診票の住所を見ながら「あー。この住所だったら、○○というパスタ屋さんあるでしょう??あそこのパスタは美味しいよね♪」と緊張をほぐしてくれた。

『この先生なら大丈夫かも』と、私は身分を打ち明けた。

そして、今までの苦しかった胸の内も聞いてくれた。

「必要な検査だけしましょうね♪」

そう笑顔で話してくれた時は、嬉しくて涙が溢れそうになった。

どこの病院でも、どんな科でも、医師との相性はある。

だが、デリケートな部位だけに、医師との信頼関係はとても大切だと思っている。

生きるために仕方なく、それが理由

この仕事をしていると、

「エッチなことが好きだからやってんだろー??気持ち良いこと好きなんだもんなぁー!?えー!?」

と言う客もいる。

「エッチが好きだから風俗やってるの♪」なんて言う女の子はいないと思う。

生きるために仕方なく、それが理由だからだ。

その時は「好きですよ♪うふふ♪」と話を合わせているが、内心ではハラワタが煮えくり返っている。

「ちゃんと真っ当な仕事すれば??」とも思われる人もいるだろう。

でも、出来ない理由がそれぞれあるのだ。

風俗嬢は公に胸を張って言えない仕事。

しかし、お金を頂く以上、プライドを持って仕事をしている。

お客様1人1人に満足してもらえるように頑張っている。

残念ながら、理解されない人も多いと思う。

「人間のクズ!底辺だ!」と蔑み、憎まれる人もいるかもしれない。

それは、仕方がないことだ。

旦那さんや恋人が風俗に通っていることで、苦しい思いをしている人もいるだろう。

それが元で家庭不和に陥ってしまうことさえある。

私には「ごめんなさい」としか言えない。

しかし、私達も苦しいのだ。

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カラダを売った向こう側

「俺、良かったと思ってるよ。みうたんに出会えて。だから、俺も…」

埋められない隙間…ポエマーチックで厨二病的な言い方を拝借すれば、“心の風穴”があなたにはあるだろうか?そこから吹き込む風が寒くて仕方ない。

とりあえず出来合いの何かで塞ぎたい。

そんな風穴はないだろうか。

「わぁ…めっちゃタイプ…」

こういう類の店を利用するのが初めてだと言う彼は、ドアを開けるなりそう言った。

「ありがとう」と精一杯の愛想を振りまく。

別にそれが心からの言葉であろうとなかろうと、わたしには何だっていいのだ。

「えっ…びっくりした、ほんと…」

当時のわたしはデリヘル嬢だった。

車に乗り込み、夜な夜な知らぬ男性の家やホテルに出向き、相手をする。

そして、男の人の歯が浮くようなセリフも、歓喜もせず捻くれもせず、普通に“流せる”ようになってきていた。

そんなデリヘル嬢としてそこそこ擦れていたわたしの、とある客との出来事である。

風俗嬢としてのみうたんとはエッチしちゃいけないと思って

案の定、彼のプレイはとても濃厚。

シャワーも浴びず、浴室でいきなりクンニをしてくる。

しかも、恋人でもしないぐらいのねっとりした視線を送ってくるのだ…。

「ねぇねぇ、目、見てくれないの?気持ちいい?」

こんな調子で、とにかく苦痛だった。

かなりラブラブなカップルでないと厳しいようなプレイばかりを要求してくるのだ。

ちゃっかりと本番も求めてきた。

恋人に不満があるのか寂しいのか、それを埋め合わせるような性行為をしたいのだろう。

プレイを終えて、長めのコースをさらに延長し、彼とはバイバイした。

「連絡先…聞きたいけど…」

もじもじと彼は言った。

長身の大人の男性がクネクネしている様子は、正直少しキツいものがある。

わたしはわりと感情が出やすいタイプだ。

恐らく引きつっているであろう笑みを向けて、

「また今度会えたらねっ♡」

と、精一杯の愛想を振りまいた。

次の週、彼はまたわたしを指名してくれた。

「寒いかなぁって思って…」

布団をしっかり温めて、雑誌で話題のケーキまで買って。

最長時間の予約を入れ、それでもまだ延長したいと彼は告げる。

5万円以上の料金である。

この前だって、4万円ほど使ったばかりだ。

「お金お金…」

彼はそう言いながら、まるでお年玉を貯金しておくような箱から祝辞用封筒を取り出し、わたしに諭吉を渡した。

きっと何らかのお祝い金で貰ったものなのだろう。

しかもその時、雑費をまとめたメモが入っていたのを見てしまった。

家賃はいくら、食費と光熱費はいくら…デリヘルに2週間で約10万円のお金を使った彼の手取り額は、20万ちょっとである…。

「あっ、みうたん…。俺、バカかもしれないけど風俗嬢としてのみうたんとはやっぱりエッチしちゃいけないと思って。だから、いつか俺と付き合ってくれるまで、我慢することにした。俺に会いに来るつもりでいてほしい」

体力的には非常にありがたい話。

だが、風俗嬢であるわたしとお客様である彼との、その長い長い指名時間をプレイ抜きで埋める行為がどれだけ大変な事なのか。

それに気づいたのは、後になってからだった…。

こんな調子で彼はわたしを毎週呼び、長い時間の予約をくれた。

そして、どんどん重たくなっていった

『ねぇみうたん』

彼は不眠症らしく、深夜に頻繁にLINEが届いた。

『俺、みうたんに出会えて本当に良かったと思ってるよ…すごい感謝してる。俺、元カノのこととか嫌なこととか全部忘れられてるし…うん、なんか寂しくなっちゃった。なんで泣いてんだろ…。お仕事中にごめんね』

どこか病んでいて、どこか壊れている彼の今の拠り所はわたしだった。

でも、わたしはそれを真剣に受け止めるほど誠実な女性でもなければ、仕事熱心なデリヘル嬢でもなかった。

『あんまり夜中に起きてると考えすぎちゃうから、寝なよ』

そっけなくLINEを返しても、彼は10倍ぐらいの文量でわたしへの感謝と自分の想いを綴ってくるのだった。

それはまるで、自分に言い聞かせるかのように。

そして、どんどん重たくなっていった。

「みうたん、外まで送るね」

彼はいつも外まで見送りに出てくれた。

ドライバーの車が見えなくなるまで、ただひたすらにじっとわたしを見ているのだ。

「つ、疲れたぁー…」

そそくさと親しいドライバーの車に乗り込み、思わず独り言が漏れる。

仲の良いドライバーだったことに安心した。

当時、売れてはいたものの、なぜか色客ばかりで今回の彼のように重たい客が多かった。

わたしは度々ワガママを言って、予約が一杯なのに欠席したり、遅刻して店を困らせていた。

限界だったのかもしれない。

そんな時、決まって迎えに来てくれるのがこのドライバーだった。

きっと店もそれを分かっていたのだろう。

「お疲れさまです。なんかあの人、キモイですね。こんな夜中に、車が遠くに見えなくなるまでジーッと見てくるなんて…」

「でしょ?でもまぁ、いいお客さんだからね…」

ちなみにこの頃、デリヘル嬢として働くのはもはや精神的にギリギリになっていた。

頻繁に無断欠勤を繰り返す日々。

とはいえ、デリヘルや水商売で狂った金銭感覚は、簡単には元に戻らない。

そんな安っぽいドラマに酔うなよ…

渋々出勤したその日も、やはり彼は指名をくれたのだった。

「みうたん、全然出勤してないから、俺すごく心配で…。LINEも返ってこないし…」

「ごめんね。なんか、仕事キツくてさ…」

適当に受け答えする。

その頃のわたしは、もはや指名してくれたお客様を大事にすることすら出来なくなっていた。

その優しさにも苛立って、わたしは目も合わせずベッドに潜り込む。

「ねぇ、みうたん…今日さ…俺さ…みうたんと…エッチしたくて…」

「付き合うまでしないって言ったじゃん?眠いから無理。一緒に寝よ」

働いていながら自分勝手だと思う。

お金を貰っている以上はプロなのだから、失格だとも思う。

でも、当時のわたしはその彼の探るような媚びるような目線も態度も、全てがイラついて仕方なかった。

長身の彼が、背の低いわたしを覗き込むように見る。

(あぁ…なんでそんなキラキラした目で。あたしは風俗嬢。あなたは客。わたしは体を売るような女だし、あなたはそれを買ったに過ぎない。そんな安っぽいドラマに酔うなよ…)

ぐるぐるとドス黒い感情が渦巻く。

視界もろとも蜷局(とぐろ)を巻き出しそうなほどに。

一瞬、ほんの一瞬だけ不服そうな顔をした彼は、すぐにその表情を封印させる。

「みうたん、お疲れ。でも、チューして」

次第に、彼のあの箱のお金も尽きてきたのだろうか。

とにかく理由をつけて、わたしと外で会いたがるようになった。

最初は「お菓子を渡し忘れたから…」。

そっけないわたしは、疲れていることを言い訳に断る。

そして、決定的に変わった事がある。

あのプレイを断った日以降、彼はわたしを呼ばなくなった。

それをホッと安心したような、何だか複雑な気持ちで受け止めていたわたし。

しかし、決まって出勤の予定が入っている夕方には、

『みうたん、お仕事頑張ってね。今日、体調が悪いから会えない…』

『今日呼びたかったけど、実家に帰るから呼べない…』

などと、わざわざ丁寧に呼べない旨と理由のLINEが毎回届くようになった。

そんなある日、わたしはもう1つの事実を知ることになる。

…あっ、忘れてた。あたしは“商品”なんだった

給与清算の時、わたしは何気なく事務所の予約システムの管理画面を見てしまった。

そこには、どこの家、何分コース、どの女の子が行くかなどの情報がエクセルで打ち出されていた。

「え…これって、わたしのお客さん、ですよね…?」

そこにある建物名と名前は、間違いなく例の彼のものだった。

まだ彼からはほぼ毎日LINEが来ていた。

今日も呼べないこととその理由。

そして病んでいるような、わたしへの気持ちを綴るような、そんな自問自答の文言と共に。

デートにも何度か誘われていた。

店長は顔を曇らせた。

わたしの方を見ず、早口で言う。

「あぁ、今日は他の女の子の指名で入ってる」

『ピコン』

携帯電話が震えた。

彼からのLINEだった。

『みうたん、そろそろお仕事終わったー?終わるまで起きて待っちゃった。笑』

読み終えもしないうちにわたしは無言でLINEをブロックした。

横にサッとスライドさせるだけで、簡単にこんな関係は切れてしまう。

(さようなら)

無感情に思った。

わたしに彼を責める資格はもちろんない。

ただ店とシステムを利用しているだけなのだから。

でも何故かわたしは、何かポッカリと穴が空いたような、ずっと騙され続けていたような感覚を覚えた。

胸がズキズキと痛む。

結局のところ、つまり結局のところ、わたしは本気で愛してもらっていたわけでも、好かれていたわけでもなかったのだ。

(ねぇどうして。なのにどうしてこんなに悲しいんだろう?)

どこかでわたしは彼の行為を拠り所にしていたのだろうか?

答える気もなかったのに?

…そんなの、傲慢すぎる。

彼のあの目線も、彼のあの態度も、彼のあの優しさも、彼のあの深夜のLINEも、全てが、全てがよく分からない。

なんでこんな事にショックを受けてるんだろう。

(…あっ、忘れてた。あたしは“商品”なんだった)

それからしばらくして、わたしはデリヘルをアッサリと辞めた。

別に彼の事が原因ではない。

よくあるこんな出来事に耐えられない時点で、わたしはデリヘル嬢に向いていなかったのだろう。

第一、わたしはお金のために体を売っているのだ。

別に相手にした客みんなに好かれるために働いていたわけではないのだから…。

わたしは「体を売る」という事がよく分からない。

「女を売る」という事も。

キャバクラでNo.1を取ったって、デリヘルでNo.1を取ったって、性感マッサージでNo.1を取ったって、わたしをただただ愛してくれて、隣で腕枕をして寝てくれる彼氏のことだって、それですら。

風俗嬢の恋愛簿「純愛をこじらせて」

あぁ前向きな恋愛がしたい。

手をつないでデートしたり、人前でキスなんかしちゃったりするような、そんな初々しくて可愛い恋愛がしたい。

風俗嬢になってから、本気でそう思うようになった。

セックスだって大いに気持ち良いのだが、メンタル面でイキたい。

あぁ恋愛がしたい。

気持ちだけは前向きな、そんなわたしがつい先日出会ったお客さんの話。

今度飲みにでも行けたらいーね

「あ、ども」

入ってくるなり素っ気なく彼は言った。

いかにも今風でモテそうな容姿である。

こういった男性は、初回以降あまり店には来ないので、それほどテンションが上がるわけでもない。

とはいえ、その場ではなかなかに楽しいので、苦痛な時間ではないのが良いところだろうか。

そそくさとシャワーを浴び、ベッドに寝転ぶ彼。

この手の今どきの客は、正直向こうのタイミングである。

こちらの接客が相手に響いたとしても、それで指名が貰えるとは限らない。

モテない年齢でもないので、他の女性だって周りにいるだろうし、要するに運だ。

そしてどうやら、そのタイミングが彼とは合ったようなのだ。

饒舌ではないながらも、こういうお店に来て若干緊張気味の彼がぽつりぽつりと話し出す。

いくら取り繕おうと、こちらを風俗嬢としか見ていない男性は大体わかるものである。

彼には、全くと言っていいほどそれが無かった。

「まぁそれなりに相手がいれば落ち着くし、じゃなけりゃ遊んでるね」

年齢的にも見た目的にも結婚していておかしくない。

だが、彼はまだフリーだと言う。

風俗でなければ…キャバクラ時代なら心が動いているであろう客だった。

もう一つ不思議な事があった。

彼は抜きのサービスを一切断り、マッサージだけをわたしにお願いしたのだ。

「今度飲みにでも行けたらいーね」

探り探りにわたしが言う。

それは本音だった。

彼はクールな表情で、「そーね」と生返事をする。

これで終わりかもしれない。

そんな関係のハズだった。

越えられない何か

その後、数週間経っての事である。

「みうちゃん、本指名」

まだ入店して間もなく、指名が少なかったわたしは思わずテンションが上がった。

そして、ドアを開けてもっとテンションが上がる。

この前のお客様だったからだ。

「えーっ!超うれしいんだけどー!えっえっ、なんで来てくれたのー!」

テンションが上がりすぎて一気にまくし立てるわたし。

本音だった。

わたしは彼に会えて嬉しかったし、確かに会いたいと思っていたのだ。

心から。

彼に連絡先を聞かれた。

当たり前のように教え、毎日やり取りが続く。

他愛もない内容だった。

「おはよ」

挨拶から始まって、仕事だとかご飯の時間だとか、特に盛り上がるわけでもない普通のLINEをしていた。

だが…問題が一つあった。

何だか、やり取りをしていても心踊らないのだ。

彼は何度か店に来てくれた。

店に来てくれれば当然嬉しい。

でも、自分から仕事を休んでまで会いたくはない。

おそらく、会ったところでセックスなり何なりするだろう。

それほどにモチベーションが持てないのだ。

面倒くささが先に立ってしまう。

「いま、店の近くで飲んでるけど来る?」

休みの日にもあまり乗り気でないわたしを見越してか、彼はそうやって誘ってくるようになった。

仕事終わりはなんとなく寂しい気分になるのも事実だ。

何度か仕事終わりに飲んだ。

だが、それだけである。

恋ができない

次第に彼からの連絡を無視するようになり、それほどしつこくもない彼はわたしの気持ちを察して連絡を減らすようになった。

ごくごく自然にシャットアウトしていく。

そして、つい先日のことである。

「え、久しぶり!」

ドアを開けると驚いた。

彼が立っていたのである。

わたしはすっかり売れっ子だった。

彼は、あまり変わっていなかった。

確かに素敵だし、確かに来てくれて嬉しい。

しかし、彼が求めているような付き合いはわたしにはできない。

急にすれ違いと違和感を感じ出してしまったのだ。

「ねぇ、いい?」

マッサージが終わり、彼は聞いてきた。

「え?」

硬くなったソレがわたしの中へ入ってくる。

「あぁ…」と吐息が漏れた。

慣れてしまった快感がわたしを包み込む。

きっと、彼はもう諦めたのだろう。

だからこそ、そうやって割り切って求めてきたのだ。

客と言うほど線引きされてもいない、彼氏になるほど特別でもない。

それを見越して。

急に冷めた。

別に、したくなかったわけではない。

いや、むしろ彼としたかったことだってある。

しかし、何だかわたしは無力で虚しくて、意味のないセックスをしているような妙な気分になった。

(もう会いたくないなぁ)

ぼんやりと思った。

多分わたしは連絡を返さないだろう。

店にも来て欲しくはない。

おそらく彼も、最後のつもりだろう。

案の定、やはり連絡は来なかった。

私はやっぱり恋がしたい

あぁ恋がしたい。

でも、恋をするにはきっと自分をすり減らすのも厭わないような何かが必要で、今のわたしはあまりに自己完結しすぎているのかもしれない。

たまに、相性が合った相手と体を重ねるくらいが何だかちょうど良かった。

相手の気持ちを、セックスを受け止め続けられるほど、わたしはキャパシティが無いのだ。

相手の存在を引き出しのどこかにずっと閉まっておくほどに、わたしは広くない。

それに気付いたとき、虚しくはあったけれどどこか清々しかった。

これがきっとわたしの生き方で、変に恋愛のおままごとをし続けていたあの頃よりよほど楽しいのかもしれない…と。

だが、わたしはやっぱり思うし言い続けるのだ。

あぁ恋がしたい。

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カップルごっこの果てに

「俺といて後悔させない。だから、付き合えないか。どうしてもダメか」

わたしは口説かれていた。

とある冴えない、歳は40代後半だろうか。

失礼だが、最初は冗談かと思った。

自己管理ができないというレベルを通り越したビール腹に、無精ひげの伸びきった顔。

だが、思ったよりも彼は本気だった。

マメにメールをくれたし、電話もたまにあった。

出たことなかったけど。

彼はよくいる風俗客の一人で、少し色恋がブレンドされたような、そんな男性だった。

毎回どこかで買ってきたケーキを振舞ってくれたし、お土産もくれた。

よくありがちな、「風呂場が寒い」だとか「部屋が寒い」だとか言うこともなく、しっかり女の子への配慮もしてくれた。

そんな男性とわたしのお話である。

俺のことイヤじゃないなら、彼氏彼女ごっこしようよ

「久しぶりに見つけた」

扉を開くなり、彼はそう言った。

「こういう子を、俺は探していたんだ」

ギュッ。

いきなり抱きしめられ、少し困惑するわたし。

だが、気に入ってもらえて嫌な気はしなかった。

「ありがとう。みうって言います。よろしくね」

彼は終始テンションが上がった様子で、わたしに色々なことを聞いてきた。

主に、わたしの出身地はどこだとか、年齢はいくつだとか、学校はどこだとか、そんな話題が多かった気がする。

当時、わたしは学校から少し離れた所に住んで通っていたので、適当に最寄りの大学を調べて伝えていた。

おそらく、八割方の女の子がそういう設定を用意しているだろう。

「俺のことイヤじゃない?それなら、彼氏彼女ごっこしようよ」

「え、何それ?」

実はこの提案、よく客に言われる。

今となっては聞くたびにウンザリするセリフだ。

要するに、彼氏のようにサービスしてくれということである。

当時はまだ風俗を始めたばかりで、そのフレーズが新鮮で素敵な誘い文句に聞こえたのだった。

「俺のこと彼氏だと思って、今日は過ごして」

「うんっ」

その“一日彼氏”は優しかった。

「彼氏でしょ?」と何の躊躇いもなく生で挿入されそうになり、断った。

嫌そうな顔をしながら、渋々ゴムをつけていた。

俺、収入ないんだ。でも、幸せにできる

二度目か三度目の指名のとき、彼は言った。

「実は俺、すごく無理してお金を作ってるんだ…」

薄々それには感づいていた。

彼の家に呼ばれるたびに、ローン会社の手紙が置かれていたからだ。

「俺は収入はない。でも、好きだって気持ちは真剣だ。なかなか君の周りで、俺ほど真剣に君を思う奴はいないと思うんだ」

「仕事は辞めなくてもいい。嫌だけど、それだけの収入を支えられる財力は俺にはない。俺は真剣だから、俺なら君を幸せにできる」

(幸せって何だろう)

彼の告白…もはやプレゼンを聞きながら、わたしはそんなことを思った。

誰かと付き合うことが幸せなら、わたしは今まで、誰と付き合ってもほんの一瞬の幸せしか味わえなかった。

彼氏がいるとか彼女がいるとか、そんな些細なことでみんな幸せを感じられるのだろうか。

むしろ、窒息しそうな変な息苦しさを感じる事が多かったのに。

「ありがとう。でもわたし、こんな仕事だし、ヤキモチ妬かないかな?わたしなんかじゃ、申し訳ないよ…」

「そんなことない。俺は、そういう部分も含めて君だと思って好きになったんだ」

彼は憤慨したように言い返した。

(でも、でも…)

この言い返しに、わたしはむず痒いような違和感を覚えずにはいられなかった。

身勝手だとは思うのだが、嫌悪感すら感じるような、そんなむず痒さだった。

風俗嬢である事も含めてわたしだなんて…そんなバカな話があるだろうか。

自分で選んだ仕事だけれど、決してこの仕事を認めたり、誇りに思ったりなんてしたことはない。

むしろ、どこか拒絶して自分を切り離しながら、いつも仕事をしているような感覚だった。

それを、「そういう部分も含めて」という言い方をするなんて。

「ちょっと、考えさせてね。まだ知らないことも多いし」

「そうだよな。それは分かってる。だから、一度どこか遠くにでも行かないか?仕事休み取ってさ。それで旅行にでも行って、お互いを知ればいいと思うんだ」

「ねぇ、その数日のためにわたしは10万以上失うんだよ?」

喉まで出かかった言葉を呑み込んだ。

彼の言っていることは全然おかしくはない。

むしろ、真摯にアプローチしてくれていることはよく分かる。

こんなわたし相手に。

それなのに…わたしの気持ちは、まるで揚げ足を取るかのようにすれ違ってしまう。

ねぇ、最後に一つ聞いていい?

彼への返事を曖昧に濁したまま、何週間かが過ぎた。

もちろん、付き合う気はさらさらなかった。

一応、お客様として繋がる可能性も捨て切れなかったし、お店で働いているからバッサリと振るのも考え物。

そう悩んだ末の沈黙である。

彼の電話もメールも無視した。

申し訳なかったが、音信不通にして、そのまま忘れられるのが一番の良策に思えたのだ。

そしてある日。

わたしはいつものように出勤し、見覚えのある道路に出た。

彼の家の近くだ。

「本指名の人。何度か呼んでるよね?この人」

ドライバーさんが話しかけてくる。

「この人も長いお客さんでね。大体3回ぐらいで色恋で重たくなって、付き合って付き合ってって感じでコロコロ指名が変わるんだ。みうちゃんも、言われてない?」

(あぁ…この人もやっぱり)

わたしはやり切れない変な無気力な気持ちのまま、ドアを叩いた。

彼が神妙な面持ちで出迎える。

いつもなら笑顔で迎えてくれるのに、今日は強張った表情。

最後を覚悟しているのだろうか。

そして、彼は同じような最後を、一体何人の女の子と迎えたのだろう。

「俺と付き合う気は、ないみたいだね」

コーヒーを淹れながら、彼が言う。

まるで家に遊びに来た彼女のように、彼はいつも優しかった。

暑がりの彼には汗をかいてしまうほどの温度でエアコンをつけ、風呂にはしっかりとお湯が張ってある。

いつもの、いつもの優しい彼だった。

「…悩んでるんだけど、やっぱりお仕事辞めるまでは無理かな…」

「そっか…ふうぅ」

彼はタバコの煙を吐き出した。

部屋が一気に煙たくなる。

そして、しばらくの重い沈黙。

それを割いたのは、彼の衝撃の一言だった。

「ねぇ、最後に一つ聞いていい?ネットの掲示板、見たことある?『基盤』ってホントなの?どうして俺にはヤらせてくれなかったの?

みうは基盤嬢

当時、わたしは決して基盤嬢ではなかった。

基盤どころか円盤もしなかった。

それが出来るのなら、ソープの方が稼げるのは明白である。

では、なぜ掲示板にそんな事を書かれていたのか。

わたしは彼に指摘され、『みうは基盤嬢』の書き込みを目の当たりして急に怖くなった。

本番できなかった人が書き込んでいるとしか思えない。

補足

「基盤」と「円盤」について

どちらもネットスラング(インターネットから発生し、使用される俗語)。

本番が禁止されている風俗店で、嬢との交渉により本番を行う事。

「基盤」は交渉時に金銭が絡まず、「円盤」は金銭を渡しての本番行為を指す。

わたしは決めた。

HPの表示を消してもらおう。

Webからの写真指名は取れないものの、本指名やフリーは受けられる。

それでいいやと思った。

すると、わたしの基盤ネタはそれきり何も書かれなくなった。

気になって何ヶ月か覗いていたが、わたしを名指しする書き込みはついに一件もなかった。

件の書き込みは、明らかにキャストしか知り得ないような、待機中などでの情報が非常に多かった。

これは単なる推測なのだが、わたしの偽の基盤情報を書き込んだのはおそらくキャストだろう。

その後、ナンバー表示をせず、こっそりと在籍を復活させたのだが、やはり書き込みはされないままだった。

わたしは彼のあの一言が忘れられない。

今でも、「幸せ」だとか、そんな言葉を聞くたびに、なぜか彼の一言を思い出してしまうのである。

トラウマだなんて綺麗な言葉で誤魔化す気もないのだけれど。

まとめ

まとめ(シュウジ)

風俗嬢という仕事は、決して世間的に認められるものではないのかもしれない。

しかし、病院でのエピソードのように、爪弾きにされる理由はないはずだ。

こういった話を聞くと、心が痛い。

どうか風俗嬢に対する世間のイメージが良くなることを願うばかりだ。

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