みなさんはホストクラブにどんなイメージを持ってますか?
イケメンとお酒飲みながらお喋りできる~なんてイメージを持ってる方もいるかもしれませんね。
この記事では、私がホストクラブに通っていて感じたことや体験したことを紹介していきます。
リアルな内容なので、夢を壊してしまったらごめんなさいね~。
気の利かないホストたち

まず、ホストクラブは行くだけ時間と金と気力の無駄です!
私がよく足を運んでいたのは、大阪ミナミでもそこそこ著名な大箱(比較的大きなお店のこと)と言われるホストクラブでしたが、そこで「おお!兄ちゃんプロやな~」と言えるホストが席に着いたのは、ただ一度きりでした。
それ以外は…自分が喋りたい事を喋っているだけで、こちらを愉しませたり、興味を持たせる知性や話術は無い。
イケメンぶっている男は多いですが、真のイケメンは居ません。
酷いホストになると、何か勘違いして化粧をしている始末。
大勢で寄ってたかって酒をバカ飲みして、バカなお囃子をして、客を大量のアルコールと音楽と照明で誤魔化すしか能が無い。
退屈。
ウルサイ。
退屈。
香水が臭い。
馴れ馴れしい(誰が肩を抱いていいと言ったか)。
退屈。
服装センスが最悪(ケバいだけで下品)。
退屈。
あああああ、幾ら書いても足りないwwwww
とまぁ、これが99%のホストを表現する言葉です。
まぁ、なんでこうなるかって言うと…私たちホステスもまた、お客様を接待して対価を得ているわけですから、どうしたって見る目が厳しくなるんです。
自分より遥かに頭の回らない、気の利かないホストたち。
歌ってくれても、上手な人なら聞いていても楽しいものですが、芸として客を惹きつけるなら、余程の美声じゃないとね。
テーブルの上に有る小物や、カラオケBOXによく置いてあるようなタンバリン。
そういう物で変わった特技を見せるホストも居ましたが、その日の内に見ただけの私に真似されている程度のものは芸として認められません。
これという芸も無く、歌も下手くそでウルサイだけ。
そのくせ馴れ馴れしく、許した覚えも無いのに身体に触れてきて、あげく口走る台詞が「俺のこと、好きになってもいんだよ…」
ぶはぁぁぁぁああああっ!(身震)
そうなんです。ホストは、『いかに面の皮が厚いか』を競う職業なんです(失礼)。
私が一番行く機会の多かった店には、本当に様々なホストが居たんですが、私は当時、その店のオーナー、No.2に次ぐNo.3の顧客という事になっていたんですね。
その3名以外にも2~30人は居たかな。
このNo.3…別に惚れてたわけでもなく、オキニだったわけでもなく、私のイベントサークルの先輩だったんです。
サークル時代から非常に面倒見の良い、お兄ちゃん気質の人でした。
私や私のヘルプが酔い潰されたり、タチの悪いお客の席に捕まった時、比較的暇な時間帯であれば、電話一本でお客として店に来てくれるんです。
本来であれば、口座ホステスならまだしも、いちヘルプの身では、酔い潰されたら最後、強制的に早退扱いになります。
そうなれば当日の日給は無し、下手をすると罰金が追加される事になってしまうわけです。
これは、いかに私の為に頑張ってくれた結果と言えど、庇いきれない場合も有り、そういう時は『酔い潰れて凭れかかってイビキかいて寝てても文句言わないお客』が必要となるわけですね☆
実際には他のお客様の目が有るので、余りにもだらしないのはアウト!
ですが、そこはまぁ、平素の売上貢献度に応じて、店長を脅したりモニャモニャ。
とまぁ、そんな日頃のご愛顧にお応えして、私も『どうせホスクラでお金使うならご恩返し』という変な互助会になっていたわけです。
ところが、私とNo.3がお喋りしていても、まぁ当たり前ですが、特に楽しいとかトキメキの余地は無い。
今更感だけが空しく漂います。
当然、彼を目当てに店に来ているお客さんは他にも大勢居るわけで、
私「気遣わないで、仕事して来ていーよ。適当にやってる」
彼「お前も俺じゃツマンナイもんな…誰か席に着けるわ」
という会話で送り出します。
こういう具合に、色んなホストが座ってくれるのはよろしい。
よろしいが…接待して貰うどころか、『相手をしてあげる』ことが多く、ドッと疲れるばかりでロクな事が無かった。
中には「ぼぼぼ僕、この商売初めてなんです…」と、緊張し過ぎてカチンコチンのホストも居たりしましたが、そういう時には自分がルーキーだった頃を思い出し、あえて意地悪はせずに田舎のお母ちゃんよろしく、
「飲まされるで。ご飯取ったげるから、今の内お腹に入れとき」
などと、良い人ぶってみせたりもするのでした。
カラオケで一触即発
夢のホストクラブですが…一体どんな客層なんでしょうか?
一にも二にも、若いお嬢さんばっかりです。
不思議な感じがしません?
これは出会い系サイトでもよく言われる事ですが…男性が女性に、何らかの形で接点を持とうと思ったら、男性がお金を使うのが暗黙のルールになっています。
出会うまでのポイントや、食事代やお茶代、場合によってはホテル代まで。
反面、女性は「お金(ポイント)を使ってまで、会いたくない」という人が圧倒的に多く、「食事をご馳走するよ」と誘って下さっても、『うーん…交通費と時間を使ってまで、気が合わない人とはご飯食べたくないなぁ』などと思ってしまいます(え?私だけ?ワガママ過ぎ?すんません)。
ホストクラブに通い詰めるお客さんが、母親ほども年齢の違う女性だったらまだ理解できるというものですが、決してそんな事は有りません。
信じられないような不細工ちゃんというわけでもなく、世間的に見ても割とべっぴんさんが多い。
結構お金のかかる遊びですので、ホステスや風俗嬢が多いんですよね。
必然、「男性が誰も相手にしないような女性」は居ないんです。
若くて可愛いお嬢さんが、大金を握りしめてホストに通う…。
街中なんかで、「5千円で飲み放題ですよー♪」などとキャッチしていたホストも度々見ました。
彼らは顧客を持っていないので、先輩ホストのお客様を接待する傍ら、空き時間に一生懸命、新規で自分の顧客となってくれる人を探すわけです。
今は色々規制も有るでしょうが、当時のホストクラブと言えば、「深夜12時までは喫茶店状態、ガラガラ」の店も多く、あくまで営業の要は深夜1時、2時以降だったんですね。
仕事を終えたホステス、風俗嬢がメインの顧客ですので、致し方有りません。
ホストが21時、22時にキャッチしている相手はというと、飲み会帰りのOLさんなんかが殆どで、そんな人にいきなり「5万10万」なんて言えません。
「2時間飲み放題で3千円だよ」
「5千円だよ。カラオケBOXと変わらないよ」
とアピールして、何とか店に来て貰うわけです。
そこで実際に3千円、5千円で帰す店が殆どですが…中には悪辣な店や焦ったホストの勇み足により、「飲み放題ではないお酒」を大量に頼んだり、フルーツやその他が出てきたり…お客さん側がお酒と場の雰囲気に酔ってしまって、時間を大幅に超過して盛り上がり過ぎたり…。
気がつけば『20万円也、チーン』という事になって、トラブルになったりします。
当日支払いきれないので、「ツケで後日払え」と言われたり。
「そんなお金は無い」と言うと、「風俗で働けや、紹介したる」という恐ろしい流れになったりもします。
キャー怖い!ヤクザな商売ですね!分かります。
グデグデお嬢さんズの金切り声が鳴り響く
実はこれ、実際に目の前で見た事が有るんですが…私達が仕事を終えて、フラリと訪れた際のこと。
この時はヘルプの慰労ではなく、口座ホステス仲間が付き合えと言うので、「ではちょっとだけね」と遊びに行く事になったのでした。
物凄いシャンパンの空き瓶と、ビールの缶でタワーを築いているテーブルが有りました。
お客は若い女性2人。
どうやら私達とは毛色が違う様子。
服装や雰囲気から、明らかに若いOLさんか、下手をすると学生さんです。
相当泥酔しているようで、気に入ったホストの膝の上に座り、人間ソファ状態で呂律が回らず、トイレに立つのにも手を借りるような状態で、文字通り浴びるほど飲んでいる&飲ませています。
(豪気なお嬢さんだこと。何が楽しいんだろうか)
いつもの如く、私の前には「午後の紅茶」の入ったピッチャーがドンと置かれます(笑)
同僚はお気に入りのホストとお喋りしてご満悦。
グビグビ呑んでいます。
(さて、今日は誰を苛めようか…)
そう思っていると(最悪)、酷い罵声の如きカラオケが鳴り響きました。
この店は割と良く出来ていて、広いフロアの全てにはカラオケが流れない仕組みになっていたんです。
フロアを大きく4つに分けて、歌っている本人の居ないスペースではスピーカーが鳴らない。
会話の邪魔にもなりません。
にも拘わらず、耳をつんざく酷い金切り声とマイクのハウリング。
『うっせ!!なんだコレ!?』と見てみると、先程のグデグデお嬢さんズです。
人間椅子では物足りなかったのか、ソファの上で立っています(笑)
自分は歳を誤魔化してホステスしてた分際で、『親の顔が見た(ry』と思っていると、同僚が「アンタ歌って。アレ黙らせて」と言います。
ハイここでプチ自慢!
私、まぁまぁ歌上手いんですよ。
えへえへ。
とは言っても、親が声楽を習わせてくれていたのと…ぶっちゃけ、水商売の女の子はみんな歌が上手いんです。
カラオケって慣れですからね。
水商売の女の子は毎日歌ってますからね(笑)
そこで、『ホホホ!プロの業を思い知るがいい!』と思い(バカ)一曲歌ってみました。
ホスト軍団もやんやと拍手喝采です。
仕事だし。
すると、その若いお嬢さんズの片割れが私達のテーブルへ。
同僚は早くも臨戦態勢に入りました。
後でまた触れますが、女性同士のキャットファイトは結構多いし、怖いんですよ。
(ええー。私はリクエストに応えて、一曲気持ちよく歌っただけでー。怖いようー。シバかれちゃうようーー)
小鳥のように震えていた、可愛い私です(ツッコミは不可)。
嗚呼、私はボコボコにされてしまうのでしょうか。
妙なる美声を披露したばかりに。
修羅場、交渉、手打ち
お嬢さんズが向かって来て、私達のテーブルに『ででん!』と置いたもの。
それは…ドンペリニヨン。
高価で名の知られる、だけど実はぶっちゃけ大して美味しくない、例のアレです。
「お姉さ~ん、歌うっまいねー!アタシ感動しちゃったー。これ!飲んで飲んで。アタシからプレゼントー。一緒に飲も飲もっ☆」
なるほど、確かにこういう事も時には有ります…有りますが…確かそのボトルは、1本3万5千円~4万円はしたはずです。
それを1本丸々持って来て、見知らぬ人に飲めと言う。
私はお酒が飲めませんし、正直ありがた迷惑です。
(他のテーブルに乱入とは…無粋な人だなぁ…。ていうかこの子、もうワケが分かってないのじゃないか)
そう思っていると、同僚がブチギレて、「要らない。あっち行って」と言ってしまいました。
頬が怒気に染まったお嬢さんに、慌てて「まぁまぁ。ありがとね」と中間管理職よろしく宥め、「連れが失礼な事を言ったお詫びに、安酒ばかりで申し訳ないが、テーブルで好きな酒が有れば一杯飲んで欲しい」と言い、何とか場は収まりました。
どうでもいいけど、私は人一倍喧嘩っぱやい癖に、他人がおっぱじめようとすると脊髄反射で止めちゃうんです。
何故なんでしょうね?
お嬢さんが一杯飲むと、コメカミがピクピク来ている私の同僚に怯えた担当ホストが、お嬢さんを元のテーブルへと連れ去って行きました。
私「ちょっとあれ、飲ませ過ぎだろ。大丈夫なの、色々」
ホスト「料金説明しても、『持って来い』って言うんで仕方ないんですよー」
まぁ、分かって遊んでいるなら、私がどうこう言う事じゃないですよね。
同僚「アンタ…なんで止めたのよ。鬱陶しい!」
私「えー。だって明日出勤じゃん。顔にアオタン作るのは良くないよ(笑)」
こんな事を話している内に、同僚のご機嫌も直り、「もうちょっとしたら帰るか~」などと話していたその時、騒ぎが起きました。
オーナー呼びなさい
例のテーブルで何やら揉めています。
見てみると、気が付けばお嬢さんAは撃沈。
意識が有りません。
お嬢さんB(テーブルに来た方)が、何やら怒り狂っています。
「こんなの聞いてない!最初にいくら飲んでも5千円って言ったもん!!」
「こんなお金持って来てないし!詐欺じゃんこれ!ボッタクリ!」
確かにボッタクリ店は有ります。
有りますが…私の知る限り、この店は違う。
そういった事で、例えば警察を呼ばれたりしてトラブルが続くと、場合によっては営業停止なども有り得ますので、料金についてはきちんと説明していたはずです。
大方酔いが回って、飲み放題ではないお酒やフルーツなどを、他のテーブルを見ていて「私もアレ持ってきて!」と言ったんでしょう…。
その時、担当のホストが「あれは別料金です」と説明したはずですが、酔いが回って気が大きくなり、「いいよ持ってきて!」なーんて有りがちな話です。
担当ホストは、それまでのニコヤカな顔から、すっかり変わり果てた怖い顔で「お客さ~ん、困るんっすけどねぇぇぇえ」になっちゃってるし。
まぁ当然ですよね。
『大口のお客』と思って様々な傍若無人にも耐えたのに、期待通りの「お客様」では無かったわけだから。
お嬢さんAは起きないし、お嬢さんBは泣き出したし。
放って帰っても良かったんですけど、何か後味が悪い。
『誰でも、知らない事は1回くらい失敗するしなぁ…』と思い、ノコノコ出て行って、「オーナー呼びなさい」と言いました。
担当ホスト「え、でも…」
私「いいから。この子の年齢確認した?万が一未成年者なら、この店、営業停止だよ」
担当ホスト「げ…すぐ連絡します」
この時、お嬢さんBが何か言いたげだったので、おそらく成人はしてたんでしょう。
ですが、耳元で「いいから、合わせてね♥」と言うと、心得たようです。
結局、AちゃんBちゃん2人合わせて所持金は3万円ちょっと。
オーナーが来てお話した結果、消費したお酒の原価+当初の約束である5千円×2。
3万円ではチョイと足りないものの、そこで何とか手打ちにして貰える事に。
随分渋い顔をしてましたが、凄まじいお会計になる前に、もうちょっと店側もしっかり確認すべきでしたね。
今ここで騒ぎにして、警察と救急車を呼ぶなら、店内の他の未成年客も大急ぎで帰さないといけませんし。
「私のお願いを聞いてくれないなら、以後は私は勿論のこと、私の店のホステスは、一切この店に遊びに来なくなりますよ」
「ここで情の有るとこ見せてくれれば、私も安心して、これまで以上に遊びに来られますよね」
大体こんなお話になりました(笑)
ホストの歩合はオシャカ
取り敢えず、意識の無いAちゃんを3人がかりでタクシーへ運び、Bちゃんに「おうちどこかな?」と訊くと、東大阪と言う…。
仕方ないので、5千円をドライバーさんに渡し、ゲロ袋を持たせて
「今日はもうこれ以上人に迷惑かけたらダメだよ♥気をつけてね」
と見送りました。
今思うと、あれお金足りたのかな?(無責任)
同僚には「アンタ馬鹿でしょ」と呆れられ、ホスト軍団には「○○(私)さんって、ホスト以外には優しいんすね!☆」などと失礼な事も言われ、席に着いていた気の毒な「徒労ホスト軍団」のため、めはり屋(美味しいんですよ♪)のご飯を注文して、お義理で飲まない(飲めない)ボトルを新たに1本入れて、くたくたに疲れてその日は帰りました。
これって私、いい人に見えるでしょ?
違うんだな~。
この日、お嬢さん達が支払うはずだったお金には…担当ホストの歩合が含まれていました。
だからこそ、身体を酷使して色々我慢したんだけど、当然それはオシャカです(笑)
血反吐を吐く思いで飲んで、1日潰したのにね。
それと、入れたボトルは私は飲めないけど、私のヘルプか同僚が飲むし、気を遣ったオーナーさんがその後、何度か私の店へ挨拶回りに来て下さったので私自身は損してない…十分ペイしたんですよね。
ですが、当時はこういう「料金トラブル」が結構多く、抱えてしまった莫大なツケの為、お水や風俗に足を突っ込む女の子も居ました。
そう考えると、『あの店のオーナーさんの温情裁量は中々良心的だなぁ』と今でも思うわけです(脅したんだけど)。
この日、私の担当ホスト(先輩)は他店へ行ってたみたいですが、慌てて帰って来て、「俺の仕事を取るなよー」と言われました(笑)
皆様、アルコールに呑まれないよう、ご利用は計画的に☆
まとめ

今回は、本当は怖いホストクラブシリーズとして体験談を書いていきました。
どうかな?ホストクラブへのイメージが崩れちゃった子もいるかな?
でもまぁこれが通っている側のリアルなので!
ぜひ気になった子がいたら、東京でも大阪でも、ホストクラブ行ってみてね。