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愛すべき異常性癖者たち|アブノーマルな性癖を持った人々の体験談

踏み活・踏みつけ
東京アップデート編集部

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夜遊びから大人の出会いまで、幅広い情報を取材してます。ネタ収集が毎日の日課。

世の中には色んな性癖を持っている人たちがいる。

当然、一般人にはとうてい理解できない変態も存在するわけである。

そういった人間たちを、

「変態キライ!」

の一言で片付けるのはいかがなものか。

性犯罪は絶対にダメだが、「法」の許す限りのマイノリティ性癖に関して、俺は広い心で許容している。

そんな「多文化共“性”社会」を目指すべく、俺が理解できない『異常性癖者』にも進んで話を聞くようにしている。

エロ探検家としては、自分の知らない世界を聞くのが大好物なのである。

体験談① 規格外の「年上好き」

友人のH君は30歳。

一流大卒、一流企業のサラリーマンだ。

俳優の大森南朋に似ていて、まぁ普通にイイ男である。

そんな彼の性癖は「年上好き」

これだけ聞いたら普通なのだが、その年上っぷりときたら半端ではない。

「お姉さん好き」や「熟女好き」どころの話ではなく、

「老婆」にしか性的欲求が湧かないという。

老婆としかセックスができない性癖の彼は、とある老舗旅館の古女将さん(78歳)と恋に落ちた。

それは例外だが、基本的には亭主に先立たれた一人暮らしのお婆ちゃんと付き合うケースが多い。

女性は男性よりも寿命が長いので、一人暮らしのお婆ちゃんは掃いて腐るほどいる。

お婆ちゃんの何が良いかというと、「今の女には無い、昭和初期の恥じらいを持ってるとこ」だと言う。

それでは、セックスはどうなのだろうか?

俺の中での老婆は『粉しか吹かない』と思っていたのだが、80歳過ぎてもちゃんと濡れ濡れになるそうなのだ。

歯の無い口でのフェラの気持ち良さや、生でヤれるメリットなど、目を輝かせて老婆とのエロ体験を話してくるのだが、俺のチンチンは全く反応しない。

お婆ちゃん子の俺としては、どうしても自分の婆ちゃんを想像してしまい、チンチンが学ランの第2ドタンのように縮み上がる。

男が爺さんになると勃起もしなくなるが、女は80歳過ぎても、ちゃんと男を受け入れられる状態になるし、若い女のように嫉妬もするらしい。

もう、女は化け物である。

ただ、そんなH君も彼女たちとは失恋を繰り返す。

別れの度に、俺は居酒屋へ呼び出され、自棄酒を飲むH君を慰めるのである。

別れの主な原因は…

『老衰』である。

ちなみに、歴代の“彼女”はほとんど大往生なのだそう。

“彼女”との別れが来ると、H君は「実の孫でもそんなに泣かんだろ」ってくらい泣く。

ただ、彼の本気の涙を見ていると、死ぬ直前まで「女」でいることができた彼女たちの幸福感を想像して、お婆ちゃん子の俺は、なんだかもらい泣きしてしまうのだ。

H君は現在、生け花教室の先生と恋愛中。

比較的若い70代中盤の彼女なので、老衰までにはまだまだ時間がありそうだ。

体験談②常識破りの「穴マニア」

後輩のT君は、異常なくらい「穴」が好きな男。

普段はフリーのイラストレーターをやっていて、ちょっと外見はヘンテコな奴だが、まぁ至って普通の男である。

「穴」と言えば、まず最初に女性器を連想するのが漢(おとこ)というもの。

男で女性器が嫌いな人はいないと思うし、男は基本、全ての局面において、本能的に「穴」を追いかけていると言っても過言ではない。

ところがT君は、女性器やアナルだけではなく、

「穴」そのものに興奮してしまう。

もちろん、チンチンが入る程度の「穴」限定なのだが、穴を見るとムラムラして、挿入したい衝動が抑えきれなくなるという。

まぁ、俗に言う変態だ。

外国では、車や家財道具などの愛好家が、コレクションが愛しすぎて“性愛対象”となり、車のマフラーにチンチンを突っ込んでファックする変態が多いそうだ。

T君はちょっと違う。

「人工的に作られた穴」に興味はなく、「自然に作られた穴」に異常な執着心を持っている。

一度、とある釣り場へ夜釣りに行った時も、防波堤の壁に穴を見つけてはおもむろにチンチンを挿入する。

サイズが合わない時は、

「アカン、アカン…」

と何度も首をかしげながら腰を振る姿は、見慣れていてもちょっと引く光景である。

いつかの夏、バーベキューに行った時も、ジーッと一点を見つめてると思ったら、やっぱり視線の先の樹木に穴が空いていたりする。

(おい、昼間やし女もおるから止めとけよ…)

そう小声で制止したら、「アカン、アカン」とつぶやきながら頭を振って、一応は我慢する。

実際、穴に入れても射精には至らないケースが多いのだが、入れたくてたまらなくなる性癖は抑えきれない。

T君はいつも、真夜中に“犬の散歩”に行っては、誰もいない公園で木や地面の穴を探し、チンチンを突っ込むという。

一時期は、野球場の地面にスコップの取っ手でいい具合に穴を掘り、挿入するのにハマっていたらしい。

一度、巡回中の警察官に不審者として捕まりそうになったため、『これはマズイ』と思って頻度を落としているそうだ。

ある日、T君に質問してみた。

「お前、なんでそんな自然界の穴に挿入したいんや?」

変態に対して身も蓋も無いことを聞いたら、T君はものすごく照れた表情を浮かべ、もじもじしながら

「『俺、今地球とセックスしてるぜ~!』って思うと興奮しません?」

うん、悪いけど全然しません。

T君はさらに続ける。

「だってTENGAを含めオナホールってただの『穴』でしょ?そこにチンチン突っ込むのはOKで、なんで自然界の穴に突っ込むのはダメなんすか?」

「なんなら俺のほうがスケールは大きいっす!」

もはや言葉が出なかった…。

人に迷惑をかけない程度に挿入を楽しむように、とだけT君に伝えた。

もし、皆さんの近所にいい感じの「穴」があれば、それはT君がチンチンを突っ込んだ後かもしれない。

体験談③ ぶっ飛んだ「羞恥心」

人にはそれぞれ「トラウマ」ってものがある。

俺にとってのトラウマは、「恥ずかしい行為」を人に見られてしまったことである。

トラウマ①

小学生の頃、体育の授業の後、教室でクラスの好きな子のブルマを弄んでいるところを学級委員に見られたこと。

トラウマ②

中学生の頃、オナニーしているところを母親に見られたこと。

トラウマ③

大学生の頃、好きだった先輩に、スキー場でウンコしてるところ(和式便所)を見られたこと。

ふと思い出しては、ベッドの上で布団を股に挟んで身悶えしてしまうほど恥ずかしいトラウマだ…。

今日はそんなトラウマの話。

中堅広告代理店に勤めるF君は、小学生から野球少年だったこともあり、体育会系で礼儀正しい。

童顔に加え、少年っぽい笑顔がなんとも魅力的で、合コンに行った時は、うつむいてモジモジと照れ笑いする。

女子に「カワイイ~」とか言われて、頭を撫でられたり、腕を組まれたりとモテモテ!

彼はモジモジ!俺はムカムカ!!

「お前らコイツの変態っぷりを知っての狼藉かっ!?」と声を荒げそうになるのをグッと抑える。

そんなF君はデリヘルが大好き。

いや、それだけなら特に問題ない。

彼は週に1~3回は利用しているが、「ちょっと風俗遊びが過ぎないか?」ってレベル、対して変態ではない。

ところがF君、プレイ中はデリヘル嬢に一切手を触れないし、衣服さえも脱がさないのだ。

かといって、「オラ、アンタと話がしたくて…」なんて、風俗嬢に一目惚れした上京したての童貞君でもない。

彼が受けたいサービスは、ただただ「見て欲しい」というもの。

F君の変態っぷりは、「恥ずかしい姿を他人に見てもらいたい」という点にあった。

彼は嬢を座らせたままにして、恥ずかしい行為を一方的に見届けさせるのである。

これだけならただの“羞恥プレイ”で終わるのだが、F君の場合はちょっとレベルが違う。

黙々とオナニーをするところから始まり…。

女性用の下着を穿いて股を広げたり、頭に被ったり、臭いを嗅いで弄んだあげく…。

思いっきりアナルを拡げて見せつけ、嬢の承諾があれば脱糞する。

F君いわく、その間のコミュニケーションは一切不要らしいが、嬢から「気持ち悪い」「臭い」などの悪口を言われると、より一層興奮が増すそうである。

俺の苦い思い出、身悶えするほどのトラウマは、彼にとっては「見られる喜び」に変わるのだ。

以前、F君の家に飲みに行った時、引き出しにあった中学時代の卒業文集を読もうとしたら、

「恥ずかしいから、見るなよっ!」

と真っ赤な顔で猛烈に拒否された。

彼の『恥ずかしい』という感情は理解不能である。

そんなF君にも、今年の夏に彼女ができた。

彼女もまた、「見るのが好き」という変態だそうだ。

体験談④ 常軌を逸した「寝取られ願望」

今回のレポートは厳密に言うと、「変態に出会った人に出会った」話である。

いいアルバイトあるんやけどやらへん?

Y君はフリーのコピーライターをやっていて、少しバカなところはあるが多彩な才能を持つ好青年。

以前彼と飲んだ時に、「昔やった珍アルバイト」という話で大いに盛り上がったことがある。

Y君が大学を卒業して、就職もせずにフラフラしていた頃、高校の同窓会で久しぶりに級友のAと再開した。

高校時代の2人は特に仲良しという間柄ではなかったが、同窓会では隣の席だったこともあり、話もそこそこに盛り上がり、「また今度飲もう」と電話番号を交換して別れた。

それからしばらくして、忘れた頃にAから電話がかかってきたという。

「いいアルバイトあるんやけどやらへん?」

当時のY君はアルバイトもろくにせず、パチンコばかりの超貧乏人。

聞けば、そこそこいい日給。

すぐさま「YES」と食いついた。

何のバイトか分からないのに「YES」と答えるY君もアホなのだが、とりあえず仕事の内容を聞くことに。

「実は秘密にしてほしい仕事なんやけど……」

Aの声が一段と小さくなった。

「女とセックスする仕事」

そう言った。

「女とセックスする仕事…?」

前述したが、Y君はちょっとアホである。

その時、Y君の頭の中では天使と悪魔が囁いたという。

天使「彼氏作りを禁止する女性アイドルやタレントの欲求不満の性処理を行う、秘密のアルバイトがあるって業界で聞いたことがあるぞ…」

天使が囁いてニヤニヤすると、今度は「もしかすると」と悪魔が囁く。

悪魔「早漏だしAV男優の仕事は止めたほうがいい…公務員の親が泣くぞ。金持ちの未亡人で野村沙知代のようなババァとセックスさせられたら人として何か大事なものを失うかもしれない……」

どっちが天使でどっちが悪魔なのかよく分からないが、とにかくY君の中では『悪魔の勝ち!』となり、そのアルバイトを断ろうとしたら

「頼むやってくれ!怪しいバイトじゃないから!」

と必死にAが説得してきた。

「女とセックスする仕事」の時点で十分怪しいんだが、あまりにも必死なAに気の弱いY君は強く断ることが出来ず、「とりあえず説明する」と言うAに誘われて飲みに行くことになった。

めちゃくちゃ興奮した

「女とセックスする仕事」の詳細を聞くため、Aと駅前の居酒屋で酒を飲むことになったY君。

最初は核心の「バイト」の話には触れず、お互いにバカ話をしていたが、次第に酒が進むにつれ、酔っ払ったAが過去の身の上話を語り出した。

Aは大学時代、同じサークルの女の子と付き合っていた。

「卒業したら結婚しよう」と誓い合うほど、2人は愛し合っていたという。

ある日、AとAの彼女、Aの幼馴染の親友の3人で、Aのアパートで酒を飲んでいた。

Aは他の2人に比べて酒に弱く、あっという間にヘベレケ状態となり、コタツの中で爆睡していた。

どれくらい寝たのか分からないが、急に喉が渇き、うっすら目を開くと部屋が暗い。

彼女も親友もいないため、「帰ったのかな…」と視線を隣の部屋に移すと、Aの目に飛び込んできた光景は

彼女と親友が夢中でセックスをしている姿だった。

まぁ、よくある話である。

酒の席で酔った彼女が、他人とセックスしている場面を目撃してしまい、「何してんだお前ら~!」という修羅場になるのは、俺でさえ何度か経験したことがあった。

ところがAは、彼女と親友のセックスを見て

「めちゃくちゃ興奮した」

そうである。

起きていることに気付かれないよう、薄目を開けて彼女と親友のセックスを観察しながら、Aはコタツの中で射精した。

「ハラワタが煮えくり返るくらい腹立ったけど、あんなに刺激的で気持ちのいいオナニーは初めてだった」

快心のオナニーとなったが、結局『裏切られた』という感情は抑えることができず、その後に親友とは絶交し、彼女とも別れることになった。

それから、Aは色々な女と付き合ったらしいが、どこか刺激の足りない毎日だったという。

彼女とセックスはせず、毎晩「彼女と親友のセックス」を思い出してはオナニーを繰り返していた。

「彼女が他の男に抱かれている場面」に異常な興奮を覚えることに気付くまで、そう時間はかからなかった。

Aは彼女を説得して、雑誌やネットのスワッピングに募集しては、彼女を他人の男に何度も抱かせたらしい。

最初の頃はAも満足していたのだが、いつの間にか徐々にスワッピングの刺激が無くなっていった。

「彼女と親友のセックス」に異常なまでの性的刺激を受けたAは、知らない男に彼女が抱かれているのではなく、“自分の知ってる男”に抱かれている姿こそが最も興奮することに気付いたのだった。

「頼むY、俺の彼女とセックスしてくれ」

それが、Y君へのアルバイト内容であった。

シャワー浴びてくるから、続きはしてていいよ

「実は今、彼女を駅で待たせてるねん」

『今からかよ!!』と心の準備をしていないY君はパニック状態に。

Aが電話すると、彼女は5分程で飲んでいる居酒屋に現れた。

「小雪」そっくりな超美人の彼女に、Y君は心臓とチンコがドクドク脈打つのを感じたという。

「もう駅前のホテル予約してあるんよ」と言う手際が良すぎるA。

さっさと勘定を済ませると、Aは「早く早く」と鼻息荒くY君の手を引っ張り、ホテルの部屋に引きずり込んだ。

まぁ、俗に言う変態の話である。

ただ、「彼女が小雪似」と聞いた時点で、変態の話よりも羨ましいモードになっていた俺は、関心がY君と小雪の絡みのほうに……。

Y君「いや、なんだかんだ言って、小雪そっくりな女とヤッてお金もらえるんなら『ラッキー』と思ってんだけど…」

俺「違うかったん?」

Y君「もう、Aの奴がうるさくてうるさくて(苦笑)…フェラはこうしろとか、クンニはこうだとか、彼女にはよがり方や股の開き方まで指導して、『もっとあの時のように』って事件を知らない彼女を怒鳴りながら厳しく怒るの」

俺「その時Aはどんな姿してるの?」

Y君「Aは素っ裸でチンコを握りながら、ベッドの周りをバタバタとせわしなく動いて彼女への演技指導(笑)」

俺「ほほぅ~!それでAはどうなった?」

Y君「僕がチンコを無理に立たして腰振ってるとこで、Aが変な奇声上げて射精して終了

俺「ほほほぅ~!Aは満足したか?んでお前は?」

Y君「俺はまだイってないよ。Aが満足気に『ご苦労さん。シャワー浴びてくるから、続きはしてていいよ』って」

俺「おおっ!じゃあ、うるさい奴はいなくなって、後は小雪としっぽりと続きを…?」

Y君「さすがに俺も続きなんて、やれるわけないですよ……」

俺「なんで??」

Y君「だって、小雪、最初から最後まで、ずっと泣いてるんやもん」

忘れていた……。

Aは変態である。

だけど、彼女は普通の人。

以前からずっとAの性癖に振り回され、きっとAの目の前で色んな男に抱かれてきたのである。

その度に彼女は涙を流しているんだろうか……。

何だかかわいそうで、酒が一気に不味くなった。

シャワーを浴び終えたAは、財布から約束のお金をY君に渡そうとしたが、さすがに泣いている小雪の前でお金を受け取ることは出来ず、そのお金で3人で焼き肉を食べに行こうということになった。

さんざん食べて飲んで酔いつぶれて寝ているAを確認して、「こいつは変態。悲しいなら、もう別れたほうがいいんちゃうか」と言うY君。

小雪はしばらく黙って、「……でも好きやから」と少し笑顔になった。

変態を愛した業。

いや、変態を愛したのではなく、愛した男が変態だっただけなのだ……。

「また、アルバイトを頼む!」と言っていたAからは、その日以来、連絡がかかってくることは無かった。

その代わり、Y君と小雪は今でもちょくちょく会っているという。

Aが「見る」ことの出来ない場所で。

体験談⑤ アブノーマルな「視姦」

いきなりだが、皆さんはどんなネタでオナニーしてるのだろうか。

まだエロビがDVDではなくVHSテープの時代、オナニーのおかずを友達と回しあった青春時代。

ものぐさな俺は、テープを巻き戻すことなく友人にそのまま渡し、俺の性趣向ばかりか「イキどころ」まで全てバレたのも苦い思い出……。

さて、今日はオナニーのおかずの話。

今回紹介する変態は、幼馴染の「ヤス」

コイツは自他共に認める変態で、少し変わったネタでオナニーをしている。

あなたは「視姦」をご存じだろうか?

ヤスは、視姦をおかずにするオナニープレイヤーなのだ。

いや、厳密に言うと「視姦」ではないかもしれない。

視姦は相手を見つめることで、相手を辱めて性的興奮を煽る行為のことである。

だがこれは、女性が見られる自覚があることを前提とした行為だから違う。

「じゃあ隠れて覗き見する『窃視』が好きなのか?」と聞くとそうではなく、女性の着替えや入浴中の裸体にはさほど興味が無いらしい。

では、ヤスは何に性的興奮を覚えるのか。

「路上にいる女性」である。

バス停でバスを待ってるOLさん、彼氏や友達と待ち合わせしている学生、立ち話している奥さん…。

路上にいる“普通の女性”を部屋の窓から見つめながら、オナニーするのが一番のおかずなのだそう。

「君は気づいていないかもしれないけど、今、俺は君を『おかず』にオナニーしてる」

そう呟きながらシコるのが、何ともグっと来るらしい。

俺がその性癖を知ったのは10年前。

当時は、同級生の仲間と一緒に温泉旅行へ行った。

その中にヤスもいたんだが、「夜にみんなで露天風呂に入ろ~」と誘っても、

「俺は明け方にゆっくり入るわ…」

と彼だけは拒否する。

仕方が無いので、ヤス以外の仲間と露天風呂でほっこりしていた。

古い温泉旅館だったので情緒はあったが、何とも防御壁の甘い所で、男湯と女湯を隔てる竹を重ねた塀に、よく見ると結構な隙間が空いている。

「この好条件は変態のヤスに知らせなくては!」

使命感に燃えた俺は身体も拭かず浴衣を羽織ると、再び部屋に戻ってヤスを呼びに行った…。

「ヤス!露天風呂がすごいことに……」

俺は驚愕した……。

部屋が真っ暗。

ヤスの姿が見えない。

目を凝らしてよく見ると、部屋の小窓の前に腰かけたヤスが、俺のほうを向きながら人差し指を口元に当てて「シ~!!」と言っている。

何となく、『ピーン』と張りつめた緊張感が漂う。

ヤスは咥えタバコで片膝を立てながら、部屋の小窓から、露天風呂に繋がる渡り廊下にいる女性グループを静かに見つめていた。

ヤスのその眼光、佇まいたるや凄腕の暗殺者。

まるでアホな「ゴルゴ13」である。

もちろんその手にはゴルゴよろしく、自分の下半身の銃器をしっかり握りしめている。

「ヤス…露天風呂の壁に隙間が…」

「興味無い!早く部屋から出てけ!!」

現在、ヤスは大阪で高い家賃を払って、「視姦」に最適な立地条件のワンルームマンションに住み、毎日オナニーに励んでいる。

もしかしたら、貴女も既にヤスのおかずにされているかもしれない……。

【番外編】愛せない異常性癖者「スカトロマニア」

この記事には暴力的またはグロテスクな内容が含まれています。そのような表現に耐性の無い方は、絶対に閲覧しないでください。

書こうかどうか10分くらい悩んだ(管理人も掲載するかどうか迷いました)が、俺が出会った「変態」を紹介すると謳った以上、このジャンルに触れないわけにはいかない。

このヘビーな変態をさっさと紹介することで、肩の荷を下ろしたような爽快な気分になりたかったのだ。

とある出会い系サイトの日記を読んでいると、『1人でぶらぶらしてたら、おじさんに「5万出すけん遊ばん?」と言われました』というエピソードが。

5万円を出してでも、「遊んでみたいと思わせる魅力」が日記主にはあるのだろう。

この不景気なご時世にすごい話である。

一方、俺の飲み友達(女)は、道を歩いていると、いきなりおじさんに真っ赤な顔で

「5万円で貴女のウンコを食べさせてください」

と哀願されたという。

「5万円出せばもっとええもん食えるやろうに~」と笑い転げながら酒を飲んだ。

同じ5万円でも、「遊びたい」と「ウンコ食いたい」はえらい違いである。

彼女には5万円出してでも「ウンコを食いたいと思わせる魅力」があったのだろうが、これまた景気やご時世に関係なくすごい話である。

お前らウンコだけは食うな

さて、今回は変態の“王道”、スカトロな話…。

え~、ご紹介するのはガチでハードな変態さんである。

俺はウンコに対してあまり良いイメージが無い。

小学生の頃、遠足で犬のウンコを踏んで、クラスみんなに指をクロスさせて作る「エンガッチョバリア」を張られ、1人悲しく弁当を食べてる俺を慰めに来てくれた両想いだった女の子が小さく「バリア」を作っていたこと。

中学生の時、外で遊んでいると急に便意をもよおし、なんとか我慢して家の玄関の扉を開けようとした瞬間、鍵が閉まってて、俺の精神と肛門の緊張が同時に切れた瞬間ガチでお漏らししたこと。

その夜、「中学生にもなって情けない…」と見せた母親のガチ涙。

大好きな先輩にウンコしてるところを見られたこと。

誰であれ1つや2つ、ウンコに対するネガティブなエピソードはあると思う。

そんな普遍的なウンコの悪いイメージを、ポジティブに変換するのがスカトロマニア。

俺は、神様が人間に与えた偉大な力の1つは『嗅覚』だと思う。

人間が生きてきた長い歴史の中で、本能的に身に付けたものだ。

それは、「とりあえず臭いものは食うな!」という偉大な能力。

そのおかげで、腐った物を食べて食中毒や腹を下すことも少なくなったし、苦手な食べ物を選別できるようになった。

「お前らウンコだけは食うな!」

ウンコ臭という脳に与える強烈なメッセージ(臭い)は、神様から与えられたプレゼントなのである。

もしウンコが良い香りなら、みんなが大好きなカレーライスは誕生していなかったかもしれない。

ウンコを食べては、またそのウンコを排泄するという、全てが個人で成り立つ「需要と供給」のサイクルは人間の労働意欲を無くし、この世の理がおかしくなっていた可能性だって十分にある。

そんな神から貰った偉大な力を、真っ向から拒否するのがスカトロマニアたちなのだ。

仕事はできるんだけど…変態なんだよ

PAエンジニアのAさん(43歳)は、某有名アーティストのライブ音響も担当するスゴ腕の人。

数年前、とあるイベントの打ち上げで、イベント会社の社長から紹介されたのが初めての出会いである。

社長「○○(俺)ちゃん、こいつね、仕事はできるんだけど…変態なんだよ」

(初対面の人間に、なんという紹介の仕方を…)

社長「お前、スカトロ大好きなんだよ、なっ!?」

Aさん「いや~、ハハ…実はそうなんですよ」

おでこをポリポリ掻いて照れ笑いを浮かべるAさん。

こんな衝撃的なカミングアウトを、まるで

「先月子どもが生まれてパパになったんだよ、なっ!?」

的なゆるい紹介をされたかのように振る舞うAさん。

変態と聞いて俺が黙っているわけもなく、「まぁ、せっかくなんで一杯飲みながら、ゆっくり話しましょう」とAさんを誘って飲むことに。

“スカトロ”とは何か?

…彼から語られる言葉の数々に、俺は何度も目から鱗が落ちたのであった。

えー、今回はかなりヘビーな変態さんなので、食事中の人、体調の悪い人、性癖の指向性に悩んでいる人は、これ以上読み進めないように。

その昔、俺が見たあるビデオは生涯忘れることはできないだろう。

「わくわく動物ランド」ならぬ、「わくわく汚物ランド」というタイトルのスカトロAVである。

太った男がわんぱくに生でモリモリウンコを喰らい、奇麗な女性がウンコカレーを美味しそうに食す…。

頭がおかしくなるほどの変態たちが織り成すスカトロ遊戯。

まるで、違う惑星の異次元空間の中にいるような衝撃を受けた。

“スカトロ”とは何なのか…?

俺の中では、とうてい理解できない性癖なことは確かである。

そんな俺のスカトロに対する好奇心に、Aさんは嫌な顔せず、ニコニコと優しい笑みを浮かべて答えてくれた。

威風堂々、その凛とした姿たるや、逆に変態でない俺が恥ずかしいような感覚に陥るほどである。

「スカトロマニア」へ6つの質問

俺とAさんの対談を書いていこう。

俺は“スカトロ”を知ると同時に、自分の小ささを知ることになったのである…。

ウンコに興味を持つようになったきっかけは?

俺が小学生の頃、夢中だったアイドル歌手は『絶対にウンコをしない』と信じていた。

可憐なアイドルが、あんなにも汚いウンコを体内から排出する事実を、素直に受容できなかったのである。

だがAさんは違った。

その昔、当時の人気アイドル歌手の1週間のスケジュールと食事メニューが、某雑誌で紹介される企画があったという。

それに便乗した某ラジオ番組は、「1週間、アイドルと同じメニューを飲み食いして、同じウンコを出そう」というバカバカしい企画を放送した。

それをそのまま実践したAさん。

当時のNo.1アイドルと全く同じ(?)ウンコを、自宅の便器でひねりだしたのである。

「これが、あの憧れのアイドルと同じウンコかと思うと興奮しちゃって…(笑)」

自分のウンコを見ながらオナニーしたのが、Aさんとウンコの長い付き合いの始まりであった。

俺がアイドルのウンコを受容できなかった年齢で、Aさんは既にアイドルのウンコを受け入れるどころか、そのウンコに興奮していたのだ。

俺は自分の稚拙さに、顔が赤くなっていく…。

いわゆる「普通のエロ」に関心はあったのか?

「西の河川敷にエロ本が落ちてる」と聞けば西にチャリンコを走らせ、「東の友達の家に無修正のエロビデオがある」と聞けば、パジャマを持って東に走ったあの頃。

Aさんも思春期の頃は、普通のエロに興味があったのだろうか?

「普通のエロビデオ見てもチンコ立つには立ってたよ。ただ…俺はベタな趣向性じゃないからね」

……ガーンである。

映画通の研究者ばかりの座談会で、「バック・トゥ・ザ・フューチャーが好き」と言って冷たい視線を投げかけられた記憶がフラッシュバック…。

俺が宮沢りえのヌード写真集でチンチンを膨らませていた時、Aさんは「お尻倶楽部」という美人モデルの脱糞写真に股間を膨らませていたのだ。

人並み程度のベタな性趣向が恥ずかしい…。

ウンコを食って病気にならなかったのか?

「醤油は一升でウンコは一本」が人間の致死量と聞いたことがある。

そんな雑菌だらけのウンコを食べて、果たして病気にならなかったのだろうか…?

「見ての通り健康だよ。健康診断では何もひっかからないもん」

…だそうである。

ウンコを食べるという病気を除いて、特に身体的に大きな病気は無いそうだ。

ずばり、ウンコの味は…?

“スカトロ”と言えば誰もが気になるであろう、ウンコの味を単刀直入に聞いてみた。

「う~ん…美味しいけどね。基本は苦いかな(笑)」

まるでゴーヤチャンプルを食ったような感想だな、おい。

ただ、最近のスカトロマニアたちは、パートナーにプレイ前に準備をしてもらうことが多いらしい。

例えば、ウンコに臭いが出ない薬(介護用)、腸の洗浄、菌を殺す薬、程よいウンコの固さになる整腸剤の服用、食材に気を使うなどなど…。

充実したスカトロプレイを目指すため、入念に準備してその日を迎えるという。

Aさんは、最近のそのような指向性に苦言を呈していた。

「『養殖モノ』はダメだよ。やっぱり黄金(ウンコ)は『天然モノ』じゃないと」

まるでウンコをハマチのように言うんだな。

意図的に丹精込めて作られたウンコを「養殖」と呼ぶAさん。

「水下痢でも身体に塗ってすすって飲めばいいんだから(笑)」

恐れ入りました。

Aさんにとっての“スカトロ”とは?

『ウンコは汚いモノである』

日本で義務教育を受けてきた人は、みんな「ウンコは汚い」と教えられて育ってきたはずである。

なぜ、Aさんはそんなモノを食べたくなるのだろうか?

「僕は究極の愛情表現だと思うんだよ。愛してる女性を抱きしめる、キスする、セックスする。それもたしかに愛情表現だと思う。
 だけど、そこで終わるとしょせんそこまでの愛でしょ?その先があるんだよ。
 それは心から愛している女性の体内から出てきたものを食べたい、自分の身体全身に塗りたくりたい…そんな欲求だよ。
 スカトロは愛情表現の頂点だと僕は思うんだ」

愛の行きつく先。

愛情表現のヒエラルキーの頂点には、“スカトロ”が君臨すると言うAさん。

好きだった彼女のオリモノがチン毛に付着しただけで速攻で洗い流しに行く俺は、彼女への愛が足りなかったんだろうか?

激しいエッチ中に相手がウンコを漏らした瞬間、テンション下がってインポになった俺はやはり愛が無いからなのか?

俺は底辺だ…なんてチッポケなんだろうか…。

「スカトロマニア」へ究極の質問

悪戯心というか、どうしてもスカトロマニアに聞きたかった究極の選択。

「ウンコ味のカレーとカレー味のウンコどっちがいいですか?」

Aさん「『ウンコ味のウンコ』がいいよ(笑)」

即答、完敗です。

おつまみで届いたイカ納豆を薦めると、

「あー、僕は納豆食べれないんですよ…だって臭いもん(笑)」

そう言って笑った。

俺が唯一愛せない変態、スカトロマニアAさんの話でした。

まとめ

まとめ(シュウジ)

世の中には色んな性癖を持っている人たちがいる。

異常性癖者も十人十色。

もし、あなたの周りに変態がいたら、煙たがらずに話を聞いてみよう。

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