『メールは前戯!』が心情のあたしは、即会いはしないタイプです。
最低でも2週間、長いと半年くらいメールしたりします。
まあ、半年の方はワケありでしたけど(笑)
その間に、お互いに波長が合うか合わないかの判断をするわけですね。
そんな中、うっかり3日くらいで会うことを決めてしまった殿方がいました。
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ワクワクメールで出会った貿易会社の男性
その男性は、ワクワクで初めてメールしたのがあたしだったらしくて。(ホントか?)
確か貿易会社をやってる方で、年齢は2つ上だったかな。(あくまで自称)
「海外に出張に行かなければならず、その後だとだいぶ先になってしまう」とのこと。(今考えると怪しい)
「急で申し訳ないが、明後日時間があるなら会って欲しい」
そう言われました。
うーん…メールの感じは悪くないし、出張じゃしょうがないか。
どうせ明後日暇だし…。
そう思ったあたしはOKしました。
待ち合わせは、新宿の超有名シティホテルのロビー。
迷子率が高いあたしは、事前に地図で場所を確認して当日を迎えました。
新宿駅に着くか着かないかのころ、「午前中新宿で仕事だったから、車で駅まで迎えに行きますよ」とメールがありました。
それはありがたい!
「迷子にならずに済みます。お願いします」と言って、新宿駅までお迎えに来ていただくことに。
車はレクサスでした。
(お金持ちは、なぜか判を押したようにレクサスだなー)
そう思いつつ、車に乗り込むあたし。
外見は中肉中背、ピンクのネクタイをした殿方です。
顔は…正直微妙でした。
あたしは顔がいい男に興味ないんですが、世間的にはまぁまぁなのかな。
年齢よりは若く見えます。
「前に行ったときに、ちょっと不当な扱いを受けて悔しかったお店があるんだけど、そこ行っていいかな?」
…ん?
自分が嫌な印象を持ってるお店に、初対面の女を連れて行くの?
あたしならしませんが、ランチをご馳走して頂く約束になっていたので、
「いいですよ」
そう言うしかありません。
車は走り出し、最初に待ち合わせしたホテルとは別の、有名シティホテルの地下駐車場へ滑り込みました。
エレベーターで上の階に向かいます。
「今日はセダンだけど、車はあと3台あるんだ」
車のことを話したいのかと思い、
「車、お好きなんですか?」と笑顔で返すあたし。
ちなみに、あたしはちょっと車好き。
「車なんて飽きるだけだよ」
…車の話終了!
するとまた突然、
「貧乏人は働かないから貧乏なんだよ」と爆弾発言。
ん~っ、庶民の中の庶民としては反論したいとこだけど、ここは大人の対応を…っと。
「そうですか?こんな景気ですから、一生懸命働いても相応の見返りがない人もたくさんいるかと」
「俺は人の10倍は働いたからね」
…10倍はちょっと盛りすぎ。
大人なあたしは「それは大変でしたね」と、当たり障りのない会話をしました。
そうしているうちに、エレベーターは静かに49階に到着。
そこは、展望のいい高級フレンチレストランでした。
レストランに到着し、テーブルに案内されます。
メニューを見た殿方が、5,400円のランチコースをさらっと2つ注文。
う…高っ!!
うっかり貧乏性です。
ご馳走してもらうんだからいいよね?
いいんだよね?
…いいことにしました(笑)
どうやら、不当な扱いをした(と思ってる)ボーイさんがいたようです。
運が良いのか悪いのか、そのボーイさんがセッティングをすることに。
「前菜はあちらでバイキング形式になっておりますので、お好きなものをお取りくださいませ」
そう言うボーイさん。
「取りに行かなきゃいけないの?持ってきてよ」と、わがままを言う目の前の殿方。
「はい、申し訳ありません」
「持ってきてよ」
…押し問答です。
キリがないと思ったのかボーイさんは、
「かしこまりました。召し上がれない食材がありましたらお申し付け下さい」
と妥協していました。
特にないことを2人が告げると、ボーイさんはお皿を持って去っていきました。
あぁ、迷惑な客。
とても嫌な気分です。
その間しばし歓談。
貿易会社の社長よろしく、日本製品のよさを切々と語ります。
「なぜ日本人が外国製品を持ちたがるのかわからない」
「日本製品は性能いいですからね」
「なぜ日本人が外車に乗りたがるのかわからない」
あれ?国産車には興味なさそうでしたけど…。
「そうですね。あたしも外車には興味ないです」
そうこうしてるうちに、前菜を持ったボーイさんが到着。
「いただきます」
「これは何かな?」
こんな感じで談笑しながら食べていると、突然ボーイさんを呼ぶ殿方。
「これ、鴨?」
「そちらはチキンになります」
「そうなんだ、脂っこいからてっきり鴨かと思ったよ。あはは~」
え?褒めてないよね?
褒めてるわけじゃないよね?
横を見ると、軽く固まってるボーイさん。
お気の毒です。
「柔らかくて美味しいです」とにこやかにフォローをするあたし。
軽く会釈をして立ち去るボーイさん。
んー、疲れますよ~。
もう、こうなると美味しいと言ったほうがいいのか、不味いと言ったほうがいいのかさっぱりわからなくなってきます。
食事がどこに入っているのか、食べてる気もしません。
さらに話は進み、成り上がりサクセスストーリーを聞かされたりしてました。
そのとき、ふと気になることが…。
「こんなおしゃべりな男やだなーって思ってるんでしょ」
「派手なピンクのネクタイなんかしちゃってーとか思ってるでしょ」
…とか聞くんですよ。
緊張と不安の裏返しだったのかもしれません。
でも、まさかそう思ってても「はい。いやらしそうなネクタイですね」とは言えません。
お食事は楽しくしなきゃいけませんしね。
そんな感じの殿方でしたので、お互いの話しにも軽くツッコんだりツッコまれたり…。
歳が近い気安さもあったのかもしれません。
少々上から目線なのが気になりましたが…まぁそれはいいです。
実際年上ですし、距離が近づくためには有効な方法ですしね。
すると…
「ワクワク、今日で辞める」
「え、入ったばかりで辞めちゃうんですか?」
「1人いればいいじゃん」
あー、そういうこと…。
あなたの女になるなんて言ってないけど、まぁそこには触れません。
だって、会ってからご飯を半分も食べてないですからね。
軽々しく返事なんてできません。
食事のほうも進み、メインディッシュが出てきたころ、また殿方はボーイさんを呼びました。
「ちょっと、水ちょうだい」
いちいち勘に障る言い方です。
お水を持って戻って来たボーイさん。
グラスを手に取り、その手をテーブルから外し、静かにお水を注ぎます。
そのとき、ちょっとお水がこぼれました。
すると、殿方が信じられない行動に。
なんとボーイさんの手元を指で指し、
「ほらほら、コイツこぼしてるよ。あはははは」
そう言って大笑いしやがりました。
何の問題もないですよ?
テーブルにこぼしたわけでもないし、誰かにかかったわけでもない。
こぼれたのだって少量です。
(いやー、コイツやなヤツだ)
そう思うと同時に、メールで見抜けなかった自分に激しく自己嫌悪。
黙々と食べ始めるあたし。
するとまたまた、空気を無視した発言…。
「最近体調があんまりよくないんだよね~」
「しょうがないですよ、歳には勝てないですから」
テキトーに切り返すあたし。
すると殿方、
「人が体調が悪いって言ってるのに、その言い方はなんだ!」
なぜかブチ切れました。
地雷を踏んだようで、戦闘開始です。
「いますよね、いつまでも若いつもりで歳を受け入られない人って」
「失礼じゃないか!」
「あら、これくらいの突っ込みはコミュニケーションかと思ってましたけど?」
「歳だって言われて誰が喜ぶんだ!」
「あはは…喜ばせるためになんて言ってないですよ~」
「さっきから我慢してれば…」
「さっきからなんですか?あたしはお会いした時から我慢してましたけど?」
「何がだ」
「人をもてなすのに自分の印象が悪かった店に案内する人、どこにいますかねぇ?」
あたしが声を荒げたので、
「ちょっと、声が大きい…」
焦る殿方。
( ̄ー ̄)ニヤ
「それになんですか!客だからって無抵抗なお店の人を捕まえて!」
声を張るあたし。
「ちょ、ちょっと静かに」
さらに焦る殿方。
立ち上がり、さらに声を張るあたし。
「あぁ、あれですか。いい歳していじめですか?」
焦りまくる殿方。
そりゃそうでしょう。
ランチ時でお店は満席に近いし、店員さんも見ています。
「ちょっと、座って」
ここでつまみ出されてもつまらないので座るあたし。
ホッとしたのか、殿方はぼそっと
「ったく…食事が不味くなる」
こっちのセリフです。
まぁこうなったら食事もできないし、1分たりとも一緒にはいられません。
お店の人もチラチラとこちらを見ています。
がさごそと自分のバッグの中を物色するあたし。
「何してるんだ…」
黙って財布を手に取り、諭吉を一枚出してテーブルの角に…
バン!!
テーブルが広かったので、殿方の手は届きません。
「し、しまいなさい」
「ちょっと足りないですが、あなたの分も支払っていいですよ。お先に失礼しますね」
「おい」
「なんですか?『ごちそうさま』でしたら結構ですよ?」
あたしはテーブルから離れ、2~3歩歩いてから振り返り、
「あまり上からものを言うとそのうち刺されますから、お気をつけ下さいね。それでは」
でっかい声で言い残してお店を出ました。
(あー、スッキリしたぁ。カッコいいじゃん、あたし~。)
などとウキウキしながらホテルの外へ。
…あれ?
…ここはどこだ?
ホテルに戻ってタクシーで…と思い、財布を開くとタクシー代がない。
うぇ・・・ホントになけなしの諭吉さんだったんだ。
まぁそんなに車で走ってなかったし、歩いてればそのうち駅に着くよね。
ということで、人の流れに着いて歩き出しました。
道々あたしに出会い系を教えた友人にメールをして、事の顛末を話します。
「えー、料理も全部食べてないのに~?」
「うん、メインを2口くらい食べたとこで終わった」
「もったいない!お金なんて置いてこなきゃ良かったのに~」
「いやいや、あの諭吉はあたしのプライドだもの。
あれがなかったらこうやって笑って話せないって」
「それもそうだね~」
「いや~、諭吉がいてよかったよ~。樋口さんや野口さんじゃカッコつかなかったし~」
「そりゃそうだ~。あ、それ逆援じゃん?」
「援助されるはずが、援助してきちゃったもんねぇ…」
「あははは~。で、駅には着いたの~?」
「徘徊してたら、なんか都庁に着いたわ」
「あはは…おつかれ~」
「こんなことなら、水もかけてくればよかった」
「上出来だよ。がんばって帰っといで~」
「うん、ありがとー」
その後は都庁前で表示板を見つけ、無事に駅までたどり着くことができましたとさ。
まとめ

その後、殿方はというと…
辞めるどころか、女々しくもすぐにHNを変えていました。
どれくらいいたのかはわかりませんが、今はいないようです。
貧困な家庭に育ったらしく、「その頃の自分を忘れないように時々居酒屋にも行く」とか言ってましたが。
とんでもない、すっかり忘れてるであろう傲慢な人でした。
お金でなんでも手に入ると思ったら大間違い。
お金がなければ空っぽな人は、お金「しか」ない人。
それすら気づかない男性に、人間としての魅力なんて感じません。
高い授業料でしたが、納得いくまでメールをしなかったあたしの手落ちです。
今回のことは、勉強させてもらった出来事でした。
ドルチェを食べ損なったのが、唯一の心残りです…(笑)