今回ご紹介するのは、秋葉原の学園系リフレ店『すた★ぷろ』。
元々は見学店でしたが、摘発に伴い、リフレ店へと業態変更せざるを得なくなったお店です。
そんなすた★ぷろですが、どうやら最近「男子部」なるものを始めたらしく、リフレ嬢の間で密かに話題になっています。
しかも、女子と男子が同じ店舗で働いているとの事。
今までに聞いたことが無いコンセプトなので、興味を持つ方もいらっしゃるかと思います。
この記事では、表向きは何の取り柄も無いリフレ客である筆者が、『すた★ぷろ男子部』で実際に1日だけ働いた時の体験談を書いていきます。
男が“男子リフレ”を利用するわけにはいかない、それなら…
事の発端は、見学店時代の『すた★ぷろ』の摘発が報道され、興味を持ったことから始まります。
摘発後、見学店の面影はほぼ消滅し、リフレ店として営業を続けていた事が判明した時、『すた★ぷろ男子部』のHPを発見したのです。
メニューを見てみると、料金は30分3,000円から、コースもリフレ店でありがちな内容ばかりですが、“男子リフレ”というコンセプトに興味を惹かれました。
写真を見る限りイケメン揃いで、今後人気になっていく予感がします。
しかし、男である私が男子キャストのリフレを受けるわけにはいきません。
実際に利用せず、ただお店を紹介しようとも考えましたが、つまらない記事になることは明白です。
(それなら、実際に働いてみよう!)
気付けば、店長さんに「すた★ぷろの男子部で働かせて下さい!」と交渉していました。
すると、店長さんから「ぜひ働いて欲しい」とあっけなくOKを貰っちゃいました(笑)
後日、出勤日を決めたり、記事の掲載に関する打ち合わせを何度か行った上で、男子部のキャストとして働く事に。
おそらく、「客がリフレ店で働く」という体験談は他に前例が無いかと思います。
出勤日が近付くにつれてかなり緊張しましたが、「働かないと分からない事もある」と自分に言い聞かせ、当日に備えました。
【初出勤】リフレで定番の“アレ”をやってみよう
12月13日(日)の13時より、『すた★ぷろ男子部』に出勤しました。
そして、店長さんからサービスの流れを簡潔に説明されます。
ざっくり言うと、一般的なリフレ店とそれほど変わりません。
基本は肩や背中を揉み、マニュアルを基に接客するだけ。
他のリフレ店と違う点を挙げるなら、オプションの注文を受けた際、伝票にオーダーの内容を記載して店長さんに渡します。
これは「女子部」も同様です。
一通り説明して貰った後、しばらく待機する事に。
さすがに男子と女子の待機部屋はそれぞれ別々です。
待機中、男性客の声は何度か聞こえてきましたが、女性客が来る気配は一向にありません。
そりゃそうです。
リフレマニアの私ですら、つい最近“男子リフレ”を知ったばかりなのに、女の子がその存在を知っているとは思えません。
先ほどの男性客が退店した後、店長さんから「リフレで定番の“アレ”をやってみよう」と提案されました。
そう、「ビラ配り」です。
ビラ配りをする際には、いくつか注意点があります。
上記のルールに従い、いざビラ配りへと出陣します!
仕事をする側に立ち、ビラ配りの苦労を身を持って思い知る
『すた★ぷろ』のビラ配りエリアは、ドラゴンクエストの内装をしているローソン付近です。
早速ビラを配ろうと女の子を探しますが、男しかいません。
と言うのも、私が出勤した日はたまたまアイドル関連のイベントが行われていたらしく、そのイベントの参加者と思われる男性で満ち溢れていたのです。
完全に誤算でした。
が、ビラ配りに行くと言った以上、仕事を全うするしかありません。
歩いて来た女の子に隈なく声を掛けていきます。
「男子リフレいかがですか~?」
その呼び掛けを露骨に避ける女の子、苦笑いをしながら断る女の子、もはや顔すら合わせてくれない女の子…。
必死に声を掛けるもビラを受け取って貰えず、徐々にメンタルがやられていきます。
(これがビラ配りというものか…)
普段はビラ配りをするメイドさんやJK風の女の子を問答無用で無視し続けてきましたが、仕事をする側に立つと、ビラ配りの大変さを身を持って体験する事になりました。
しかも女の子が配るのではなく、どこの誰かも分からない男が配るのだから尚更です。
悪戦苦闘しながらビラを配り続けていると、転機が訪れます。
「すみませ~ん」
ふと、横から声を掛けられました。
顔を向けると、なんと男の人が立っていたのです。
(あれ?なんで男の人に声を掛けられたんだ?)
そう思っていると、その男性は「『すた★ぷろ』と言う店名が気になってねぇ。案内してくれる?」と続けます。
まぁ、すた★ぷろのメインは女子部なので、連れて行くくらいなら問題ないだろうと判断し、その男性を店に案内しました。
秋葉原で男が男を案内する光景はかなり異様です。
その後も引き続きビラ配りをしましたが、先ほどの男性以外には受け取って貰えず、一度退散する事に。
イケメンの癒しを求めて、ストレスを抱えたリフレ嬢が足を運ぶ
店に戻って待機室に入ると、『すた★ぷろ男子部』のキャスト2人が待機していました。

「りくと」君はおっちょこちょいな一面があり、男子部におけるムードメーカーと言うべきイケメンです。
店長さん曰く、「こう見えて女の子に対する気遣いが上手い」との事。

あきと君は、りくと君とは対称的に物静かで、真面目系のイケメンという印象。
店長さん曰く、「例えるならダイヤの原石のような逸材で、会話を重ねるにつれて味が出る」との事です。
私と比べて遥かにイケメンな男子達に近付くだけでも恐縮ですが、せっかく同じキャストとして働いている以上、積極的に話し掛けます。
ビラ配り中に男性に声を掛けられた話をしたところ、2人に「マジで!?」と驚かれました。
そしてりくと君から、「男に好かれる体質なのかもしれないな」との一言を貰いました。
どうやら、男子部のキャストが男性に声を掛けられたのは前例が無いそうです。
だからこそこんなにも驚かれたのでしょう。
そこから会話に花が咲き、徐々に打ち解けていきます。
男子部は皆優しい人ばかりでした。
それ以降も待機し続けるものの、男性客は来ますが、やはり女性客が来る気配はありません。
「本当に女の子も来るの?」と質問したところ、りくと君や店長さん曰く「来る時は来る」との事。
ちなみに、客層はリフレ嬢が多いそうです。
ストレスが溜まりやすい仕事ゆえ、イケメンに癒される為に来店するパターンがかなり多いんだとか。
“男子リフレ”を利用する女の子にも、ぜひ一度話を伺ってみたいものです。
待機中はりくと君の提案で、暇潰しに大富豪やUNOで遊びます。
勝負が進むにつれ、ガチな雰囲気になっていきます。
途中からは出勤して来た「ななと」さんも参戦し、更に勝負が泥沼化する展開になりました。

待機中は、トランプやUNOを使って暇潰しをしているとの事。
フリーダム過ぎる気もしますが、こういうの嫌いじゃないです。
皆で遊んだ後、何もしないのもどうかと思い、再びビラ配りへ出向きます。
すると驚く事に、初回のビラ配り時よりも男性が増えていて、もはや女の子を探し出すのも困難な状況。
仕方なく二度目の撤退を敢行します。
メンタルが限界を迎えた時、“奇跡”が起こる
再び待機していると、「ななと」さんが待機室に置かれたパソコンを開き始めました。
ななとさんは他の2人とは違い、見た目はチャラいものの、喋り方などから大人っぽい雰囲気を感じました。
後に聞いたところ、「すた★ぷろ男子部部長」の肩書を持っているとの事です。
パソコンの画面を見ると、ブラウザでツイキャスを開いていました。
どうやら『すた★ぷろ男子部』の公式アカウント経由で生放送をするようです。
放送が始まると、ななとさんは「はいどうも~、すた★ぷろ男子部でーす!」と第一声からひたすら喋り続けます!
まさにマシンガントークそのもの。
集客を図ろうとする地道な努力は、私には真似できません。
男子部のこうした取り組みには、ただただ驚くばかりです。
私は誰かが何かをしていると、『自分も何かしなければ』と思ってしまう性格なので、またしてもビラ配りをする事に。
せっかく働いているのだから、何の収穫も得られずには終われない。
変なところでムキになる性格が、後に功を成す事となります。
イベントが終わったのか、次々と男性の姿が消えて行きます。
また、この時間帯は仕事終わりのリフレ嬢も居るはず。
『これなら奇跡を起こせるかも…』と期待しつつ、ビラ配りを再開します。
相変わらず呼び掛けを露骨に避ける女の子は多いですが、ビラを受け取ってくれる人も現れるようになりました。
(この際、1人でもいいから男子部に来て欲しい。でも、ビラを渡してから声を掛けようとすると、そそくさと行ってしまう…)
『やはりダメか…』と落ち込んでいると、私の横から…
「ビラ1枚貰えますか?」
顔を向けると、今度は男ではありません!
紛れもない女の子が声を掛けてくれたのです!!
ビラを手渡し、すかさず「ぜひ来てみませんか?」と声を掛けます!
しかし、「リフレに一緒に出勤する子待ってるのでごめんなさい!」と丁寧に断られました…orz
やはり女の子がビラを受け取り、すぐに店に行くのは難易度が高かった模様です。
ビラが無くなったところで店に戻ると、店長さんから「ビラを貰った女の子からお店に連絡が来たよ」との報告が。
どうやら、ビラを見て『すた★ぷろ男子部』に興味を持ったのだそう。
どういう男子が居るのか気になっていたようです。
何だかいい仕事をした気分でした。
初めての体験入店をしてみて
結局、今回の体験入店では女の子を1人も連れて来れなかった為、給料は0円になってしまいましたが、私としては良い体験をしたと思っています。
“男子リフレ”と聞いて、可愛い女の子とイチャイチャ出来るオイシイ仕事だと思った読者の方もいると思いますが、現実は甘くありませんね。
しかし、徐々に“男子リフレ”が世の中に浸透し、実際に興味を持っている女の子も居るという事実を目の当たりにした結果、今後の可能性を感じ取ることが出来ました。
今回は1日だけの出勤でしたが、いつかまたリベンジをしようと思います。
【2回目の出勤】初客を獲得するも…現実は甘くない!
前回、『すた★ぷろ男子部』に1日限定で出勤しましたが、その時はお客さんが0人という悲惨な結果で終わる事となりました。
そして、今回は奇跡的に「男子部に行ってみたい!」と言う女の子がお客さんとして来てくれた為、急遽続編を執筆する事にしました。
それでは、2回目の男子部出勤体験談を綴っていきます。
次の出勤日が決まったら、教えてくれれば行くよ!
事の発端はある日、某メンズエステ店に出向いた事から始まります。
そのお店は過去に一度利用しており、その時に担当になった女の子(以下、Mさん)と再会した結果、色々と話し込む流れになりました。
そんな中、Mさんが驚くべき発言を口にします。
M「男子部に行ってみたいんだよね~」
M「次の出勤日が決まったら、教えてくれれば行くよ!」
その言葉を聞いた時は、自分の耳を疑いました。
他のリフレ嬢にもたまにすた★ぷろ男子部の話をしますが、大抵は「面白そう」と言われる中、「行くよ!」と断言する女の子に遭遇した事は無かったからです。
その旨を男子部の他のキャストではなく、わざわざ私に伝えてくれたMさん。
初のお客さんを獲得するこの上ないチャンスと捉えた私は、すぐさま予定を組む事に。
そして、TwitterのDMにてMさんとやり取りをした末、実際に予約を入れてくれました。
私は勿論、これには店長さんも大喜びでした。
予約日前日、店長さんから
店長「売れっ子の「りくと」は、女の子が道に迷わないように駅まで迎えに行ってるよ」
と言われ、私もそれに習い、Mさんとの待ち合わせ場所を秋葉原駅前に変更しました。
「キャスト」として接する背徳感が、極度の緊張を生む
出勤当日、約束の時間になるまで秋葉原駅で待機します。
お店の女の子に会う事は慣れていますが、今回は「客」ではなく「キャスト」として会う為、いつもの状況とは訳が違います。
今回のMさんは初対面ではありませんが、やはり緊張する…。
いや、『お店の女の子とプライベートで会う』という背徳感があるからこそ、余計に動揺するのです。
しばらくすると、見覚えのある女の子の姿が見えました。
Mさんです。
前回お会いした時は、ワンピースに生足と露出度の高い服装だったのに対し、今回はモフモフしたコートに黒タイツのフル装備。
お店ではまずお目に掛かれない姿でのご対面となりました。
若干テンパりつつも、お店の話をしながら『すた★ぷろ』へ向かいます。
途中、「メイド通り」を経由したのですが、多くのメイドさんが客引きをする中、1人の女の子から私達に
メイド「お兄様!お姉様!いかがでしょうか~!」
と声が掛かると、Mさんが
M「そうか、ここでは「お兄様」って呼ばれるんだね…」
と意味深な突っ込みが入りました。
そしてすた★ぷろに到着。
私は部屋の準備に取り掛かり、Mさんは店長さんにコース料金を支払います。
今回は「添寝コース」60分(8,500円)を頼み、更に他のキャストも指名、その際には「基本コース」30分(3,000円)を入れたようです。
自分でも中々しないチョイスに、驚きを隠せませんでした。
大事なことなのでもう一度言いますが、これは“男子リフレ”での出来事です。
準備を終えたところでMさんを部屋に案内し、いよいよ初仕事が始まります。
しかし、これから幾つもの予期せぬ事態が起こるとは思いもしませんでした…。
私ね、過去に「ヒモ男」を何人か飼育していた時があるの
お店へ向かう際、Mさんには何か違和感を感じていたのですが、タイマーを押した時にその理由が判明します。
Mさんの口数が、明らかに少なくなっていたのです。
Mさん曰く、お店で働かない時は家でゴロゴロすることが多く、その事もあって余り喋らなくなるんだとか。
(なるほど…これは仕事の時とプライベートの時とで性格が変わるアレだな)
私自身も経験はありますが、まさかそんな事が“男子リフレ”の接客中に起こるとは全く想定しておらず、またしてもテンパります。
なんとか話題を振りながら会話を続けていると、Mさんが思いがけない発言を口にします。
M「私ね、過去に「ヒモ男」を何人か飼育していた時があるの」
それを聞いた時、正直『何を言ってるんだ?』と思いましたが、Mさんは話を続けます。
M「自分で稼いでるんだけど、そのお金を特に何かに使いたいわけじゃないんだよね。旅行に行ったり、ホストに貢ぐなんてこともしないし…。飼育してたヒモ男が服を欲しがってたら、その男の服を買ってあげたりとかしてた…」
数多のリフレ店を訪れ、色々と変わった女の子の話も聞いてきましたが、まさかヒモ男を飼育していた女の子が居るとは思いもしませんでした。
勿論、そんな事を自ら告白する子に遭遇するのもこれが初めてです。
Mさん曰く、
M「さすがにこの話はお店では言えない…」
当然です(笑)
何だかんだで会話が弾む中、タイマーが鳴り、もう1人の男子キャストと交代します。
どうやら、彼はヒモ男の話を少しだけされ、
M「後は「あとらす」本人から詳しい話を聞いて」
と言われたそうです。
後ほど、そのキャストにもヒモ男のエピソードを伝えました。
売れる人はとことん売れるが、売れない人はいつまでも売れない
Mさんがお店を出た後は、『すた★ぷろ』の店内でまったり過ごします。
暇になると、受付の店長さんが色々と話を振ってくれます。
他愛のない話もしますし、時には興味深い話を聞ける事もあります。
そんな中、店長さんが“男子リフレ”の厳しい現状を語ります。
店長「男子部は売れる人はとことん売れるが、売れない人はいつまで経っても売れない」
実際に一部のキャストのTwitterを見ると…
「お客さん入りました!」
「今日来てくれた方、ありがとうございます!」
など、いかにも客入りの良いツイートを目にします。
その為、私が初めて体験入店をして以来、『結構お客さんが来てるのかな』と思っていたのですが、それは優秀なキャストに限るようです。
男子部で圧倒的に売り上げているのは、前述した「りくと」君。
次いで「ハク」君が好調との事でした。
そして、お客さんを1人も呼べずに消えて行くキャストが、十数人も居ると言うのです。
だからこそ、1人でもお客さんを連れて来れたキャストは、例えたまたま運が良かったとしても、店長さんからすれば大したものなんだとか。
これはキャストを褒めて仕事のモチベーションを上げる為の策略なのか、それとも男子部のありのままの状況を教えてくれたのか、それは店長さんのみぞ知るところ。
そんな厳しい状況の中、女の子を相手に稼いでいるキャストは本当に凄いと思います。
ちなみに、稼げる人と稼げない人の違いは、店長さん自身もはっきりとした答えは分からないそうですが、確実に言えるのは「何かが違う」という事。
今後も“男子リフレ”が多くの方々に認知されると共に、更なる盛り上がりに期待します。
しばらく店長さんと話をした後、例のアレをする事にしました。
ビラ配りです。
今回は不幸にも、外が非常に寒い。
ドラゴンクエストのローソン前でビラ配りを敢行しますが、周りは相変わらず男だらけ。
たまに通り掛かった女の子に声をかけるも、やはり避けられる。
前回のように、
「ビラ1枚もらえますか?」
と女の子が近付いて来る事も無く、ただ時間だけが過ぎていきました。
つまりビラ配りは失敗に終わります。
Mさんが来てくれた為、その勢いで2人目のお客さんの獲得に期待するも、やはり奇跡はそう簡単には起きません。
まとめ

今回はMさんが初めてのお客さんとして入って下さったのですが、至るところでテンパってしまった為、もう少し落ち着いて接客すれば良かったと反省しています。
この失敗を糧に、次回以降の接客に活かしていきます。
また、「男子リフレのキャスト」と言うと、女の子に触れてお金も貰える夢のような仕事に思えるかもしれませんが、現実は甘くありません。
もし実際に働こうと考えているなら、当記事でお伝えした『すた★ぷろ男子部』の現状を踏まえた上で検討しましょう。
また、今回一緒に働いた『すた★ぷろ男子部』のキャスト、そして店長さん、貴重な体験をさせて頂きありがとうございました!