風俗やJKビジネス、出会い系業界など。
性的なサービスがおこなわれている業界には、そこでのみ通じる隠語・業界用語があります。
今回は、そのなかで「ミテコ」についてご紹介します。
ミテコは風俗やキャバクラなどで、警察の目を逃れるために使われている言葉です。
ミテコはどのような言葉なのか、意味やミテコに関する疑問などをご紹介します。
ミテコとは
「ミテコ」とは、水商売や風俗で使われている隠語・業界用語です。
意味は、18歳未満の女の子のことを指します。
なぜミテコかというと「身分証明提出できない子」の略称から、そう呼ばれるようになったそうです。
通常そういうお店では、18歳未満を働かせることはできません。
そのため、18歳未満の女の子が働いていることを大っぴらに口には出せず、隠語・業界用語が用いられています。
水商売や風俗、援交などに関係する隠語は『出会い系サイトでよく使われる隠語・用語のまとめ』も参考にしてください。
ミテコを働かせるのは法律違反
ミテコ=18歳未満の若い女の子を、水商売や風俗などで働かせることは法律で禁止されています。
関係する法律は、以下の2つです。
- 風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)
- 児童買春罪(児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律)
風営法とは、キャバクラやホストなどの飲食店営業や、ソープなどの性的なお店を営業する際の規制をまとめている法律です。
風営法では、18歳未満の者に接待をさせる行為を禁止しています。
つまり、ミテコを規制している(18歳未満を働かせることを禁止している)のが風営法なのです。
児童買春では、児童(18歳未満の女の子)との売春行為を禁止する内容が定められています。
18歳未満と知りながら売春行為をさせる「売春斡旋(あっせん)」は、この法律に違反します。
18歳未満の女の子との性行為については、以下の記事でも法律の概要をご紹介していますので、参考にしてください。
『個人売春は違法?合法?売春防止法について解説する』
『18歳女子高生(JK)との援交やセックスは淫行違反ではない』
JKリフレでは「アンダー」とも呼ぶ
風俗では、18歳未満の若い女の子を「ミテコ」と呼びますが、JKリフレ業界では「アンダー」と呼びます。
アンダーとは言葉の意味通り、規制されている年齢よりも下であることを指すために使われ始めました。
JKリフレはお店の名前にJKとは入っていますが、実際には18歳未満を働かせることは禁止されています。
違法である18歳未満の女の子を働かせているお店は「アンダー店」と呼ばれ、警察の規制の対象です。
名称こそミテコとアンダーで違いますが、この2つは同じ意味と思っていいでしょう。
ミテコがいた場所やお店
まず前提として、ミテコを働かせているようなお店は、現在ほとんどなくなっています。
警察の規制が厳しくなり、ミテコがいる違法店は、経営者が逮捕されたり業務形態の変更がおこなわれたりしてきました。
それでも、都市部を避けて地方を選ぶようにすれば、まだミテコが働いているお店もあるかもしれません。
ただし、利用には危険が伴うので、避けるのが懸命です。
ここからは、ミテコがいた場所やお店について、ご紹介します。
ガールズバー
ガールズバーは、若い女の子が男性を接客してお酒を提供するお店です。
全体的に年齢層が若いこともあり、ミテコが入り込みやすい環境でした。
また、若い女の子にとって「お酒を出すだけなら」「エッチなことしなくていいなら」と、チャレンジしやすい業務形態なのも理由として大きいです。
なかには、ミテコが店長を勤めるガールズバーもありました。
大阪市内の繁華街の一つである京橋エリア。飲食店や風俗店が軒を連ねる激戦区で10月末、あるガールズバーがひっそりと店を閉じた。切り盛りしていた雇われ店長は16歳の少女A。キャスト(従業員)として支えたのは13歳を含む未成年の女子中高生たちだった。警察の摘発を逃れるため年齢を「ハタチ」と偽って集客を目指したが、1年弱で経営難に。11月には大阪府警の摘発を受けてAは逮捕され、キャストも補導された。給与は完全歩合制で、実入りがいいと言えるほどのものではなかった。
産経新聞
現在は摘発されていますが、このお店のようにミテコがミテコを勧誘して一緒に働く場合もあります。
ガールズバーは普通のバイトと比べると高収入な割に、同性の知り合い・友達にも誘いやすいため、ミテコが多かったのもしれません。
キャバクラ
キャバクラでも、ミテコを勤務させているお店がありました。
一時期は、キャストの大半がミテコの、若い女の子がいることを売りにしているお店もあったそうです。
また、キャバクラで勤務するミテコのなかには、指名をもらうために裏オプ(性行為)をする子もいました。
C子の情報を元に、「M」の扉を開ける。一見、どこにでもありそうなキャバクラだが、店内をウロウロしているホステスが明らかに若い。ツルツルの生足、背伸びした派手なメイク。席に着いたのは17歳のD子、中退した「元高校生」だという。
「17歳がキャバで働けるの?」と記者が問えば、「普通やで。ウチの店は16歳、17歳ばっか。お兄さん、こん中には、お持ち帰りされるコもおるで」と、あけすけな話をふってくる。
「ウチはしてないけど、タダのコが多い。ボトルいれてくれたらとか、指名くれたらとか……」
日刊SPA!
もちろん、18歳未満のミテコと性行為をすることは、法律で禁止されています。
明らかに若い女の子ばかりが働いているキャバクラに出会っても、危険と判断してそっと回避するようにしましょう。
ミテコについての疑問
ミテコを働かせているお店は、警察に摘発されてその数を減らしています。
若い女性店員がカウンター越しに酒類を提供するガールズバーで、18歳未満の少女を深夜に働かせるなどの違法行為が後を絶たない。大阪・ミナミで2月、女子高生(18)が接客中に酒を飲んだ後に死亡した問題などを受け、大阪府警は初の集中摘発で、14日までに5店の経営者ら7人を逮捕。違法店が横行する背景には人件費を抑えるため10代ばかりを雇う店側の対応もあり、夜間の巡回など監視の目を光らせる。
「従業員はみんな18歳未満の少女。人件費が安いし、こちらの言うことも聞きやすいと思った」。2月末、兵庫県警生田署に摘発された「ナイトメモリー」(神戸市中央区)。同署によると、経営者、和田純誌容疑者(27)はこう供述した。
日本経済新聞
ミテコと同じ意味合いを持つアンダー店も、JKリフレ業界から続々と姿を消しています。
2018年3月、都内の無店舗型のJK散歩店『新宿ピュア2』が摘発された。警視庁少年育成課は、過去の事例に慣い児童福祉法違反の疑いで経営者の男を逮捕した。逮捕容疑は、少女が18歳未満と知りながら、新宿区のホテルで客の会社員の男性とわいせつな行為をさせたことだった。男は「性的サービスはさせていない」などと容疑を否認したという。
さらに警察は、働く少女も将来罪を犯す恐れのある「虞犯少年」として家裁送致した。少女は同店での勤務以前にも、警視庁が摘発した都内のJKビジネス店計4店舗に勤務。少女は5店舗で約500万円の報酬を得ており、摘発の度に店に出入りしないよう指導したが、応じなかったため送致した。少女は「服や化粧品の購入のためや、ホストクラブで遊ぶお金がほしかった」などと話したという。
Yahoo!ニュース
ミテコ・アンダーが警察に摘発されるニュースを見ると、なかには「いたお店を利用するだけで逮捕されるの?」と不安に思う方もいらっしゃいます。
ここからは、ミテコに関する疑問点について、解決していきましょう。
Q.ミテコは大阪に多かった?
ミテコの摘発ニュースを見ていると、関西地域のお店が多いこともあり「ミテコは大阪に多いの?」と考える方がいらっしゃいます。
ミテコ自体は、大阪だから特別多いとは言い切れません。
ただ、ミテコという言葉自体が、関西を中心に発展していったという意見があります。
そもそも大阪は、ミテコを働かせるようなお店や、立ちんぼなどの個人売春が多い地域でした。
そのため、規制から逃れるために、関西地域で「ミテコ」という言葉が生まれたのではという説もあります。
いまは規制が厳しくなったため、大阪で営業していたミテコ店もほとんど閉店させられました。
大阪の違法店や立ちんぼについては、以下の記事も参考にしてください。
『まだあったのか!JKコミュ「新大阪女子高校」の裏オプが違法すぎる』
『JKが援交を募集している大阪の立ちんぼスポットを調べてきた』
Q.ミテコがいるお店を利用すると逮捕される?
結論から言うと「相手が18歳未満と知らずに利用していた分には、罪に問われることはありません」
口頭でも聞いておらず、メールでも年齢を確認していなければ、利用していたお客さん自体に罪はないとされます。
『女子高生(JK)との淫行・飲酒・性犯罪が報じられた芸能人』で紹介している「東国原英夫さん」も、18歳未満からイメクラで性的サービスを受けたとされていますが、立件には至りませんでした。
しかし、実際のところ「私は18歳未満だと知りませんでした!」と証明することが難しいため、無傷で済まない可能性が高いです。
たとえばお店摘発の瞬間に立ち会ってしまっていれば、警察から事情聴取をされるでしょうし、事実を証明するような証拠を求められる恐れがあります。
そのため、ミテコがいるお店を利用していることで、罰金や最悪逮捕などの処罰を受ける可能性は0ではありません。
安全に楽しみたいのなら、ミテコがいるようなお店は避けることをおすすめします。
ミテコはいまはもういない?
以前は、東京や大阪などの都市部でも問題視されていたミテコですが、規制が厳しくなったことによりほとんどのお店がつぶされています。
なかには都市部でもしぶとく営業しているお店があるかもしれませんが、いつ警察の目にとまるかは分からず、かなり危険度が高いです。
都市部と違い、地方ではまだミテコが在籍しているようなお店も、残っている可能性はあります。
しかし、危険なのには変わりないので、できればミテコがいるお店は避けるようにしましょう。
いま若い女の子は、お金稼ぎのフィールドを、TwitterなどのSNSやコンカフェに移しています。
東京・秋葉原でメイドカフェを装った飲食店5店舗が警視庁に摘発され、19日までに経営者ら男女6人が風営法違反の容疑で逮捕された。警視庁によると容疑者らは女性店員にメイド服を着せ、カウンター越しに親密な接待をさせていたという。
引用 : Yahoo!ニュース
ミテコもしくはミテコぐらい若い子と出会いたい方は、SNSやコンカフェを狙うのも一つの手になります。
ただし、お店を通さずに個人で援交のやり取りをしても、相手が18歳未満なら法律違反になるのは変わりません。
若い女の子と出会いたい人でも、18歳以上の女の子を狙うようにしましょう。
Twitterで若い子と出会う流れについては『ツイッターで援交する方法・業者の特徴と見分け方』も参考にしてください。
まとめ
ミテコは、風俗やキャバクラなどで働く18歳未満の女の子のことです。
18歳未満の女の子を風俗やキャバクラで働かせることは禁止されているため、発見されると警察によって摘発されます。
相手が18歳未満の女の子と知らなければ客側に罪はありませんが、まったく知らなかったことを証明するのは難しいです。
摘発のタイミングに居合わせたら処罰を受ける可能性もあるので、ミテコがいるお店には注意してください。