「SMプレイって痛くて怖いイメージがある」
ムチを持ったピンヒールの女王様に叩かれる、そんなイメージの広まりにより、SMプレイに怖い印象を持っている方も少なくありません。
実際には、SMプレイには多種多様なプレイがあり、痛めつけるプレイ以外も存在します。
SMのプレイは奥深く、通常のセックスでは味わえない刺激を楽しめるのが魅力です。
この記事では、SMプレイにはどのようなものがあるか、具体的なプレイ例をご紹介します。
SMに興味はあるけど一歩を踏み出せない方は、この記事を参考に、SMプレイにチャレンジしてみてください。
SMプレイとは

SMプレイとは、いじめたり支配したりすることに快感を得る「サディズム」と、その逆で支配されることや羞恥心を煽られることに興奮する「マゾヒズム」の欲求を満たすプレイです。
通常のセックスよりも羞恥心や苦痛を伴うプレイが多く、抵抗を持っている方もいます。
しかし、セックスのマンネリを防ぎより興奮を高めてくれる効果を期待して、軽度のSMプレイを楽しむカップルは多いです。
女性向けメディア「Voyage」が丸の内OL100人に取ったアンケートでは、約8割の女性がSMプレイをしたことがあると答えました。

ここからは、SMプレイの魅力などについて、詳しく解説していきます。
ソフトSMとハードSM
SMプレイには、初心者でもおこないやすい「ソフトSM」と呼ばれるプレイと、痛み・苦痛が伴う「ハードSM」と呼ばれるプレイがあります。
ソフトSMでは手首を縛ったり、目隠しをしたりはしますが、痛みが出るようなことはしません。
「ちょっと恥ずかしい」「こんなこと初めて」という感覚を味わえるため、付き合いが長くなってきたカップルなどがチャレンジしています。
ハードSMは痛みや苦痛、場合によっては生死に関わるような内容も含まれています。
スカトロなど好き嫌いがはっきり分かれるプレイもあるため、かなり性癖がマッチしたパートナーを探さなければいけません。
また、マゾ側は相手に自分の体を委ねることになるので、強い信頼関係がないとおこなえないプレイです。
SMプレイの魅力
SMプレイのどこに魅力を感じるかは、その人によって異なります。
たとえば、以下の3つもSMプレイの魅力です。
- 痛み、苦痛が伴うプレイを乗り越えることで強い信頼関係を感じられる
- 通常のセックスとは違う背徳感、羞恥心を味わえる
- セックスに刺激が加わって、飽きないパートナー関係を築ける
SMプレイには傷みや苦痛・羞恥が伴います。
そのため、SMプレイのパートナーとは、深い信頼関が築かれるのです。
また、周りにはなかなか言えない性癖を共有できる間柄というのも、お互いの関係を深める理由になります。
SMプレイに興味はあるけど踏み出せない方も、パートナーとより深い関係を築くため、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
体を拘束するSMプレイ

SMプレイの王道かつ基本が、体の拘束です。
SM=縄で縛ると思っている人も多いのではないでしょうか。
ここからは、体の拘束に関係するSMプレイをご紹介します。
目隠し
目隠しをすると視界が奪われる分、他の感覚が敏感になります。
目隠しをされている側は、いつも以上に相手の息遣いや、触れられる快感を感じてしまうでしょう。
手に入れやすさと気軽に試せることから、SM初心者の第一歩のようなプレイです。

手首・足首の拘束
手首・足首の拘束には、手錠やタオルなどが用いられます。
アダルトショップなどで、SMプレイ用の手錠が売られていますよね。
なかにはファーが付いていて見た目も可愛く、手首・足首へのダメージが少ない商品も増えています。
目隠し同様、簡単に試せることからSM初心者向けのプレイです。
縄で縛る
縄での緊縛は、上級者向けのSMプレイです。
体に跡が残る可能性がありますし、慣れていない人が無理に縛れば、ケガや最悪の場合死に至る恐れもあります。
十分な技術を身につけるまでは、かなり慎重にプレイするようにしてください。
縄で縛るのは奥が深く、さまざまな縛り方が存在します。
緊縛アーティストとして活動する方もいるほどで、日本の緊縛の魅力は世界でも高い評価を受けているそうです。

私が実際に緊縛プレイをおこなった『ワクワクメール緊縛プレイ体験談』も参考にしてください。
ボールギャグ・鼻フック
ボールギャグ・鼻フックは、SM専門の道具です。
ボールギャグは口枷で、ゴルフボールのような物を口にはめることで、上手く喋れずよだれがこぼれてしまいます。
鼻フックは鼻をぐっと吊り上げる道具で、装着者のことを精神的に辱める効果が高いです。
どちらも難易度が高いことから、上級者向けの道具と言えるでしょう。
精神的に責めるSMプレイ

SMには肉体的に刺激するだけではなく、精神的にも支配するプレイがあります。
ここからは、精神的に責める意味合いが強いプレイをご紹介しましょう。
土下座、足踏み
SMパートナーには、ご主人様と奴隷のような、服従心でつながれている関係もあります。
そういった関係の場合、プレイ前やプレイ後に、土下座でご主人様に挨拶をすることも多いです。
また、土下座している頭を踏んだり、土下座させて足の指を舐めさせることもあります。
征服心を満たしたいSと、服従することに喜びを感じるMの方がおこなプレイです。

言葉責め
言葉責めはSMの基本的なプレイです。
いかに羞恥を掻き立てられるか、相手の心を屈服させられるか。
ワードチョイスや語り方が重要なので、実は高等テクニックがいります。

無言でのプレイは相手に不安を与えますし、ムードも盛り上がりません。
難しいことではありますが、SMをする上で欠かせないのが言葉責めなので、S側は相手の反応を伺いながら試していくのがいいでしょう。
ペット扱い
ペット扱いとは、その名の通りMのことをペットのように扱うプレイのことです。
衣類着用の禁止や、首輪を着用させたり、犬のような姿で放尿をさせるなど。
人間としての扱いをしないことにより、精神的に責めるプレイを指します。
なかには、ペットとして屋外を散歩させるような露出プレイに発展させることも多いです。
剃毛
剃毛とは、主に性器の毛を剃ってパイパン(毛がない状態)にさせることです。
剃毛は定期的に自分で処理させる場合もありますし、S側が剃ったり、Sの目の前で剃らせたりすることもあります。
パイパンにしたほうが性器の様子がよく見えるため、プレイ中にそのことを言葉責めして意識させることもSMプレイの一環です。

寝取り・寝取られ
寝取り・寝取られとは、パートナー以外の人と性的なことをする・させることです。
主にS側からM側に命令としてくだされることが多く、ご主人様以外に奉仕させます。
背徳感が強く感じられることから人気を高め、AVでも人気ジャンルとして確立されました。
当メディアでも『掲示板でカップルから彼女を寝取った体験談』をご紹介しています。
指示・管理をするSMプレイ
指示・管理は、拘束とともにSMプレイの基本です。
SMプレイではどんな指示・管理がおこなわれているのか、具体的な例をご紹介します。
オナニー指示
通常、オナニーは人に隠れてするものですよね。
SMでは、自分の目の前でオナニーをさせたり、他人にオナニーを見せるよう指示したりするのもプレイの一環になります。
また、オナニーをさせる指示もありますが、会っていないあいだ「オナニーは禁止だよ」とオナ禁させる場合も多いです。
オナ禁では、貞操帯のような道具が用いられることもあります。
淫語
言葉責めと似ていますが、相手に淫語を喋らせるようにするのもプレイの一つです。
できるだけ下品な言葉を使わせたり、あえぎ声を強制したりなど。
淫語を使わせることで、よりプレイの興奮を煽らせる効果があります。
イクのを我慢させる・焦らす
男性・女性どちらでもおこないやすいのが、イクのを我慢させるプレイです。
道具が不要なため、SMプレイ初心者の人でも手軽に始めることができます。
イク直前で愛撫をとめたり焦らしたりするだけではなく、イキたいとおねだりさせるのもおすすめです。
屋外でおこなわれるSMプレイ

SMプレイには屋内だけではなく、屋外でおこなわれる物もあります。
露出プレイによる恥ずかしさに興奮するタイプの方におすすめです。

店内・電車での痴漢
SMプレイの一環として、店内・電車での痴漢プレイがおこなわれています。
周囲に人がいる状態で気持ちよくなってしまうという背徳感と恥ずかしさが、お互いの興奮を高めてくれるプレイです。
痴漢プレイは、1対1だけではなく、複数人で行う場合もあります。
私が体験した複数人での痴漢プレイも『掲示板で痴漢パートナー募集して囲みプレイを体験してきた』で紹介していますので、参考にしてください。
屋外羞恥プレイ
屋外羞恥プレイでは、ローターやバイブ・デイルドなど、大人のおもちゃを装着させたまま屋外に出ます。
「音が聞こえたら」「人の前でイッちゃう」など、羞恥心によっていつも以上に快感を与えられるプレイです。
S側からの命令で、屋外で挿入したおもちゃを使って、オナニーさせる場合もあります。
屋外羞恥プレイについては、以下のような体験談も公開中です。
『アダルトショップで羞恥プレイした体験談』
『掲示板で露出パートナーを募集した体験談』
屋外放置プレイ
こちらは、ちょっとハード向けのプレイです。
大人のおもちゃを挿入させたまま、公衆トイレや車内など、もしかしたら誰かにバレてしまうかもしれない場所に拘束して放置します。
置いて行かれる恐怖と、大人のおもちゃが与える快感が同時に襲ってくるため、今までに感じたことがない気持ちを感じられるでしょう。

ただし、このプレイは周囲の人間にバレてしまう危険性もかなり高いです。
S側は相手の近くで待機し、フォローできるような状況にしておかないといけません。
痛み・苦痛を味わうSMプレイ

SMプレイのなかでも、ハードに分類される傷み・苦痛を与えるプレイ。
相手への強い信頼感がなければ命の危険もあるため、ある程度の関係性を築けていないと、プレイをするのは危険です。
痛み・苦痛を与えるプレイのなかでも、SMに多いプレイをご紹介します。
ロウソクのロウを体に垂らす
SMのイメージが強い蝋燭(ろうそく)を用いたプレイ。
炎でロウソクを熱し、溶けたロウを体にかけることで熱さと痛みをM側に与えます。
ロウは液体状なこともあり、いつ垂れるか分からないハラハラ感も、プレイの面白みです。
SMで使われるロウソクは、火傷にならないような、体に垂らしても大丈夫なロウを利用します。
普通のロウソクでは高温過ぎて危険なので、やりたい場合は必ず専用のロウソクを購入してください。
スパンキング、鞭打ち
スパンキング・鞭打ちは、SMではおなじみのプレイです。
SM嬢=ムチのイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
お尻や太もも、背中など、面積が広いところを手や道具で叩くのが基本です。
他のプレイ以上に、体に跡が残る恐れがあるプレイなので、力加減や叩く箇所には注意しないといけません。
首絞め
首絞めはセックス中に首を絞めて酸素が薄くなることで、頭がふわふわとし、生死を委ねている恐怖も相まって快楽を味わえるプレイです。
最初は口コミ的に広まって試す人が増えていき、現在では一つの性癖として「首絞め好き」という人もいらっしゃいます。
首を絞める興奮、首を絞められる恐怖と興奮。
生死が関わるからこそ、他のプレイにはない感情を味わえるのかもしれません。

スカトロのSMプレイ
スカトロと呼ばれるプレイは、糞尿に関係する行為を指します。
かなり好き嫌いが分かれるため、SM好きのなかでも、やりたい人とやりたくない人がはっきり割れるのが特徴です。
放尿を指示する
放尿指示は、お風呂場や部屋の中、屋外でM側に放尿させるプレイです。
放尿を見られる恥ずかしさが、性的な興奮につながります。
ペット扱いとして、犬のようなスタイルで放尿させるパターンも多いです。
動物のような姿で放尿をさせることで、より人間としてのプライドを打ち砕かれます。
浣腸プレイ
浣腸プレイでは、M側に浣腸を仕込んで我慢させるのが主です。
腹痛を伴うためM側の負担が大きく、Sからの指示を受けることに喜びを覚えるタイプのMに好まれます。
アナルセックス前の前戯としてプレイに取り入れる場合も多いです。
飲尿・食糞
飲尿・食糞は、名前の通り尿や糞を摂取するプレイです。
Sの尿を口で受け止めるなど、屈辱感を与えるプレイの一環としておこなわれています。
ただし、人間の尿・糞には細菌がたくさん含まれており、健康的なことを考えると、あまり推奨はできません。
AVでおこなわれることもありますが、糞についてはほとんどが偽物を用いられていると考えていいでしょう。
SMプレイをするときの注意点

SMプレイは、通常のセックスとは違う興奮・快楽を感じられます。
しかし、プレイには危険が伴うため、準備不足でのプレイは避けたいところです。
ここからは、実際にSMプレイをする際にはどんな点に注意すべきかをご紹介します。
1.プレイ前にNGサインを決める
SMプレイをする前には、NGサインを決めておくことが大切です。
M側がSからの責めを受けていて、肉体的・精神的につらいと感じたとき、NGサインを決めておけばすぐにプレイを中断させることができます。

とくに初めてSMプレイをする際や、初対面の人とプレイする場合には、NGサインは必須です。
拘束プレイなら言葉で、ボールギャグをするときには体で、プレイ内容に応じたNGサインを決めておきましょう。
2.道具はあらかじめ準備しておく
SMには、道具を用いるプレイが多くあります。
プレイ当日にアダルトショップに買いに行くのも楽しいですが、できれば本格的なSMプレイをしたいのなら、あらかじめ準備しておくのがおすすめです。
SMの道具は使い慣れていない人からすると、いまいち使い勝手が分からなかったり、加減が難しかったりします。
あらかじめ準備しておくことで、プレイ前に練習することができるので、より安全かつ円滑なプレイをおこなえるのです。
プレイ中にもたもたしてムードを壊さないためにも、道具は事前に準備して、予行演習しておきましょう。
3.ホテルでする場合は汚さないようにする
自宅ではなくラブホテルでSMプレイをする場合、ホテルを汚さないような配慮が大切です。
シーツを汚さないようにタオルを敷いたり、お風呂場を活用してプレイしたりして、汚れそうなプレイをするときは注意しましょう。
また、ホテルで楽しむ場合は、SMプレイを楽しめるコンセプトルームを利用するのもおすすめです。
コンセプトルームには壁に磔(はりつけ)にできる設備などがあるため、道具を持っていなくても、手軽にSM気分を味わうことができます。
まとめ

SMプレイにはさまざまな種類があります。
羞恥心を与えるものや、痛み・苦痛を味わうものなど、双方の性癖に沿ったプレイを見つけることでより刺激的な時間を過ごすことができるのです。
「SMプレイに挑戦してみたい」
「新しいプレイを開拓してみたい」
そんな方は、ぜひこの記事で紹介したプレイを参考にしてみてください。