30歳からの肉食男子なら、一度は行ったことがある社交街。
そこには、春をひさぐ女の姿があった。
沖縄にある「ちょんの間」は、15分5千円という割高料金で遊べる観光スポットだ。
地元では、彼女がいない学生にとって、恰好の童貞喪失の場として重宝されている。
赤い照明に彩られた店が、5、60軒近く並んでいる。
店先には女性が座っていて、彼女らがそのまま接客してくれる。
「どうぞ~」と声をかけまくる女性もいれば、黙ってニッコリ微笑む美女もいる。
全員が私服姿で、コギャル風、Tシャツ、ミニスカートと様々だ。
何人もの男たちが、店前をブラブラ歩いたり、車やタクシーの窓から覗いて品定めをしている。
誰もが興味深々で、『どの店にしようか…』というドキドキ感を楽しんでいるようだ。
接客中の女性は一戦交えた後、再び店先に出向いてくるため、中級者は何度もウロついてオンナを選ぶ。
それらの店は一応、カウンター形式の飲み屋ではあるが、飲んでいる人はほとんどいない。
以前、詳しい話を聞かず、とびきりの美女を選んで入ってみたことがある。
「胸タッチNG」って拷問ですか

「料金は1万円です。時間は20分くらい」
年齢は26歳らしい。

通されたのは2畳ほどの真っ赤な個室。
彼女はいったん外出し、バスタオル1枚で戻ってきた。
「じゃあ脱いで下さい」と言われ全裸に。
股間を清掃すると、すぐに女性はベッドに寝転んだ。
バスタオルを外そうと手を出すと、「胸タッチはダメです」と拒否される。
(げげっ、なんやそれ?)
彼女は股を広げているが、胸にはバスタオルを巻いたままである。
それだけで股間は萎えてしまった。
何せ風俗遊びで、ノータッチなんてありえない。
こんな態度では商売にもなるまい。
怒りが込み上げてきたが、とりあえず欲望の赴くままに頂いた。
(ゆるい……。ゆるゆるじゃんか……)
あまりにも事務的な一戦に興奮度は上昇せず、途中で萎えてしまい、とうとう不発に終わってしまった。
(ああ、金返せ~!)
「ちょんの間」はこんなにサービスが悪いのだろうか?
かわいいギャルのおかげで無事に昇天

下半身に充満した欲望は、怒りへと転化していく。
悔しいのでもう1軒だけチャレンジしてみる。
好奇心とスケベ根性、そして直感で店を選んだ。
今度は若いギャル、身長は150センチほどで実にかわいい。
先ほどは見なかったから、おそらく接客していたのだろう。
視線が合うと、彼女はにっこり微笑んだ。
店の中に入り、まず年齢を確認する。
彼女は20歳らしい。

「この仕事は最近なの。地元じゃないよ。観光で来てたけど、お金がなくなったので…お兄さんは地元?真栄原は遅くまで営業してるよ。でも、最近はちょっと暇みたい。昔は外国人のお客さんがいっぱい来てたみたい。そういう場所やったって聞いてるけど。今、真栄原ではコスプレが流行っているよ」
明るい性格の子らしく、よく喋る。
彼女は個室で全裸になった。
肌は若々しく、乳房も豊かに張っている。
「うふふ、今日は楽しもうね♥」
そう呟いた彼女は、息子を消毒液で軽く拭き、すぐに生尺をしてくれた。
(さっきの女とはえらい違いだな…)
そんなことを意識しながらも、欲望が息子の先端を駆け抜け、一挙に昇天する。
「あ、ああ~ん」
強く抱き合い、腰を激しく振った。
締まり具合も良く最高の摩擦感だ。
ここも値段は1万円である。
知人が言うには、
「真栄原は、女の子によってサービスがかなり違う。基本的には個人営業やからね。」
「当たったギャルによっては、3段階の値段がある。5千円だとお触りなしの本番、1万円で普通の本番、1万5千円でフェラ付きの本番、2万円でナマ本番。」
「もちろん俺はナマ本番で中出しやけどね(笑)」
だそうである。
先に知っておきたかった情報だ。
まとめ

2010年7月、売春根絶の狙いで、真栄原社交街の看板が撤去された。
ちょんの間は5店舗以下にまで減少し、軒並み壊滅してしまった。
沖縄市照屋の吉原も同様の状況となっている。
残されたちょんの間は、那覇の栄町、神里原、与儀、前島などで細々と続いているものの、前島以外はover60'sの妖怪屋敷に招かれる恐怖を味わう事になる。
熟女(老婆?)好きにはたまらないだろうが、私はまだその域に至っていない。