援交

【女性目線】友人Aによる援交・割り切り体験談

東京アップデート編集部

東京アップデート編集部

夜遊びから大人の出会いまで、幅広い情報を取材してます。ネタ収集が毎日の日課。

今回の記事では、私の友人Aの体験談を紹介する。

友人Aは、私が学生時代からの悪友。

過去にはモデル事務所にも籍を置いており、かなりレベルの高い女性だ。

そんなAは、学生時代から援交・割り切りを行っていた。

この記事では、Aが今までに体験した援交・割り切りのエピソードを紹介する。

体験談① 「脚を触らせて」JK時代に出会った、援交マニアのヤバいおじさん

「ねぇー、まじキモいんだけど、脚触らせるだけで5,000円くれる男がいるの。ウチもうキモくて無理だから、もらってくんない?」

そう悪友のAに相談されたとき、わたしは驚きを隠せなかった。

Aがそういう風に自分を売っていたから、という優等生的な理由ではない。

男性がA、そして女子高生の脚にそれだけの値段をつけるという事に驚いたのだ。

「最初は手繋ぐだけとか、ご飯食べるだけとかだったんだけどさ。この前脚触らせてやったら、シコりだしてまじキモかったんだよね。『ふざけんな』って言って帰ってきちゃった」

Aは笑い話のように言ってきた。

そしてわたしも、「えー、キモい」だなんて応酬しては話のネタにしていた。

“女子高生”というブランドと、そのブランドに目の色を変えて飛びつく人々。

ちょっとだけ恐さを感じずにはいられなかった…そんな話である。

Aの親友ということで、会ってみた

まず、Aに最後に送ってきたメールの内容が衝撃である。

メール

今までお疲れ様でした!

Aちゃんとはもうエッチなことできないかもしれないけど、お友達でこういうオトナなお付き合いに興味がある人はいるかな?

冒頭のようにAに嫌われてしまえば、もう連絡を取るのは怖くてできないものだが…Aもその男性も、所詮お金だけの関係で、取引が終わったに過ぎない。

なかなか、女子高生なんて出会えるものでもないだろうし、男性にとって、最後の一声は懸命なのかもしれない。

(なんてドライな関係なんだろう。少なからず情とか移らないのかな…)

そう思いながらも、その男性と待ち合わせをしてみることにした。

現れたのは、とても小柄で大人しそうな男性だった。

銀行員か公務員のように見受けられる。

「脚を触らせるだけ」などという提案をAにしていた男性は、わたしにもいきなりそんな交渉を持ちかけてきた。

丁重に断る。

すると、「乳首を舐めて欲しい」と言われた。

ご飯を食べたりカフェに行くのも嫌がり、夜中に車に乗って人のいない駐車場へ向かい、淡々と行為を済ませるだけの彼。

ドライだ。

ドライすぎる。

結局、彼の要望はどんどんエスカレートしていき、最終的には「フェラして欲しい」とまで言われ、お断りすることに。

そして、お約束のメールが来た。

メール

今までお疲れ様でした!

お友達で、オトナなお付き合いに興味がある女の子っているかな?

ぐるぐる回って、わたしは友人のCを紹介した。

泣いてしまったC、それに心打たれた男性の奇妙な構図。

きっとAは報われない恋だと分かっている。でも、やめられない。

『そんな恋もあるんだなぁ…』と深く考えさせられた話だった。

体験談② ひと月20万…何かがおかしい援交男の話

「なんかおかしいんだよね」

今日も出会い系サイトで援助交際をしていた友人Aの話をする。

彼女は援交歴こそ長くないが、「ホ別5(ホテル代別5万円)」をかなり上回る金額を毎回稼ぎ出していた女性だ。

そんな彼女はリピーターが大半を占める。

月に一度か二度、新しい男性と会うくらいで、ほとんどの男性とは週一ペースで会うことを続けていたという。

切られる時も、向こうの金銭的な事情や、パッタリと連絡が無くなるなどの理由が多かったらしい。

Aと毎週会うには20万円のお金が必要になる。

それだけのお金をずっと彼女に投資し続けるのはなかなか大変な事だ。

Aを買う男性はどんな人物なのだろう…と野次馬根性に近い気持ちで尋ねてみた。

さすがに決定的な事や個人情報に関わる事は教えてくれなかったものの、人となりが想像できるようなエピソードをいくつか紹介してくれた。

なんてゆーのかな…すごく変なプライドがある人なの

とある男性にはルールが存在する。

例えば、女性は絶対に俺の左側を歩くべき、食事中はトイレに行ってはならない。

車の乗り方から喘ぎ方まで、全部にマイルールがある。

「そんなの苦しくないの?」

「いや、そんな事ないよ。5万も貰ってるしね。言われた通りのことをする」

そうすると、彼はすごく喜んだ表情を見せた。

また、時間にかなりタイトな感性の持ち主らしい。

10分前に到着していることが当たり前だった。

さもなければ、「常識がない」と機嫌を損ねてしまう。

わたしからすれば、それなら10分前に待ち合わせればいいじゃないか…と思ってしまうのだが、それは違うようだ。

その10分は「気持ち」らしいのだ。

「会うのが楽しみだから、早く会いたいからこそ10分早く来る。その心づもりでいて欲しい」

そう出会った頃に告げられたとAは言う。

行為をした後は、特に長居するような事もなかった。

が…。

とある日の事。

一緒に車に乗っていると、小さい女の子が車道へ飛び出して来た。

「うわぁあっ!危ない!」

慌てて急ブレーキを踏む。

キキーッと軋んだ音がして、車はギリギリの所で急停車した。

小さい女の子の後ろから、母親らしき人物が追いかけて来ていた。

ホッとひと安心したのだが…

「おい!あぶねえじゃねえか!前見てんのかこのクソガキゃあ!!」

彼は烈火のごとく怒り出したのだ。

小さい子供に怒っているとは思えない、ドスの利いた怒鳴り声に、さすがのAも驚いたという。

女の子は火が点いたように泣き出した。

母親も呆気に取られて声が出ない。

それだけ吐き捨てると、また何事もなかったように運転を始めた。

確かに飛び出して来た女の子も悪い。

ただ、年端も行かぬような子供である。

その子供相手にそんな風に激昂するなんて…と違和感を隠せなかった。

どうしてこの人は、千円札を数えられないんだろう

まだまだこの限りではない。

出会いたての頃、彼とキスをした。

その時、変な異物が口の中に入ってきた事に気がついたのだ。

「ん……」

声を出したフリをしながら、さりげなく確かめてみる。

なんと、唇の皮だったのだ…。

めくれた5ミリほどの大きな皮が、口の中に入っていたのである。

なんだか変な感じ。

なんだか変な違和感。

なんだか変な会話。

なんだか少しだけズレている。

おかしいと言うほどではないのだけれど、どこかが致命的に狂っていた。

また別の日の事である。

Aと行為を終えてお金を払おうとしたその男性が、財布の中を見て舌打ちをした。

どうやら、たまたま千円札がたくさんあったらしい。

代わりに一部を千円札で支払っても良いかと申し出てきた。

断る理由もないので頷くと、男性は財布の中のお札を数え始めた。

「いち、に、さん、よん、ご、ろく…」

ピタリと手が止まる。

「あれ?何枚目だっけ?」

「え…次で7枚目だよ」

「分からない。忘れちゃったよ、へへっ」

悪びれた子供のように彼は言った。

そして同じように数え始める…が、また何枚か数えたところで手が止まった。

「どうしたの?」

「何枚目か、忘れちゃったんだ」

彼は言った。

ビックリした事が悟られないように、Aは動揺を隠す。

(どうしてこの人は、千円札を10枚数えられないんだろう)

20分ほど掛かって、ようやく彼は5万円を手渡してくれた。

忘れるたびに、Aが何枚目か指摘してあげるのだが…それでは不満らしい。

なんとも言えない不気味な感じを覚えた。

(思えば、わたしはこの人のことを何も知らない)

…急に怖くなったとAは語っていた。

その男性との関係は、Aが援助交際を始めてから終わる頃まで続いた。

ドライな関係だった。

誘われれば会うし、何度か誘いを無視したら、それでもう自然に消滅するだけの関係だ。

実は彼女、今でも出会い系サイトをたまに覗くことがあるという。

どうやら彼のアカウント自体はまだ存在しているらしい。

彼は何を求めて、月20万円も払って会い続けてくれたのだろうと…Aはたまに思うのである。

体験談③ 援交相手だった痛すぎる50代男の話「大きな赤ちゃん」

「何もかも自分の思い通りにならないとダダをこねる人だったんだよねぇ。そう、“大きな赤ちゃん”みたいな人」

と、彼女は言った。

「悪い意味で印象に残ってる。後腐れなく切れて良かった…」

Aは何度もそう言っていた。

僕と契約するなら、僕だけのモノになって欲しいんです

彼は既婚者、3人の子供(全員成人)がいる50代の男性だ。

お金自体はそこそこ安定した稼ぎがあるようで、出会い系サイトの常連だったという。

キャバクラ通いも風俗通いも大好き。

離婚して、Aと付き合う話になった事も何度かあったらしい。

「まぁ、全然魅力的な人には思えなかったけどね…」

そうAには酷評されていたが、彼女が出会い系サイトで援助交際をしている期間、ずっと週に2回のペースで会っていたと言うから驚く。

週に10万、毎月40万である。

それだけのお金を捻出するためには、かなりの無理をしていたのだろう。

「そもそも、すごく見栄っ張りな人だった」

とAは言う。

ブランド品などの話をしても、知ったかぶり。

読み方が違ったり、有名なブランド名を間違えたり、とにかくプライドだけは異常に高かったらしいのだ。

「2回目でもうすごく重かったの。『最初は食事だけで会って会話の相性を確かめて、良かったら2回目から契約をして会いましょう』って言われたんだよね」

現れたAを見て、その男性(以下、Zさんとする)は大喜び。

しばらく呆気に取られてソワソワしていたが、Aの意外にもサバサバした性格にすぐに打ち解けたらしい。

初めてのデートに選んだのは、ごく普通のイタリアン。

彼は終始、「普通のお店でゴメン」と謝っていたという。

「次からは、『ぐるなび』でも有名な高級レストランに連れて行くから」

可愛い子って得だな。

だがそのZさん、二度目に会う時は既にとても重たかった。

『僕と契約するなら、僕だけのモノになって欲しいんです。もう出会い系サイトは使わないこと、他の男の人とエッチしないことを約束して下さい。僕だけのステキな彼女になって下さい』

そう何度もメールを送り付けてきて、Aが返信に困っていると、また他愛もない雑談メールを送信してくる…。

言っている事が二転三転する人だった。

『もう君とは会えません。僕はやっぱり君のお金でしかなかったんだね…』

そう送ってきたかと思えば、すぐにまたメールが届く。

『嘘です。僕はAちゃんがいないと生きていけません。可愛い可愛いAちゃん、僕だけのAちゃん、大好きだよ

その気分の上下が怖かったとAは言う。

とても50代男のモノとは思えない、気持ち悪い猫なで声

Zさんの愛撫はしつこい。

「執拗」という言葉がしっくりくるほどに、ねっとりねっとりと舐め回すような愛撫をし続ける。

舌で責める時も、焦らしているつもりなのだろうがくすぐったいだけ。

ソフトタッチな愛撫と舌遣いを繰り返すZさんとのセックスは、とにかく苦痛だった。

Aの目的は援助交際だし、Zさんに対しても“金づる”以外の気持ちは抱いていない。

そんなとある日の出来事である。

クンニの最中、Aはトイレに行きたくなった。

「…ゴメン、ちょっとトイレ行ってきてもいい?」

すると、Zさんは烈火のごとく顔色を変えて怒り出した。

なぜそんなに怒るのか理解できず、受け身でだらしない体勢のまま、Zさんを茫然と眺めるA。

「ありえない!どうして!お前はどうせ金なんだな!大好きな彼氏がクンニしてるのに、トイレに行きたくなる気持ちが分からない!」

いやいやいや…この話を後から聞いたわたしは苦笑いしてしまった。

セックス中にトイレに行かれるのは確かに嫌かもしれない。

が、そんなに珍しい話でもないだろう。

なぜそれほど拒否反応を示すのか分からない。

AもZさんの反応にただ驚いてしまったという。

とりあえず用を足してベッドに戻ってみると、Zさんは完全にふて腐れて、シーツを被って背を向けて寝ていた。

(めんどくさい…)

Aも無言でベッドに滑り込む。

大体、トイレに行きたくなるのは人間の生理的な反応で、珍しい事でもなんでもない。

それがたまたまクンニ中だった、それだけのことだ。

そう思うと謝る気も起きず、Aまでイライラしてきたのだった。

しばらく無言の気まずい時間が流れたところで、ZさんがAの髪を撫でてきた。

「ねぇーねぇー」

気持ち悪い猫なで声。

とても50代の男性が出す声とは思えない。

鳥肌が立つような嫌悪感を覚えた。

Aは無言で無視し続ける。

(なんか、ムカついてきた。今日で切れてもいいや)

「ねぇーなんでAちゃんが怒ってるの?悲しかったのは、僕ちゃんなのに」

(僕ちゃんってなんだよ…。マジ気持ち悪い…)

「ねぇー大好きな彼女にいっぱい気持ち良くなってもらいたくてさ、いっぱいいっぱい舐めてたんだよ?なのにどうしてトイレに行きたくなるの?他のこと考えてたんじゃないの?俺の愛を受け止める心が足りないよ」

(……)

返す言葉がなく、ずっと目を合わせようともしないAに、Zさんはガバッと起き上がり上乗りになってきた。

「ねぇねぇ、ごーめーんー。ちょっと悲しくなっちゃっただけだってば。ねぇねぇ、機嫌悪くしないでよー」

Zさんは必死だった。

まるで、自分の思い通りにならないとダダをこねる赤ちゃんのように…。

その後もメールでその事について触れるたび、怒ったり悲しんだり…かと思えばフォローのメールを連投してきたり。

とにかく、やけに精神的に不安定な人だった。

なんで赤の他人の面倒を、この俺が見なきゃいけないわけ?

まだ印象に残っている出来事がある、とAは言う。

今までの話もなかなかに刺激的だったのだが、本当にAをドン引きさせたのはその事件ではないらしい。

Zさんは前述の通り、かなり飲み歩きが好きな人だった。

その過程でキャバ嬢と深い仲になり、頻繁にデートをしていたという。

彼女も本気だったらしく、週に二度くらい会っては、体の関係も持ったようだ。

そして、奥さんと別れる段取りを進めていたらしい。

だが、そんな2人の関係はあっという間に崩れる事となる。

そのキャバ嬢が水商売をしている理由は、親が病気だったかららしい。

聞いたことのないような病名で、治療費も掛かるし、介護も大変な難病だったという。

そして、彼女は夜職を辞めてZさんと真剣に付き合うためにも、「親の面倒を見るのに協力してくれること、親に挨拶することを約束して」と言ったらしい。

親孝行な良い子である。

普通なら当然、愛する人と一緒に彼女の親を支えていくことを選ぶのだろうが…Zさんは違った。

「『はぁ?マジで?』って思って。『なんでそんな面倒くさい意味分かんない病気の赤の他人の面倒を、この俺が見なきゃいけないわけ?』ってドン引きしたよねー。それで別れちゃった」

と笑いながらAに話したという。

「『あぁ…この人って本当に自分ばっかりなんだな』って思った。自分(私)が援助交際をしてる事とか色々考えるけど…Zさんには罪悪感がないのかも。だからといって、自分のした事は消えないんだけどね」

Aの言葉が、重く響いた。

【番外編】売れっ子デリヘル嬢Mと“パパもどき”の売春現場を見学してきた

この体験談は、いままで紹介してきたAと違う女性だ。

今回の体験談に出てくるのは、とある売れっ子デリヘル嬢のM。

Mから久しぶりに連絡が入った時、わたしはなんだか変な予感がしていた。

彼女はとにかく相手を翻弄するタイプの嬢で、キャバ嬢から転身した事を打ち明けてくれた数少ない付き合いの女性だった。

お客様はわりとMの言いなりになってしまう男性が多い。

なぜか相手の主導権を奪える彼女だが、女王様タイプというわけではない。

天性の何かがそうさせるのだろう。

「ねーねー。ちょっと相談なんだけど。わたしがお小遣い貰ってる“パパもどき”に、見られると興奮するって人がいるんだよね」

いきなりディープな相談である。

アングラ風俗には「のぞき部屋」もあるのだから、意外にそういう性癖の人が多いことは想像に難くない。

だが、この話題を振ってきたということは、確実に何かあるのだ。

「で、お願い。なんもさせないって約束するから、とりあえずあたしとそいつのセックスだけ見ててくんない?

…何をバカな話を…と思ったのだが、人のセックスを見学できる機会なんて中々ない。

怖いもの見たさなのかなんなのか、自分でも説明が付かないのだが、わたしは行くことを決めた。

実は前々から他人のセックスには興味があった。

AVのセックスは言わば「見世物」だし、純粋に人がセックスをしているところを見る機会は当然少ない。

どんな風に他の女性が男性のアレソレを攻めているかなど、勉強と経験のために行ってみることにしたのである。

初めまして、変態です

待ち合わせ場所に指定されたのは都内のとあるラブホテル。

女性2人と男性1人の入室は、追加料金を支払えばホテルによっては可能らしい。

逆に、男性2人と女性1人は犯罪臭がするため厳しいのだとか。

ちなみに、3P専用のホテルなどもあるそうだ。

「初めまして、変態です」

自己紹介をするなり、彼は言った。

正直、かなりの挙動不審が目立つ男性だった。

まず、身長が極端に低いのに比べてリュックサックが異常に大きい。

まるでリュックサックが歩いているかのような違和感を覚えてしまう。

そして、言葉と言葉に間が目立つ。

気の利いた返しが出来ないでいると、彼もそんなことを望んでいないのか、そそくさとシャワーを浴び出す。

「あの人すごい厳しくて。いちいちツボ洗いとかしないといけないし。ソープじゃないんだからさって感じだよね」

管理人の補足

「ツボ洗い」とは?

女性器を壷に見立て、客の手足の指や男性器を出し入れして洗う、ソープランドで行われるサービスのこと。

「ツボ入れ」とも言う。

Mの言葉に苦笑いを返すと、彼がシャワーから出てきた。

Mもシャワーを浴びる。

つまり、2人っきりだ。

何だか気まずい。

何か喋らなくてはいけないのだろうか。

彼はそれほど饒舌なタイプに見えないので、どうしようかと思っていると、向こうから話し掛けてきた。

「こういう『エッチなことを見学する』ってやったことありますか?」

「いや…友達が勝手に横でこっそり始めたとかだったらありますけど…こういうパターンは初めてです」

「なるほど。そうなんですね。お金を払ってだったら何度か見学側に回ったことはあるんですけど、僕もずっとしたかったことなので嬉しいです」

やけに物腰が丁寧だ。

その丁寧さが逆に怪しく、不審さを醸し出している。

すると、Mがシャワーから出てきた。

ごろんとベッドに寝転ぶ。

女性のわたしから見ても、かなり均整の取れた体である。

人気デリヘル嬢なのも納得だ。

全く興味のないAVを観せられているような、虚しいセックス

すると、彼も一緒に横で添い寝をし始めた。

最初は触れるか触れないかぐらいのキスをしながら、Mの乳首を撫でていく。

吐息が漏れる様子がエロい。

が…どうしてもトキめかない。

AVを観ているような興奮もない。

なぜだろう。

「普段知っている相手の性行為を観賞する」のは微妙な感覚がするものだ。

違和感が半端じゃない。

性行為がどんどん進んでいくにつれて、全く興味のないAVを観せられているような気持ちになった。

わたしは『早く終わらないかなぁ』なんてマグロ女子のように思いながら、お菓子をかじりつつ見学する。

と、いよいよ挿入場面へ突入していく。

Mの控えめでかすかな喘ぎ声と、彼の乱れた息遣い。

中年太りした腹が数分動いているうちに、彼はどうやら果てたらしい。

「ふう……」

なぜこんなにもトキめかないのか。

はなはだ疑問ではあるのだが、おそらく2人のセックスには愛情も性への興味も全くなく、ただひたすらに“性欲処理”がメインだからだろう。

それが出来ればいいし、それ以外は特に要らない。

全体的に、虚しいセックスだった。

そして次の瞬間、予想外の事が起こる。

なんと、Mがスヤスヤと眠ってしまったのだ。

寝息が立ち始める。

彼女はほぼ毎日長い時間出勤しているため、疲れが溜まっていたのだろう。

彼も疲れているようで、しばらくはMの頭を撫でたりしていたのだが、次第に暇を持て余し始めた。

「疲れてるー?」

たまにMにこう話し掛けるのだが、彼女は答えない。

今、この時間もおそらく時給が発生しているというのに、スヤスヤと眠りこけているのだった。

彼もMに頭が上がらないのか、困ったような顔をしながら話し掛けるだけである。

そんなことを小1時間ほど続けているうちに、彼がこちらに向き直って言った。

「僕として頂けませんかね?Mちゃん寝ちゃいましたし」

丁重にお断りをした。

まとめ

まとめ(シュウジ)

今回は、私の友人であるAと、番外編として売れっ子デリヘル嬢のMの体験談を紹介した。

今回わたしが学んだ教訓は、「人の売春行為を見学しても何も面白くない」という事だった。

レイプほど無理やり感があるわけでも、合意の上のワンナイトラブ、もしくは恋人とのセックスほど相手に対する気持ちがあるわけでもない。

他人の売春現場ほど物足りず、味気ないモノはおそらくこの世にはないだろう。

…そう思わせてくれる体験だった。

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