タイの夜遊びを学ぶため、3泊4日で「パタヤ」と「バンコク」に行ってきた。
僕はタイに行くのは初めて。
日本では味わえない数多くの刺激的な体験してきた。
この旅の冒険は本当に忘れられない。
本記事では、タイ旅行のきっかけとパタヤで遊んだエロ旅の全記録を書き記す。
なお、バンコク編は『夜遊びバンコク編』を読んでみてほしい。
タイの夜遊びに行くきっかけ
タイ旅行のきっかけは、友人でもあり夜遊びマスターでもあるY氏からの誘いである。
ある日、久しぶりにY氏と食事をしていた。
海外の夜遊び事情を教えて欲しいと僕が言うと「それなら今度タイに一緒に行こう」と誘ってくれる。
タイといえば、観光名所が豊富で、航空券も比較的安く手に入るため、一般的な旅行先としても人気の根強い国のひとつ。
また、夜遊びとしても人気が高い、
日本と比べて安上がりのため、それ目的で訪れる日本人もかなり多いらしい。
ちなみに、Y氏は海外の夜遊び情報にめっぽう詳しい。
海外旅行の経験は豊富で、学生時代はバックパッカーをして様々な国を周っていたとか。
彼はお金を払って遊ぶ性風俗店よりも、バーやクラブにいる女性を引っ掛けて、お持ち帰りを狙うストリートタイプ。
女性との駆け引きを楽しみながら、最終的に女性を屈服させるのが好きだとか。
そんな彼のことを一部の友人らは、グローバルイノベーターと呼んでおり、海外での武勇伝は数知れず。
僕は彼の底知れぬエピソードを聞くにつれ、海外への興味が次第に湧いていく。
ちなみに、上の写真はY氏が趣味でたまに遊んでいるサバイバルゲーム(サバゲー)中の写真である。
写真は他にもあるが、本人から顔出しNGと諸注意を受けたので、仕方なしにこちらの写真を借用させてもらう。
サバゲー衣装のため、かなり怪しい写真となっているが、実物は相当なナイスガイである。
大人の遊園地!パタヤとは?
Y氏が言うには、タイの夜遊びはバンコクとパタヤが有名で特にパタヤがおすすめらしい。
パタヤの特徴はは以下のとのこと。
- 郊外にあるため、いわゆるアジアっぽい雰囲気
- 街全体が夜遊び街の雰囲気
- 女性のレベルは玉石混交
- ワリキリとプライベートの境目が曖昧な女性が多い
- ワリキリだけでなく、海やクラブでデートしたり、と遊び方に幅がある
- 日本人が少なく、西洋人が多い
- 夜遊び金額はバンコクに比べると2,3割安い
Y氏はこう何度も豪語する。
バンコクは王道向けでパタヤはコア層向けらしい。
パタヤは街全体が狂った雰囲気で遊び方に自由度が高いのだとか。
Y氏の話を聞いていると、僕もパタヤの方に興味を持った。
パタヤの女性は、稼ぐことを主目的として来ているというよりも、毎日を楽しむために来ている子が多いのだろうか、と思った。
ゴーゴーバーやバービアとは?
続いて、タイの夜遊び店について、Y氏が説明してくる。
タイには、ゴーゴーバー、バービア、マッサージパーラー(MP)、置屋など、呼び方は違えど、日本と似たようなシステムの店があるようだ。
ここでは、ゴーゴーバーとバービアについて簡単にまとめると以下だ。
ゴーゴーバーとは
- 店は派手でギラギラとネオン輝いている
- お酒を1杯300円程度で飲める
- 女性がステージで踊っており、指名すると隣の席まで来てくれて話すことができる(指名した女性にはお酒を奢らないといけない)
- ペイバー(店外への連れ出し料で3000円程度。女性が仕事上がりのときは無料の場合もあり)を店に払い、サービス料を女性に払うことで店外へと連れ出すことができる
- サービス料はショート(1〜2時間コース。8000円程度)とロング(朝までコース。12000円程度)がある
- ある程度、相場が決まっていて、値下げ交渉が難しい
- 女性のレベルは全体的に高い
- 女性は日本語を話せる子が比較的多い
バービアとは
- 店はゴーゴーバーに比べると華やかさはない
- お酒を1杯200円程度で飲める
- カウンター越しに、女性と話すことができる(ガールズバーのようなもの)
- ゴーゴーバーと同様にペイバーとサービス料(ショートもしくはロング)を払うことで女性を連れ出すことができる
- ペイバーは1000円程度、ショートは3000円程度、ロングは5000円程度と、ゴーゴーバーに比べかなり安い
- 相場は女の子によりけりで、交渉次第では値下げに応じやすい
- 女性のレベルはバラつきが激しい
- 女性は日本語を話せる子が少ない
ショートやロングで連れ出した場合、基本的にはそのままホテルに行き、最後までのサービスになるらしい。
ゴーゴーバーはお持ち帰りできるキャバクラのようなシステムみたいだ。
対して、バービアは、ガールズバーのシステムをイメージすれば良いのだろう。Y氏はバービアで綺麗な女性を見つけ、できるだけ安い値段で連れ出すのが好きなのだとか。
Y氏は力強くそう言った。
平坦な日常ではなく、新しい刺激を常に求め続けるY氏は、どこか僕と似ているのかもしれない。
彼の夜遊び術を継承するため、僕はY氏とともにタイへと行くことに決めた。
3泊4日のタイ旅行!いざ出発の日!
タイ旅行の出発の日。
朝6時。眠い目を擦りながら、電車で成田空港に向かう。
これから3泊4日のタイ旅行。
パタヤ2泊、バンコク1泊の計画だ。パタヤがメインであるが、バンコクとの比較もしたいため、このような計画を組んだ。
空港でY氏と落ち合い、Y氏がSIMフリーのスマホを貸してくれる。
このスマホに現地の旅行用のSIMを挿せば、インターネットを自由に使うことができる。
また、お互いの連絡手段だけでなく、地図アプリも多いに役に立つ。
Y氏はこのような旅の知恵だけでなく、今回の旅の航空券、滞在ホテル、ホテルへの行き方などの計画も練ってくれた。
Y氏の旅のコーディネートは、至れり尽くせりで大変感謝している。
さて、久しぶりの海外。しかし、意外にも僕の心はいつになく冷静だった。タイってどんなところだろう?期待や不安よりも、想像の付かない旅に無心となって身を任せる気分だ。
この旅が僕の想像を越える刺激的な体験をするとになるとは、このとき思ってもいなかった。
タイ到着!宿泊するパタヤのホテルへ
飛行機に乗ること7時間。タイのドンムアン空港に到着した。
それにしても暑い!
半袖短パンで丁度良いくらい。
日本は寒かったので、この気温差が海外に来たって感じだ。
空港でSIMカードを購入し、スマホをネット利用できる環境にした。
ドンムアン空港からパタヤへのアクセスが悪く、飛行機での疲れもあったので、空港からタクシーで宿泊するパタヤのホテルまで行くことにした。
タクシーに乗ること1時間。
ついにパタヤビーチが見えてきた。
ここがパタヤか。
パタヤでは2泊の予定だ。
宿泊するホテルはソイ8沿いにある「サンシャインホテル&レジデンス」。
以前、Y氏が泊まったことがあるホテルで、値段の割に部屋は綺麗らしい。
辺りを見渡すと、ピンクの光を照らしたバービアがひしめき合い、商店には色とりどりの果物が売られている。
ついにタイに来たか、と実感させられる。
18時過ぎ。ついにホテルに到着。フロントでチェックイン。
Y氏はかろやかな英語でホテルの従業員と話をする。
元々バックパッカーだけあって、さすが手慣れた感じだ。
僕らの隣を見ると、若い女性がフロントにやってきた。
従業員が「返してよいか?」と電話相手に聞いている。
あれはなんだろう、と思っていると「客が連れ込んだ女性だよ」とY氏が教えてくる。
女性がホテルから出るときに、従業員が客の部屋に電話をして、女性を返して良いかの確認をしているとのこと。
タイではマイナンバーのようにひとりひとりにIDが存在する。
こういったホテルでは女性がフロントでID見せる、もしくはIDを預かることで、ホテルへの出入りが認められているんだとか。
また、IDを確認することで、未成年を弾いている。
と謎の笑みを浮かべるY氏。
いずれにしても、ホテルの従業員と仲良くしておくと、何かと都合が良いとのこと。
ちなみに今回、僕らがパタヤで滞在するホテルは、連れ込みサービス(ジョイナーフィー)が無料のホテルをY氏は選んでくれていたらしい。
フロントから鍵を受け取り、部屋へと向かう。
Y氏とは別々の部屋で予約していたが、Y氏の部屋は僕の部屋の隣だった。
部屋の窓からは中庭にあるプールが見え、ベッドの横には、ご丁寧にもゴムが用意されている。
ラブホテルじゃないんだから。
パタヤ散策! 〜ソイ8、ソイ6〜
荷物を置き、早速、外へ散策することに。お腹が空いたので、Y氏が以前来たときに行ったという、洋食屋に向かうことにした。
宿泊ホテル周辺(ソイ8)の散策
ホテル前は裏路地のような場所で、周囲はバービアだらけ。
道を歩いていると、僕らの目の前に綺麗な女性が突如として現れた。
その女性は、乳輪が見えるような(というか見えていた)露出度の高い格好で、さも妖艶な雰囲気が醸し出しながら、僕らを見つめてくる。
そして、すれ違いざまにその女性がY氏の腕に抱きつく。
なんと強引な・・・と僕が思ったのもつかのま、Y氏は可憐な手さばきで、女性の腕を優しく振りほどき、お返しといわんばかりに、その女性の胸をタッチ。
これはすれ違いざまのほんの一瞬の出来事。
このパタヤという街は、このような男女の攻防戦が日常茶飯事に起きているんだとか。
Y氏は満面の笑みを浮かべながら、僕にそう促す。
このパタヤという街は、街全体が売春ランドと化している。
Y氏がパタヤを狂った街だと表現する理由が次第にわかってきた。
ホテル周辺を歩くこと15分。
Y氏は洋食屋の場所をどうやら忘れたようなので、目の前に見えたバーガーキングで夕食を取ることにした。
そして、腹を満たした僕らは、置屋のあるソイ6通りを散策することにした。
置屋が並ぶソイ6の散策
ソイ6一帯が置屋エリアとなっている。この通りにある店は、1階がバーになっていて、2階がプレイルームになっているらしい。
実際に歩いてみると、住宅団地の1階だけをバーに改装させた店が連ねている。
どこもかしこも1階だけは、ピンクの光が目立つバーになっているのだが、少し見上げた2階より上は生活感のにじみ出た団地となっていて、このアンバランスさに風情さえ感じる。
僕らが歩いている通りにも、女性が出てきて目が合うやいなや腕を捕まれ、グイグイと店に連れ込もうとしてくる。
身体つきから、明らかにニューハーフだとわかる女性(?)も多い。
ニューハーフの勧誘は強引で、そもそも力があるので振りほどくのも大変である。
ウォーキングストリート 〜ゴーゴーバー巡り〜
パタヤで一番有名なウォーキングストリートにやってきた。
日本でいう歌舞伎町のようなとこと聞いていたが、むしろ歌舞伎町よりもド派手で、ネオン輝くゴーゴーバーやバービアがずらーっと並んでいる。
人通りが多いため賑わいがあり、僕らのような旅行客も数多くいるのだろう。
僕らは4,5件のゴーゴーバーをハシゴしてみた。
その中でも、有名店とされる「バカラ」と「センセーションズ」にも行ってきた。
ゴーゴーバー「バカラ」
「バカラ」は1階と2階がフロアになっていて、他のゴーゴーバーと比べて、客と女性の人数がかなり多い。
女性は50人以上はいるだろうか。日本人好みのナチュラルメイクの女性も多い。
中央のステージでは女性が身体をくねくねと揺らしている。
それを取り囲むように席が設置されており、客が酒を飲みながら眺めいている。
ゴーゴーバー「センセーションズ」
「センセーションズ」はフロアは1階だけだが、「バカラ」と同様に他のゴーゴーバーと比べてフロアが広く、女性の数も多い。
ここでは、僕とY氏は女性を隣に呼んでみたが、注文していないドリンクを請求されるというトラブルが発生。
おそらく、僕らが呼んだ女性が友達を連れてきて、その友達の分のドリンクも注文したことになっているらしい。
店員に猛抗議するY氏。
店員の英語がスマートでないため聞き取りづらく、さらに店内にはトランス系の音楽がガンガン鳴っている。
鬼の形相で店員に食ってかかるY氏ではあるが、店員とまともに会話できる状況ではない。
ドリンク代だけなのでたいした額ではないこともあり、仕方なしに支払って店を出ることにした。
この後、僕らはウォーキングストリートのディスコ「インソムニア」で遊ぶことにした。
ゴーゴーバーでペイバーしてみる
深夜3時過ぎ。
ディスコで遊んでいたら、いつのまにかY氏とはぐれてしまった。
おそらく、彼は彼で楽しんでいるのだろう。
何かあったら連絡すれば良いだろうし、僕はディスコを出ることに。
ウォーキングストリートは、チラホラと人が歩いている程度で、いつのまにか過疎っていた。
外からバービアやゴーゴーバーを見て周るが、さすがにこの時間帯になると女性の数が減っている。
再び「バカラ」へ
もう今日はホテルに帰ろうかなと思ったが、帰る途中に先ほど行った「バカラ」が見えた。
ここは店のキャパが広かったので、最後に覗いてみようと店の中に入った。
先ほどの盛り上がりとうって違い、「バカラ」にいる客も女性もだいぶ減っている。
店にいた女性は10人くらいだろうか。
従業員に案内され、席に座ろうとしたとき、僕の目の前で踊っている一人の女性が気になった。
健康的な小麦肌で愛嬌のある顔をしている。
人間の脳は一瞬で好みの異性を判断するというが、まさにそれだ。
その女性は僕と目が合ったことをいいことに?必要以上に僕を見てくる。
だから、あえて目を逸らしていると、その女性はステージを降りてて、僕の席までやってきた。
「ここに座っていい?」と英語で聞いてきたので、僕は「OK」と言った。
普通は隣の席に座るのだが、この子は僕の膝に座ってくる。
彼女なりのホスピタリティなのか、猛烈にアピールしているのだろうか。
僕が日本から来たというと、彼女は日本語を喋ってくれる。
喋り方はカタゴトとはいえ、僕が喋る日本語をちゃんと理解しているのことに驚いた。
たわいのない会話をした後、ペイバーしない?と誘われる。
ペイバー+ショートの総額で3300バーツ(1万円ちょい)だという。
これほどの女性であれば、日本で考えればもちろん安いんだろうけど、僕の求めているものと何かが違う。
なぜ彼女は、身体を売ることにこんなにも抵抗がないのだろうか。
歴史的背景を紐解けばわかりそうだが、おそらく、ここでは買われる文化が今も根強く浸透しているのだろう。
僕は彼女の振る舞いで、あることに気づく。
ゴーゴーバーとキャバクラの違い
ゴーゴーバーは店の外観や内装、女性の衣装、隣で客と酒を飲むなど、一見するとキャバクラのようなであるが、キャバクラではないのだ。
キャバクラは「セックスを餌に、やらせそうでやらせずに、いかに客から金を使わせるか」という商売なわけで、アフターに持ち込んでセックスしたい客と、店で金をたくさん使って欲しいキャバ嬢との駆け引き、つまり、擬似恋愛を娯楽として提供している。
それに対してゴーゴーバーは、最終的に客にセックスを買わせることが狙いだ。
とはいえ、日本の風俗のように、写真でセックス相手を選ばせ、提供するといった、セックスビジネスに対する合理的なシステムをとっているわけではない。
キャバクラ的な着飾った女性を踊らせ、コミュニケーションを通じ、客にセックスを迫るといった、やや遠回りにセックスを売っている。
この冗長とも思えるやり方こそがゴーゴーバーの人気の秘密なのかもしれない。
キャバクラと違って、客が「セックス」の選択に優位であるため、日本におけるキャバ嬢の持ち帰り欲求を満足に満たせることができるのだろう。
僕はそんなことを考えながら、3300バーツを払っていた。
ソウテンの荷台に乗ってホテルに向かう
ペイバーした彼女の名前はNちゃん。
彼女を連れ、ウォーキングストリートを歩き、大通りへと出る。
そして、ソウテン(荷台の乗るタイプのタクシー。
テンソウとも呼ぶ)を拾い、僕の宿泊しているホテルまで行くことに。
ソウテンの運転手は、なにやら英語で僕に喋りかけてくるが、言っていることがイマイチわからない。
その様子をみかねたNちゃんは、運転手の言葉を日本語に翻訳してくれる。
このバイリンガルさに僕は衝撃を受けた。彼女の助けもあり、僕が泊まっているホテルまで連れてってくれることに。
ソウテンの料金は2人合わせて「スリーハンドレッド」だと運転手が言うと、すぐさま「300バーツ」というNちゃん。
僕が何も言わなくても、リアルタイムで英語を日本語に翻訳してくれる。
僕は大学院まで進んでおきながら、英語なんてろくすっぽ喋れない。
タイ人のNちゃんは、ここで働いていることから察するに、さほど高等教育を受けていないだろうにもかかわらず、日本語も英語も器用に喋る。
日本ではグローバル化だとマスメディアが騒いでいるが、日常生活においては、ちっともグルーバルな感じはしていない。
しかし今ここで、僕はグローバルというものを強く感じた瞬間だった。
「外国語はどこで覚えたの?」と僕が聞くと「自然に覚えたよ」とNちゃん。
日本人との国際感覚がケタ外れに違うと実感させられた。
僕が「すごいね」言うと、Nちゃんは「カークン カー」と言った。
これはタイ語で「ありがとう」という意味だと教えてくれる。
男女で「ありがとう」の言い方が少し違うらしく、男性の場合は「カークン カッ」と最後は伸ばさずにる感じらしい。
スマホで調べてみると「コップクン クラッ」とカタカナ表記されていたが、Nちゃんの発音を聞くと、「コッ」というより「カー」という音に聞こえた。
深夜のパタヤは交通量が少なく、荷台に乗っていると風があたって気持ちいい。
荷台で運ばれる感じはドナドナのようだけど。
僕はこの夜、「カークンカッ」と言って、逝った。
ホテルの外までNちゃんを見送った。
彼女はホテル前にいたバイクライダーを捕まえる。
バイクの後ろに両足を揃えて外に出すような、またがらない乗り方をする。
なんとも慣れた座り方だ。
そして、僕に手を振りながらバイクライダーと共に去っていく。
パタヤ1日目、冬だけど、僕の一夏が終わった感じがした。
今夜の夜遊び計画を会議
パタヤ滞在2日目の朝。
僕は10時頃に起きた。昨日はパタヤに来て初日だったけど、パタヤの狂った雰囲気は手に取るように感じる。
そして、パタヤの魅力にもっと迫りたいという想いが一段と強くなった。
部屋でシャワーを浴びていると、Y氏からラインがきた。
どうやらY氏も起きたようだ。
12時過ぎ。
Y氏によると、この近くにイタリアンがあるらしく、昼食はそこに連れて行ってもらうことにした。
が、昨日に引き続き、Y氏は店の場所を忘れてしまったため、たまたま目の前にあった別のイタリアンの店に入ることにした。
ピザを頼みながら、昨日、僕らがはぐれてからのお互いの話をする。
Y氏はあの後、クラブハウスに行っていたそうだ。
ロックバンドの生演奏を最前列で聞きながら、近くにいた女の子とイチャコラしていたらしい。
その子のお持ち帰りは難しかったらしく、昨日はそのまま1人でホテルに帰ったそうだ。
このY氏の言葉は、裏を返すと、夜遊びマスターY氏でさえ、タダでセックスさせてくれる可愛い子を捕まえるのは相当難しいということだ。
おそらくY氏は、「金」と「女性」という巨大な敵の前に、己の「人間力」を駆使し、今まで数多くの戦いを繰り広げてきたのだろう。
そして、それをゲームのように楽しんでいる様子にみえる。
そんな百戦錬磨のY氏によると、パタヤのディスコ「ハリウッド」が有名でおすすめらしい。
前回、Y氏がパタヤに来た時は、1人で6、7人の女性をいっぺんに「ハリウッド」に連れて行き、豪遊したらしい。
「ハリウッド」はディスコとはいえど、どちらかと言うと、ナンパスポットよりも、女性と一緒に遊びに行くデートスポットに近いらしい。
そこで、今日の僕らの計画は「お互いどこかで好みの女性を見つけて連れ出し、夜にハリウッドで合流しよう」となった。
昼間の時間潰しにマッサージ
昼食を終えると、夜まで暇なので、昼のパタヤを歩いてみた。
昨日行ったソイ6やウォーキングストリートは閑散としいてる。
みんな寝ているんだろうか。
パタヤの街を歩いていると、マッサージ店(風俗店でなく、一般のマッサージ)をよく目にする。
店前でマッサージの呼び込みをしていた女の子が可愛いかったので、せっかくだと思い、タイマッサージを受けることにした。
Y氏は他をブラブラしてくるとのことで、一旦別行動をすることに。
この店でマッサージをしてくれたのは、さっきの呼び込みの女の子ではなく、店内にいたおばさんだった。
あまり期待していなかったけど、まあそうなるんだね。
マッサージのテクニックは上手かったので、個人的にかなり満足した。
1時間後、マッサージが終わった。
すでに時間は夕暮れ時で、もうすぐ日が沈もうとしている。
Y氏にラインをするが、既読がつかない。とりあえず、いったんホテルに戻ることにした。
ホテルのベッドでゴロゴロしていると、Y氏からラインが返ってきた。
どうやらY氏は僕と別れた後、ホテルに戻り、シャワーを浴びた後、そのまま全裸で寝てしまったらしい。
「パンツくらい履けよ」というツッコミはさておき、僕もホテルに戻ってきていることを伝える。
時計を見ると、20時過ぎ。
丁度、夜のパタヤが目を覚まし出した時間帯だ。
僕らはホテルで再開し、夜のパタヤへ出発することに。
昼食時に計画した通り、今日のゴールは「お互い好みの女性を見つけ、ハリウッドに連れていくこと」だ。
LKメトロ、ボーイズタウンを周ってみる
昨日行けなかったLKメトロに行くことにした。
ホテル前にバイクタクシーが2台止まっていたので、LKメトロまで連れて行ってもらうことに。
2台いたので、1人1台ずつバイクに乗せてくれるかと思いきや、1台のバイクにY氏と僕を乗せる。まさかのバイク3ケツとは、この街の無秩序感は底が計り知れない。
LKメトロに到着すると
Y氏は先ほどまで寝ていたこともあり、体力がフル充電されている様子。どうみても元気があり余っている。
ゴーゴーバー「ゼロ」
LKメトロのゴーゴーバーやバービアを見て周った後、「ゼロ」というゴーゴーバーに入った。
なぜ入ったかというと、店前で呼び込みをしていた女の子が可愛かったからだ。
その子の名前はCちゃん。小柄で目がぱっちりしており、少し昔になるが、ミスマガジン2007でファイナリストに残ったグライアアイドルのあいかに似ている。
日本語は通じないが、英語は通じる。
Cちゃんとは、たわいのない会話もそこそこ、僕のズボンを上からさわさわと触ってくる。
わりと焦らすようなフィジカル攻撃を仕掛けてくるタイプの子のようだ。僕はそういう子は嫌いじゃない。
僕の隣では、Y氏が自分のイチモツはビッグマグナムだと主張し、店員を笑わせている。
なんともこちらとの雰囲気とのギャップがすごい。
その後、Y氏は空気を察し「俺は先に店を出るから、また後で連絡来れや」と言って、店を出て行った。
Y氏が店を出ると、Cちゃんは「バーファイン?」と僕に聞いてくる。
このバーファインという言葉が、はじめは何のことだかわからなかった。
適当に流していたが、Cちゃんは何度もバーファインという言葉をしきりに使ってくる。
Cちゃんは、僕に通じていないのがわかったようで、バーフォインをペイバーという単語に言い換えた。
そこで僕は気づいた。
あっ、バーファイン(Bar Fine。意味はペイバーと同じで連れ出し料のこと)ってそういう意味か。
Y氏からは連れ出し料のことを、ペイバー(Pay Bar)という単語で教えてもらっていたので、バーファインと言われてもピンとこなかった。
僕は「この後、ハリウッドに行きたい」と伝えると、Cちゃんは「私も行きたい」と言う。
僕は正直迷っていた。この子を「ハリウッド」に連れて行くのも良いけれど、今の時間は21過ぎだったので、連れて行くにはまだちょっと時間が早い。
他の店も周ってみたいし、僕はCちゃんの誘いを断って、店を出ることにした。Y氏に連絡をすると、すぐ近くにいるようなので、Cちゃんと一緒にこの店の前で待つことに。
Y氏は2、3分でやってきた。
「この子はいいの?」とCちゃんを見ながら僕に聞くY氏。
「ハリウッドに連れて行くにはまだ時間が早いし、他も周りたいから」と僕は言った。
Cちゃんはほっぺを膨らませている。
Y氏がCちゃんに「いつ仕事終わるの?」と聞くと、Cちゃんは「彼(僕)次第」と言った。そりゃそうだ。
ボーイズタウン
僕らはゴーゴーバーではなく、ウォーキングストリートのディスコ「インソムニア」で「ハリウッド」に連れて行く女性を探すことにした。
ウォーキングストリートに向かう途中、パンツ一丁の男達が僕らの目の前に現れる。
辺りを見渡すと、群がっているのは男だらけ。
なんだここは、と上を見上げると、そこには「ボーイズタウン」と書かれた看板が。
どうやら僕らはヤバイところに足を踏み入れてしまったようだ。
すぐに引き返せば良いものの、好奇心の方が勝ってしまい「ボーイズタウン」とされる一画を歩ることに。
男だらけの異様な雰囲気で、道端ではパンツ姿の男達が踊っている。中でも目を引いたのは「DBOYS」という店だ。
この店の中には、大きな水槽が用意されており、その水槽の中で海パン一丁の男たちが踊っているではないか。
この店はそれを見世物としたバーのようだ。
「これを酒のつまみにする客とか、悪趣味過ぎるだろ」と最初は思っていたが、男たちが披露する水槽の中や外でのショーの完成度が高く、以外にもノンケの僕らでも楽しむことができた。
ディスコで好みの女性を見つけられるか!?
この後も、ウォーキングストリートに向かう途中で、気になったバービアやゴーゴーバーに立ち寄るなど、いろいろと寄り道をした結果、「インソムニア」に到着したのは、24時だった。
僕らはここで早速「ハリウッド」に連れて行く女性を探すことに。
ディスコ「インソムニア」
「インソムニア」に関しては、前回の記事でかなり省いたが、実は昨日もここに来て、長いこと遊んでいた。
昨日は、仲良くなったゲイの男性に股間を握られたり、僕を好みだと言い寄ってくる女性に300バーツ(1000円)で持ち帰って欲しいと誘われたり。
ここに来ている人たちは、ノリが良くて積極的な人が多いので、日本のディスコ(クラブ)とはまた違う楽しさがある。
ディスコ内を歩いているだけでも、わりと女性の方から声をかけてくる。
こちらから女性に声をかける場合は、すでに連れの男性がいないかを確認しておいた方がよい。
それにしても、ディスコ内は人でごった返しているので、Y氏をすぐに見失ってしまう。
「あっ、Y氏いた!」と思って近寄ると、Y氏は見知らぬ女性と濃厚なキスの真っ最中だったりするから困る。
1時間程にいたが、結局、僕らの好み女性を見つけることができなかった。
時間はすでに深夜1時をまわっていた。僕らは当初の計画を変更し、女性は「ハリウッド」で現地調達することにした。
ディスコ「ハリウッド」
バイクタクシーに声をかけ、またもや3ケツで「ハリウッド」まで向かう。
ハリウッドは大きなステージが前にあり、コンサート会場のように広い。
ステージではバンドの生演奏でディスコを盛り上げている。
ただ場所によっては、照明がほとんど当たらないエリアがあり、そこは全体的に暗いため、女性の顔が分かりづらい。
「ハリウッド」で面白かったはトイレだ。
トイレに行き、手を洗おうとすると、3、4人の従業員が笑顔で待ち構えている。
なんだと思いつつ、洗面台に近寄ると、従業員の1人目が蛇口のレバーを上げて水を出してくれる。
「これは親切だな」と思って手を洗うと、2人目の従業員がプッシュ型の液体石鹸を手にかけてくれる。
そして、さらに3人目の従業員は、僕が手を洗っているときに肩揉みをまでしてくれる。
従業員はニコニコとした表情で僕の様子を伺っている。
「ここのサービスレベルは素晴らしい」と一瞬でも感心してしまった僕がバカだった。
手を洗い終え、トイレから出ようとすると、さきほどまでの笑顔はどこえやら、「チップチップチップ」と意地汚い表情で猛烈にチップをせがんでくる。
このギャップが面白く、僕はポケットに入っていた30バーツを彼らにあげてトイレを出た。
このことをY氏に話すと、「あぁ、ここのトイレは従業員がチップせがんでくるから」と、どうやらここの珍名物らしい。
従業員の持ち場が決まっているのか知らないが、トイレにだけ固まっていないで、ちゃんと仕事しろよ、と思う一方で、ここの運営側の無規律感が実にパタヤらしくて面白い。
Y氏は女性を漁りに勤しんでいる一方、僕はその後も特に用もなく何度かトイレに行った。
ディスコの女性よりもトイレの従業員の方に興味を持ってしまった。
深夜3時過ぎ。僕は少々飲み過ぎたようで、頭が痛くなってきた。
Y氏は素人っぽい好みの女性を見つけたようで、彼女のお持ち帰りを狙うようだ。
この結果は、翌日になってわかるのだが、この後、Y氏は長い長い戦いを強いられ、いまだかつてないほどに疲弊することになろうとは、このとき僕もY氏も思ってもいなかっただろう。
さて、僕はさすがに身体の活動限界が超えたので、先にホテルに帰るとY氏に告げて、「ハリウッド」を後にした。
パタヤ2日目、今日も刺激的な一日だった。明日からバンコクに移動するため、パタヤで遊べるのは今日が最後。
本当にパタヤは狂った街だった。
この街とは別れ惜しいものの、また明日からの新しい発見や出会いを期待して僕は眠りにつくのだった。
パタヤからバンコクへ出発!
僕は10時に起きた。
それにしても昨日は刺激的な1日だった。パタヤの面白さにすっかり虜になった。
さて今日はこれからバンコクへと向かう。
Y氏と音信不通!?
Y氏に連絡を入れるが返信がない。
寝ているのかと思い、1人でホテルの朝食バイキングに行く。
朝食を終え、シャワーを浴び、身支度をする。
ホテルのチェックアウトは12時。
すでに11時過ぎているが、Y氏からはいっこうに連絡がこない。
心配に思っていたところで、Y氏からやっとラインの返信がきた。
どうやら昨日は女の子を連れ込み、まだ部屋にその子がいるらしい。
時計を見ると11時半。
なんとも慌ただしい男である。
ホテルのフロント近くで待っていると、Y氏がやってきた。
開口一番にそう口にするY氏。
何やら昨夜は相当なお楽しみだった様子。
そしてなぜか、横っ腹を痛めてしまったらしい。
一体どんなアクロバティックなことをしていたのだろうか。
僕らはホテルのチェックアウトを済ませ、次なる目的地であるバンコクを目指す。
昨夜「ハリウッド」でナンパしたY氏の話
バンコクへはバスで行くことにした。
バンコクへと向かうバスの中で、昨夜のY氏の話を聞いてみた。
昨夜は明け方4時過ぎに「ハリウッド」を出てから、狙ってた女の子と近くの韓国料理屋でご飯を食べていたらしい。
そしてその後は、部屋で飲み直そうと誘い、ここのホテルまで連れ込んだそうだ。
なお、その子の友達もこのホテルに誘ったようで、逆3Pを狙っていたらしい。
しかし、その子の友達はホテルの場所を間違えてしまい、残念ながらこのホテルまで辿り着けなかったようだ。
逆3Pは叶わなかったものの、その子とは相当楽しめたらしい。
Y氏はその子を焦らしまくり、なかなかノッてこない嬢王様気質ではあったものの最終的には「私エッチ好きよ」と屈服させたようだ。
とはいえ、エッチには3000バーツを要求されたらしい。
Y氏のテクニックを持ってしても、タダマンはできず、かつ屈服させるのにも相当な苦戦を強いられたみたい。
実はその子、以前バカラで働いていた元ゴーゴーバー嬢だったとか。素人だと思ってナンパしたら、実はプロだったというわけだ。
昨夜から今朝の8時までそんなプレイをしていたそうだ。
僕が起きるちょっと前まで隣の部屋でこんなこと攻防戦が繰り広げられていたとはね。
Y氏でさえ、1日に起きた事がありすぎて消化しきれないようだ。確かにパタヤは面白かった。
「旅の歩き方」ではたった3~4ページという扱いなのに。
ハプニングに飢えているY氏。
この後、僕らはニューハーフの虜にされるというハプニングが起こるとも知らず…。
この旅の続きは『タイ夜遊び旅行記②バンコク編』に続く。