私は大学生時代から25歳までの3年間、キャバクラでボーイとして働いていた。
あなたはボーイの仕事内容にどんなイメージを持っているだろうか。
仕事としては普通の居酒屋バイトとさほど変わらないものだが、いくつかキャバクラ特有の仕事もある。
そこで今回は、キャバクラのボーイの仕事内容を書いていく。
どんな人がボーイに向いているのかも書くので、キャバクラで働くことに興味がある人はでぜひ参考にしてほしい。
キャバクラの職種一覧

はじめにキャバクラボーイにある職種について書いていく。
店舗によって若干のばらつきはあるかもしれないが、一般的には下記の職種に分類される。
- 店長(店の売上責任を持つ店舗の最終責任者・VIPと飲んでいることが多い)
- 付け回し(客席に女の子を案内する役割・店長の次に給料が高い)
- スケジューラー(女の子のシフト管理者・女の子からの愚痴聞き役)
- キャッシャー(会計管理者・お会計計算や伝票チェック担当)
- バーテンダー(ドリンク作成・時には客席で飲むこともある)
- キッチン(フードやスタッフのまかない作成)
- ウェイター(居酒屋でいうところのホールスタッフ・飲食物の配膳や注文受け)
- デスク(席と指名の時間管理者)
バーテンダーやキッチン、ウェイターといった飲食店同様の職種に加えて、女の子に関連する職種があるといったイメージだ。
自分が働いていたお店では基本的にほとんどの職種は社員が対応し、ウェイターにアルバイトを起用していた。
ではウェイターとしてキャバクラでアルバイトをするとどういった内容なのか。
キャバクラバイトの主な仕事内容
バイトの仕事は、お客がお店に入店してから退店するまでのホールスタッフ業務全般だ。
具体的には、
- お客が来店した際に席へ案内
- 料金システムの説明
- 飲食物の注文受けから配膳
- 灰皿やアイス(席においてある氷)の交換
- 指名がはいった場合に付け回しに伝えること
- 会計作業
といった内容がある。
キャバクラバイト特有「料金システムの説明」
多くは飲食店と同様の仕事内容に見えるが、キャバクラバイト特有の点がいくつかある。
料金システムの説明は特に重要だ。
自分が働いていたお店は自動延長制(※)だったため、会計時に最初に必ず
- 自動延長制であること
- 時間管理はお客様ご自身でお願いしていること
を伝える。
キャバクラの料金は時間で決まる
キャバクラの料金システムは1SET・70分10,000円といった具合に時間で料金が決まる。
自動延長制とは、SETの終了時間を店員が知らせることがない仕組みのこと。
そのため、時間を確認せずに飲んでいるといつのまにか予想以上の高額料金になることがある。
聞き流されてしまうと、会計時に「聞いていない!高い!」とトラブルになる可能性があるためしっかり伝える必要があるのだ。
アルバイトとして働き始めたころ、自動延長を伝え忘れて会計時にクレームになり延長分をサービスしたことが何度かあった。
店長から「二度とやるな」とこっぴどく叱られたものだ。
キャバクラバイト特有「灰皿とアイス(氷)の交換」
もう一つキャバクラバイト特有の仕事内容が、灰皿とアイスの交換だ。
アイスとは席においてある氷のことだ。
キャバクラでは焼酎やウイスキーを飲み放題にしている店が多い。
そのため常時席にはアイスと水がおいてある。
灰皿とアイス交換というと簡単な仕事のように思われるが、実は意外と大変なのである。
キャバクラでは灰皿は一本ごとに交換するし、アイスは少しでも溶けてきたら交換する。
お客がタバコを吸おうとしたときに前に吸っていた灰皿が残っていることや氷がなくなることは
あってはならない。
そのため、ウェイターは客席を見回りながら常に灰皿の数とアイスの量を気にかける必要があるのだ。
キャバクラバイトのメリット
キャバクラでバイトをしていると、色々なメリットがある。
一番はやはり、綺麗な女の子を常に見ながら仕事が出来ること。
ウェイターとして働くということは客席を常に見回らなければならない。
客席には、女の子がいる。
時に場を盛り上げようといじられ役になったり、時に静かにお客の愚痴を聞いていたりする。
そんな彼女達のプロフェッショナルな姿を見ることが出来る。
バイト中に見たキャバ嬢のプロ根性
自分が働いていた時、指名上位の子が客席でお客の嘔吐を頭から受けていたことがある。
思わず自分も引いてしまったが、その子は「ゲロ初めて頭からかぶったよ〜」といって笑顔だった。
その後すぐに大量のおしぼりが渡され、女の子は席から店の裏に戻っていったが、客席から見えなくなるまで笑顔のままだった。
ウェイターである自分はその後裏でどうだったかは分からないが、少なくとも裏に入るまで笑顔のままだった。
指名上位になるとはこういうことなのか、とその子のプロ意識に尊敬の念を覚えた。
働いている女の子と近づける
その他のメリットとしてはやはり、実際に女の子と近づけることだ。
自分の働いていたお店では、アルバイトスタッフは女の子と一緒に送りの車に乗ることが出来た。
キャバクラの営業終了時間はほとんどが終電後だ。
そのため、働いている女の子には送迎の車が用意されるのだ。
そこにアルバイトスタッフも一緒に乗ることが出来る。
つまり、一緒に帰れるのだ。
もちろん、ウェイターを単なる店員としてしか認識しておらず一言も喋らない子もいる。
が、女の子によっては営業中の愚痴などを普通に話すこともあるため、仲良くなる場合もあるのだ。
キャバクラバイトのデメリット
キャバクラで働くデメリットとしてはやはり、身体への負荷である。
肉体的な面はもちろんだが、精神的にも大変なところがある。
肉体的な負担
肉体的な面では、やなり営業時間が深夜までな点である。
大体深夜2〜3時にお店が終わり、そこから片付けし送りで帰る。
家につくのは4時を超える場合もある。
自分が働いていたお店は日曜日しか休みがなかったためその生活が週6で続くのだ。
精神的な負担
精神的な面としては、お客さんの対応によるストレスが大きい。
通常の飲食店とは違い、お酒と女性がメインなため酔っ払っているお客や大きな態度を取るお客が非常に多い。
上述した料金関連のトラブルもあるが、女の子関連のトラブルも店員に怒りがぶつけられるのだ。
自分が体験したのは、指名の子が席になかなか来なく、激高されたことだ。
人気の女の子は指名が重なるため、指名したからといってずっと自分の席にいるわけではない。
指名の子がなかなか戻ってこずにウェイターに声を荒げ胸ぐらをつかみ、「ふざけるな」と怒鳴られる、ということがあるのだ。
キャバクラバイトに向いている人
キャバクラバイトは一体どんな人が向いているのだろうか。
ずばり女の子が好きな夜型タイプの人である。
この2つはどちらも外せない。
女の子がいくら好きであったとしても昼夜逆転する生活になれないと働き続ける事はできない。
また、夜型タイプの人であっても女の子が好きでないと肉体的精神的な負荷で働き続けることは難しいだろう。
どちらかが欠けていたらキャバクラで働くことは難しい。
まとめ
いかがだっただろうか。
キャバクラでアルバイトするということは、普段あまり味わうことのない非日常空間を日常空間にすることである。
アルバイトとしては決して楽ではないが、その分他で出来ない体験が出来るはずだ。
女の子が好きな夜型人間は検討してみてはいかがだろうか。