長年付き合っていたり結婚生活が長くなってきたりすると、相手に対しての愛が冷める瞬間もあるかもしれない。
そんな時、パートナー以外に強い思いを抱いてしまう人もいるだろう。
今回は、そんな浮気・不倫をしてしまった人達のエピソードを紹介します。
出会い系で不倫した男性の末路
夏休みに●●県から帰省してきた友人夫婦Aたち。
内容が内容だけに、県名は伏せさせて頂きます。
A夫婦の10才になる子供の友達に、佐藤くん(仮名)という子がいる。
Aの奥さんと佐藤くんのお母さんは年齢も近く、お互いに気が合って大の仲良しらしいです。
これは、佐藤くんのお父さん(旦那さん)に起こった怖~い話です。
佐藤さん一家、旦那さんは遠く離れた県に単身赴任中でした。
単身赴任は既婚者男性の皆さんの憧れですよね?
ところがある日……。
会社を無断欠勤して、電話にも出ない佐藤さんを心配した同僚が、一人暮らしのアパートを訪ねると…
冷たくなって亡くなっていた佐藤さんを発見。
会社から連絡を受けた佐藤さんの奥さんは、●●県まで飛んで行った…。
警察の調べで事件性はなく、突発的な脳梗塞による病死だったとの事…。
まだ40前半、自分は知り合いでも何でもないが、若すぎる佐藤さんの死には『さぞ無念でしたでしょう』という同情の念しかない。
後日…。
佐藤さんの奥さんがアパートの荷物を片づけ、引き払う準備をしていると…
まあ~出るわ出るわ。
エロDVD
エロ雑誌
風俗情報誌
携帯のメール履歴には女との愛情たっぷりなイチャイチャメール
出会い系サイトへの履歴も発見、暗証番号は誕生日で簡単にロックは解除。
そこにも遊びまくりな履歴が…。
まあ~とにかくやりたい放題…。
単身赴任中の男性なら、同じような事してる人も多いはずなんだが…。
まさか自分がいきなり死ぬなんて誰も思わないよね…。
証拠隠滅するヒマもないわな。
Aの奥さんがこんな話を聞かされた後、佐藤さんの奥さんがポツリとつぶやいたらしい…。
「早死にした彼に周りがいくら同情しても…私には恨み辛みの感情しか湧いてこない…。正直あんな裏切り者は死んでくれて清々したわよ」
詳しく履歴を調べていくと、イチャイチャメールの相手は出会い系で知り合った女だと判明!
「相手の女も既婚者なら、相手の旦那にも洗いざらいぶちまけて慰謝料がっぽり取って、家庭もメチャクチャにしてやりたかったんだけど…向こうは独身のコだったんだよね~」
単身赴任中の男性の皆さん、我々世代はいつどうなっても不思議ではありません。
ママ友の留守を狙って旦那さんを誘惑しました

みなさん聞いてください。
私は悪い女でしょうか。
私には、娘が幼稚園のときからのママ友がいて10年近い付き合いをしています。
私はそのママ友のことがあまり好きではありません。
ではなぜ付き合っているのかといいますと、ママ友の旦那さんのことが好きだからです。
彼女と付き合っていれば旦那さんにも会えるのです。
これまでは旦那さんに対して密かな恋心を抱いているだけでしたが、そんな私にもチャンスが巡ってきました。
ママ友の母親が突然脳梗塞で倒れてしまい、彼女は介護のために実家に帰ることが多くなったのです。
旦那さんのマンションに戻るのは週に1回くらいで、あとはずっと実家にいます。
そのためマンションの家事はできず、洗濯物はたまりっぱなしで掃除もままならないので、私が見かねて片付けに行ってあげることにしました。
ママ友はとても感謝してくれましたが、私は困ったときはお互いさまだと答えました。
私が掃除、洗濯にお邪魔するのは夕方ですから、旦那さんは仕事でいません。
それでも旦那さんのマンションに入り、彼のパジャマや下着に触るだけでドキドキします。
こんなことしちゃいけない
ある日、いつものように夕方行ってみると、その時間にはいないはずの旦那さんがいたのです。
聞いてみると、その日は体調が悪くて早退したとのこと。
私はもしかしたらチャンスかもと、いけない考えが頭に浮かんだのです。
食欲がないという旦那さんのために、うどんを作ってあげてその間に風呂を沸かします。
一緒にうどんを食べるとまるで夫婦みたいで、私は夢の中にいるようでした。
お風呂が沸いたので入るようにすすめ、その間に部屋を掃除して布団を敷きます。
あとは台所の洗い物を片付けながら洗濯です。
洗濯機を回しながら、旦那さんが湯船でお湯を使う音がするたびに、私も一緒に入りたい衝動にかられました。
やがて風呂から上がった旦那さんはパジャマを着て布団に寝ます。
着替えのときチラチラ盗み見た旦那さんの体は年齢の割りに引き締まっていました。
氷枕を作って頭の下においてあげたのですが、旦那さんの首筋に手が触れたとき、私の中で何かがはじけたのです。
気がつくと、私は旦那さんに抱きついていました。
風呂上りのせいか熱のためか、旦那さんの体はとても熱く感じました。
「こんなことしちゃいけない」
たしなめる旦那さんの声に我に返りましたが、抱きついた以上もうあとには引けません。
ここでやめたら二度と来ることはできません。
私は抱きついたままずっと好きだったと告白しました。
そして一度でいいから抱いてくださいとお願いしたのです。
旦那さんは真面目な人で、この状況になっても私を抱こうとしません。
ママ友は実家に帰ったままですからセックスは不自由していたはず。
思い切って旦那さんの股間に手を伸ばすと、すでにそこはカチカチになっていました。
「だめだよ」
「やめなさい」
そう繰り返す旦那さんの声を無視して、私は夢中でペニスにしゃぶりつきました。
「ああ」
旦那さんはあきらめたのか、急におとなしくなりました。
フェラチオが嫌いな男性はいません。
旦那さんは困ったような顔をしながらも、私の舌使いに身をまかせていました。
ここまできたらもう大丈夫。
そう思った私は、体を起こしてスカートに手を入れ素早くパンティを脱いで旦那さんの腰にまたがったのです。
「それはだめだってば」
旦那さんは力なく訴えましたが、チンコを握って私の中に沈めると、「わあ、わあ」とわめいてあとは静かになりました。
とうとう念願がかなったのです。
薄暗い寝室の中で夢中で腰を振りました。
あたりにはママ友の服やカバンがいっぱいです。
私はそれを見ないように目を閉じて、私の中の旦那さんだけを感じていました。
今夜のことはなかったことにしてくれ
しばらくすると、旦那さんが私の胸に手を伸ばしてきました。
旦那さんが本気になってくれた証拠です。
私はうれしくて、着ているものをすべて脱ぎました。
私の豊満な乳房が旦那さんの目の前で踊ります。
85センチのバストはこの日のためにあるとさえ思いました。
結合したまま旦那さんの胸に体を倒すと、舌先で乳首を舐めてくれます。
私の体は電流が流れたように痺れ、「ああっ」と思わず声が漏れてしまいました。
一度声が出るともう止めようがありません。
あとは最後まで喘いでいました。
まさに夢のようなひとときでした。
旦那さんのたくましい手が私の乳房を這い回り、ペニスは痛いほど突き上げます。
私は体の芯が痺れたようになり、激しくイってしまいました。
旦那さんの息も荒くなっています。
もうすぐイクのでしょう。
私は正常位で抱いて欲しいと頼みました。
上に乗ったまま終わったのでは、まるではしたない女みたいで嫌だったのです。
旦那さんは私の頼みを聞き入れ、体を入れ替えると正常位で抱いてくれました。
「最後は外に出すからね」
私は額に汗をにじませ、「はい」と答えるのがやっとでした。
旦那さんの腰が激しく動いて、私の体はまるで嵐に遭った小船のようです。
「ああっ、だめえ、いっちゃうっ!」
私は2度目の絶頂を迎えていました。
やがて旦那さんが小さくうめき、腰を引いて外に出そうとした瞬間、私は下から両足をからめて締め上げました。
「あっ、バカ、なにするんだ」
旦那さんが叫びましたが離しません。
どうしても彼のほとばしりを体の中で感じたかったのです。
足を絡めて性器が密着したのでは、射精寸前だった旦那さんは持ちこたえられません。
次の瞬間、私の体の奥に熱いものが流れ込むのがわかりました。
すべてが終わると旦那さんは目も合わせてくれず、「今夜のことはなかったことにしてくれ」と繰り返すばかりです。
私はマンションの鍵を取り上げられ、掃除に行くこともできなくなりました。
それでも旦那さんからたまに電話がありましたが、用件は「生理が来たか?」ということだけで、翌月生理が来たことを告げるとそれきり電話もなくなりました。
本当はもっと早く生理が来たのですが、言ったら電話もなくなるとわかっていたので、教えたくありませんでした。
だけど困った様子の旦那さんがかわいそうで、本当のことを教えてしまいました。
ママ友には悪いことをしたとは思いません。
内緒にしていれば彼女が傷つくこともないのです。
旦那さんにはときどき会ってもらいたいです。
私はただ一緒の時間を過ごせればそれで満足です。
このままでは私はストーカーになってしまいそうで自分が怖いのです。
浮気現場を目撃されてパニック!半狂乱の妻が手に取ったモノ

つい最近、電話で知らされた……。
私には昔から家族ぐるみで付き合っている夫婦がいる。
最近全然連絡が無いから、どうしたのかと心配していた。
まぁ風の噂で、「揉めてる(喧嘩)みたいよぉ」とは聞いていたものの、大した事では無いと皆が思っていた。
しかし…なんと事件が起こっていたのだ。
最近さぁ、家に帰って来ないんだよな
今年の3月の出来事。
私は奥様抜きで呑み会をした。
その時、彼は悩んでいた。
「最近さぁ、家に帰って来ないんだよな。男でもいるのかな?○○(私)ちゃんどう思う?」
(うーん…元々そんなに仲が良い夫婦では無かったし…彼もアルコール依存性で問題起こしてたからどうだろう)
「リサ(仮名)もさぁ、キレイだからご飯位は誘われてるだろうし、食べには行ってるかもねぇー。でも…別に浮気とかじゃないんじゃない?それ位女性の人だったら行くと思うよぉ」
こう返答してしまった。
「えぇー、じゃあ○○ちゃんは行ってるんだぁ~って事でしょ?」
なんて事、自分に問われるとは…。
「私は行ってないよぉ。誘われないし出会いも無いからねぇ」
その日以降、彼からは音沙汰が無くなり、リサは家を出たまま帰って来なくなった。
だけど…共通の友人とは連絡を取っていた。
リサが言うには、
「家に帰るとあの人、お酒呑んでるから怖くて(泣)何されるか解らないから家に入らないで車でいつも寝てるんだよ。なるべく顔合わせないようにしてるんだぁ~」
確かに彼は昔、アルコール依存性で暴れる事数回、家族には冷たい。
そう思うのは仕方がない事だった。
それを聞いた私も同情してしまった…。
「そうだよね、彼が悪いよ」
そんなある日、彼は子供2人を連れて食事に出掛けることにした。
コンビニの前を通りかかった時、リサの車を見かけた。
(何だあいついるんじゃん!)
コンビニに車を停めて、子供達と入ろうとした瞬間。
リサの隣りには…腕を組んで楽しそうに話している男の存在が。
子供達は絶句。
その場から見つからないように彼等は立ち去った。
きゃー!お母さんやめて!
その後、彼はいつ帰って来るか分からないリサの帰りを待っていた…。
次の日の夜遅く、リサはほろ酔い気分で帰って来た。
彼はリサに問いただす。
「お前、今まで何してたんだ?子供達を放っておいて、それでも母親なのか!!」
リサはとっさにウソをついた。
「仕事で忙しかった…。夜勤が続いたから帰って来れなかったんだ」
そして、彼はいきなり核心を突いてしまった。
「お前、昨日あそこのコンビニで男と居ただろう。あいつお前の男だろ?」
リサは酔っているせいか、彼が何を言っているのか理解できていない様子だった。
「はぁ?意味わかんない!何言ってるの?」
「昨日の×時位に子供達とお前を見たんだよ!!子供達も見たんだから言い逃れはできないんだよ」
リサはそれを聞いた瞬間、おそらく頭の中がパニックになってしまったのだろう。
女性は真実を言い当てられると、とんでもない行動を起こす。
正にそれだった…。
いきなり側にあった包丁を手に取り、半狂乱になってしまったのだ。
怒鳴り合っている声が子供達を目覚めさせてしまい、起きてきた。
母親が包丁を持っている姿を見て下の子が叫ぶ。
「きゃー!お母さんやめて!」
子供の声が聞こえた瞬間、見られてしまった事が更にリサを半狂乱にさせた。
彼は一瞬驚いたが、
(刺しはしないだろう。ただの脅しだ)
と思っていた。
がしかし、真っ直ぐに突進してくるリサを避けきれず、
『ブスリ……』
一瞬の油断で刺されてしまったのだった。
刺してしまったリサ。
何が何だか解らなくなっている。
子供達が泣き叫ぶ。
今度は子供達に包丁を向けた。
追い掛け回すリサ、逃げる子供…。
上の子が直ぐに救急車と警察に連絡して、リサは逮捕されてしまった。
彼は病院に行ったが、7針を縫う大怪我だった。
傷害事件だと保険が利かない為、14万の自己負担。
しかも彼はアルコール依存性のせいなのか、麻酔が出来ない身体、麻酔なしで縫ったそうだ。
加害者のリサは、治療費の14万を負担しなければならない。
だが…仕事をしているはずのリサにはお金が一銭も残っていなかった。
男に貢いだのか…あるいは仕事を辞めたのか。
その後、彼からは「リサから連絡あっても絶対にお金は貸さないで」と言われた。
遠距離の彼女が出会い系サイトで浮気していた

僕にはひとつ年下の彼女がいる。
同じ会社に勤める後輩で、名前は恵美と言う。
付き合い始めたのは1年ほど前からで、社内では誰もが知っている公認の仲だった。
付き合って3ヶ月ほど経つ頃には、お互いに結婚を意識するようになった。
それぞれの実家を訪ね、将来結婚することを前提に付き合っていると親に紹介した。
僕たちは幸せいっぱいだったが、それが狂い始めたのは、僕の転勤がきっかけだった。
びっくりさせてやろうと思ったのが間違いだった
今から半年ほど前、僕は東京の本社から関西の工場へ転勤することになった。
期間は1年ほどだからすぐ本社に戻れると言われた。
僕は転勤から戻ったら結婚するつもりだと恵美に伝えて、東京をあとにした。
最初は週末には必ず東京に帰って恵美と一緒に過ごしていた。
しかし、仕事が忙しくなると土曜日も出勤しなければならず、帰れないことも多かった。
それに、往復の新幹線代も決して安くはない。
2ヶ月目には帰るのが月2回となり、3ヶ月目には月1回になってしまった。
それでもメールは毎日していたし、電話も3日に一度くらいはかけていたから、気持ちのすれ違いはないと思っていた。
少なくとも僕のほうは。
先週の土曜日、東京に帰ったときのことだった。
いつもは、金曜日の最終で帰ることにしている。
そうすれば土日にゆっくり過ごせるからだ。
しかし、このところ土曜出勤が続いて4週間も帰っていなかったので、今週も土曜日は出勤だったが、仕事が終わり次第帰ることにした。
本当のことを言うと、恵美に会いたいというよりセックスがしたかった。
転勤前は週2、3回ペースでセックスしていたのに、それができなくなってつらかったのだ。
しかも、今月は恵美とは一度も会っていなかった。
仕事は午後3時頃に終わる予定だったが、思ったより早く済んで午後1時には新幹線に乗ることができた。
僕は予定より早く帰れることは恵美に知らせなかった。
びっくりさせてやろうと思ってそうしたのだが、これが間違いだった。
恵美の驚いた顔はとてもかわいい。
僕は目をまんまるくして驚く彼女の顔を想像しながら、飛ぶように流れる外の景色を見ていた。
東京駅から山手線と私鉄を乗り継いで、恵美の住むマンションに着いたのは午後5時半頃だった。
僕は両手にワインと恵美が好きなマロンケーキを抱えていた。
部屋には電気がついている。
僕は恵美を驚かせようと、合鍵でドアを開けて中に入った。
だがそこで僕が見たものは、ベッドの上でTシャツだけ着た下半身裸の男と、その男に組み敷かれた全裸の恵美の姿だった。
とっさに恵美から体を離した男の股間には、コンドームを被せたペニスが見えていた。
たった今、恵美の体から出たばかりのそれは濡れて光っていた。
驚いた僕は反射的に部屋を飛び出していた。
おい、彼氏に時間守れって言ってやれ
(何がなんだか分からない。どういうこと?あれは確かに恵美だったよね。あの男は誰?)
男が着ていたTシャツ。
あれは恵美と2人でお台場で買ったもので、色違いのSサイズを恵美も持っている。
ペアで買いたかったけれど、着て歩くのに恥ずかしいと言うので色違いにした。
恵美の部屋を出てきたものの、どこに行くあてもない。
僕は今夜泊まる所さえ無いのだ。
駅に向かって歩いていると携帯が鳴った。
「あの、私だけど」
「どういうこと、あれ誰?」
「帰ってくるの7時過ぎって言わなかった?」
「言ったよ。だけど仕事が早く終わった」
「だったらどうして教えてくれなかったの?」
「はー。教えたらあいつを早く帰したのにってそういうことか」
「ちがう、ちがう、そうじゃないよ」
「どう違うんだ!」
恵美は泣いていた。
そのとき、電話の向こうで声がした。
「おい、彼氏が来るのは7時過ぎって言ったろ、時間守れって言ってやれ」
男はまだいた。
しかもおかしなことを言っている。
まともな奴じゃない。
「おい、ちょっと代われ」
そう言って男が電話に出た。
「彼氏さんどうもこんにちは」
「どういうつもりなんだ、俺と恵美は」
「知ってますよ、婚約してるんでしょ。ハハハ、だから何だっつうの」
そこで電話が切れた。
とにかくまともでないことは分かった。
(なんで恵美があんな男と。で、どうすればいい?)
僕にはどうしていいか分からなかった。
こんなこと初めてだし、相手は常識が通用しない人間だ。
(とにかく今夜泊まるところを決めなければ)
僕は駅前のビジネスホテルに部屋を取った。
部屋に入って荷物を置いたらまた携帯が鳴った。
「今どこ?」
「駅前のビジネスホテル」
僕はホテルの名前を言った。
「今日会えない?」
「いいけど、あいつは帰ったの?」
「…シャワー浴びてる」
恵美の部屋を出て40分以上経っていた。
この40分に何があったか想像がつくからつらい。
「あとで行くから、部屋番号教えて」
部屋番号を伝えると電話は切れた。
いつのまにか、平気で嘘をつく女になっていた
恵美はそれから1時間以上経っても来なかった。
狭い部屋にいると悪いことばかり考えてしまう。
ロビーのラウンジでビールを飲んでいると、黒いワゴン車がホテルの前に停まった。
車から降りてきたのは恵美だった。
運転席の男が恵美を呼び止め、彼女は「なに?」という感じで運転席まで戻った。
すると窓から顔を出した男が恵美にキスをした。
恵美は嫌がる様子もなく、10秒くらいそのままキスしていた。
僕は飛び出して行こうかと思ったが、いま頃そんなことしたって何にもならない。
恵美はここに来るまでに何度もあの男とセックスしただろうし、キスなんて数えられないほどしたに違いない。
恵美は運転席の男に小さく手を振って遠ざかるワゴン車を見送った。
知らない人が見たら、女の子が彼氏に送ってもらったのだと思うだろう。
暗くてよく見えなかったが、運転していたのはあの男に違いない。
恵美はラウンジにいる僕の前を素通りしてエレベーターホールに向かった。
僕は次のエレベーターに乗って部屋に向かった。
ドアの前に恵美が立っていた。
恵美は僕を見るとうれしそうに駆け寄った。
デートのとき、待ち合わせ場所で僕を見つけたときと同じ笑顔だ。
ワゴン車の男を見送ったときもきっと同じ笑顔を見せたに違いない。
そう思うと僕は心が痛んだ。
「よかったー、どこかに行っちゃったかと思った」
目の前に立っている婚約者の恵美は、さっきまで知らない男に抱かれていたんだ。
僕には恵美までのたった1メートルの距離がものすごく遠くに感じられた。
「遅かったじゃないか。あれから1時間以上経ってる」
「ごめんなさい、すぐ出たんだけどバスがなかなか来なくて」
「バスを待っていたのか」
「うん」
いつのまにか、恵美は僕に平気で嘘をつく女になっていた。
おそらく恵美はあの電話の後、また男とセックスしたに違いない。
彼女のほうから積極的に抱かれたのではないとしても結果は変わらない。
婚約者がいると知っていても平気で恵美を抱くような男に自由にされたんだ。
僕はコンドームを被せたペニスを思い出していた。
いつも避妊していたのだろうか。
もし浮気が発覚しなかったら、恵美はあの男との関係を続けていたに違いない。
僕は避妊しないでセックスすることがあった。
恵美とは結婚するつもりだから、できたらできたでいいと思っていた。
だが、あの男との関係を続けながら妊娠したら、恵美はどうするつもりだったのか。
子供ができたと言って喜び、僕に妊娠を報告したのではないか。
もしかすると僕の子供ではないかもしれないのに。
2人でベッドに並んで腰掛けたが、何を話していいか分からない。
それでいて、お互い頭の中はフル回転していた。
僕は恵美のほうから口を開くのを待つことにした。
「怒ってるみたいね」
1分くらい経って、ようやく恵美が口を開いた。
「当たり前だろ」
僕は無性に腹が立っていた。
ワゴン車の男とのキスシーンがフラッシュバックする。
「どういうことか説明してくれよ」
「何言ってももうだめだよね。あなたは許してくれない」
恵美は顔を両手で覆って泣き出した。
「俺は一応婚約者だから、どういうことか聞く権利はあるはずだ」
「一応だなんて。あなたはちゃんとした婚約者よ」
「いいや違うね。どこかの男が、婚約者の俺にしか許されないはずのことをしていた!」
最後は大きな声を出していた。
「そんな言い方ひどい!」
「ひどいのはどっちだ!」
「そうよね、ごめんなさい。私が泣き止むまで待って。ちゃんと説明するから」
妙な提案だったが、僕は彼女が泣き止むのを待つことにした。
浮気していたということだけは、紛れもない事実
やがて泣き止んだ恵美が少しずつ話し始めた。
あの男とは出会い系サイトで知り合ったらしい。
僕と遠距離になって寂しかった恵美は、友人が教えてくれたYYCにアクセスするようになった。
最初は単なる暇つぶしで、メールするだけで会うつもりはなかったらしい。
そんな中、あの男とメールのやり取りをするようになった。
男に写メで画像を送ってくれと言われたが、
「顔なんか見せられない」
と拒否すると、
「じゃあ手だけでもいいから」
と言ってきた。
それも断ったがしつこく言うので、手の画像くらいならと、男の携帯メールに自分の手の写メを撮って送ったらしい。
これで恵美のメールアドレスが男にゲットされてしまった。
あとはメールアドレスをネットで検索すれば、恵美がブログや掲示板などに書き込んだ情報が全部出てくる。
その情報を繋ぎ合わせて、恵美の勤め先やプライベートなことまで男に知られてしまったらしい。
僕も恵美と同じブログや掲示板に書き込みしていたから、僕が婚約者であることも、僕のメールアドレスも知られてしまった。
恵美は出会い系をやっていることを僕にバラすと脅されて、会わざるをえなくなったらしい。
会ったら会ったで、こうやって出会い系で何人もの男と会っていると僕にバラすと脅されたようだ。
最後は男に部屋までついて来られて、ドアの前で騒ぐので仕方なく部屋に入れたら、強引にセックスされてしまったというのが恵美の話の内容だった。
もちろん、どこまで本当か分からない。
男に聞いたらまるで違うことを言うかもしれない。
ただひとつ、恵美が浮気していたということだけは、紛れもない事実だった。
恵美は男と別れて僕とやり直したいと言った。
僕もできればそうしたい。
こうなった今でも恵美のことが好きだった。
僕は恵美を押し倒したい衝動をかろうじて押さえていた。
こうしている今も、恵美とキスしたときの唇の感触、乳房の柔らかさ、愛撫したときの恵美の喘ぎ声と表情、性器に挿入したときの気持ち良さと恵美の反応、これらのすべてのものが鮮明によみがえってくる。
どれもみんな僕だけのものだった。
そして、恵美と会えば必ずこれを味わうことができた。
少なくとも1ヶ月前までは。
だが今はそうではなかった。
僕は恵美との幸せな日々を壊したくなかった。
知らなければ良かったんだ。
恵美も浮気を隠し通しただろう。
それで僕たちはこれまで通りうまくいったはずなのだ。
転勤が終われば恵美にプロポーズして結婚する。
僕たちには幸せな新婚生活が約束されていた。
こんなことになるくらいなら、予定より早く着くと電話すれば良かったとさえ思い始めていた。
そうすればこんなホテルに泊まる必要もなかった。
ドアを開けた途端、恵美は熱いキスで出迎えてくれて、ワインとケーキで1ヶ月ぶりの再会を祝って好きなだけ恵美とセックスできたのに。
その直前まで男がいたなんて僕が気がつくはずもない。
恵美は上手に男の痕跡を消しただろう。
たぶん1ヶ月前に恵美と会ったときもそうだったに違いない。
ドアを開けた僕は、恵美が直前まで別の男のペニスを舐めていたとも知らずに熱いキスをしてしまった。
あの日恵美が電気をつけるのを嫌がったのも、僕が一緒にシャワーを浴びようとすると慌てて出て行ったのも、今ならすべて理由が分かる。
男と激しくセックスしたあとだ。
体のどこかに普通ならできないような傷があるかもしれない。
恵美が鏡で見ても分からない場所で、僕なら簡単に見える場所に。
恵美はそれを恐れていたんだ。
恵美は今夜は絶対帰らないと言い出した。
帰れ帰らないでしばらく押し問答になった。
恵美は必死だった。
ここで帰ったら僕とは終わりになる。
僕は恵美に押し切られる形で泊まることを承諾した。
部屋はシングルだからベッドはひとつしかない。
恵美と会うのは1ヶ月ぶりだからセックスしたくてたまらない。
おまけに、セックスしまくるつもりだったから何日もオナニーしないでやってきた。
恵美はそれを見透かして泊まると言っているのだ。
もし今夜恵美を抱けば、あとはグズグズになってしまうのは目に見えている。
恵美は部屋の隅でバッグを開けて中身を出している。
パジャマや化粧落としなどだ。
恵美は最初から泊まるつもりで来ていた。
どこまでもぬかりのない女だ。
これが僕にとって一番長い夜の始まりだった。
まとめ

今回は、色々なパターンの浮気・不倫体験談を紹介した。
「浮気・不倫するなんて絶対ありえない!自分にはあなただけだよ!」
そう口で言いつつ、他人とのセックスに興じる人も少なくはない。
皆さんも色々思う事があったのではないのでしょうか。
しかし、浮気・不倫の代償はなかなか恐ろしいため、どうか皆さんもお気を付けて。