3泊4日の夜遊びタイ旅行記です。
以下の記事からの続きの話になります。
前回は、「インソムニア」「ハリウッド」といったパタヤのディスコを中心に紹介しました。
今回からはバンコク編になります。パタヤからバンコクへ向かい、ナナプラザにある「オブセッション」というニューハーフ(レディーボーイ)専門のゴーゴーバーに足を踏み入れてしまった話になります。
バンコクへ出発!

ホテルのフロント前
僕は10時に起きた。Y氏に連絡を入れるが返信がない。寝ているのかと思い、1人でホテルの朝食バイキングに行く。朝食を終え、シャワーを浴び、身支度をする。
ホテルのチェックアウトは12時。すでに11時過ぎているが、Y氏からはいっこうに連絡がこない。心配に思っていたところで、Y氏からラインの返信がきた。
どうやら昨日は女の子を連れ込み、まだ部屋にその子がいるらしい。時計を見ると11時半。なんとも慌ただしい男である。ホテルのフロント近くで待っていると、Y氏がやってきた。
開口一番にそう口にするY氏。何やら昨夜は相当なお楽しみだった様子。そしてなぜか、横っ腹を痛めてしまったらしい。一体どんなアクロバティックなことをしていたのだろうか。
僕らはホテルのチェックアウトを済ませ、次なる目的地であるバンコクを目指す。
昨夜「ハリウッド」でナンパしたY氏の話

バンコク行きのバス乗り場
バンコクへはバスで行くことにした。バンコクへと向かうバスの中で、昨夜のY氏の話を聞いてみた。
昨夜は明け方4時過ぎに「ハリウッド」を出てから、狙ってた女の子と近くの韓国料理屋でご飯を食べていたらしい。そしてその後は、部屋で飲み直そうと誘い、ここのホテルまで連れ込んだそうだ。
なお、その子の友達もこのホテルに誘ったようで、逆3Pを狙っていたらしい。しかし、その子の友達はホテルの場所を間違えてしまい、残念ながらこのホテルまで辿り着けなかったようだ。逆3Pは叶わなかったものの、その子とは相当楽しめたらしい。
Y氏はその子を焦らしまくり、なかなかノッてこない嬢王様気質ではあったものの最終的には「私エッチ好きよ」と屈服させたようだ。とはいえ、エッチには3000バーツを要求されたらしい。
Y氏のテクニックを持ってしても、タダマンはできず、かつ屈服させるのにも相当な苦戦を強いられたみたい。実はその子、以前バカラで働いていた元ゴーゴーバー嬢だったとか。素人だと思ってナンパしたら、実はプロだったというわけだ。
昨夜から今朝の8時までそんなプレイをしていたそうだ。僕が起きるちょっと前まで隣の部屋でこんなこと攻防戦が繰り広げられていたとはね。
Y氏でさえ、1日に起きた事がありすぎて消化しきれないようだ。確かにパタヤは面白かった。「旅の歩き方」ではたった3,4ページという扱いなのに。
ハプニングに飢えているY氏。
この後、僕らはニューハーフの虜にされるというハプニングが起こるとも知らず…。
バスは無事にバンコクに到着した。僕らが泊まるところは、テーメーカフェという有名な出会い喫茶の上にある「ルアムチットプラザ」というホテル。バンコク周辺の夜遊びにアクセスしやすい好立地となっている。

バンコクで宿泊するホテルの前
ホテルに着いた後、僕らはしばし仮眠を取った。そして、夜20時。いざ出発のとき。
ニューハーフ専門のゴーゴーバー「オブセッション」

ナナプラザ
テーメーカフェ、ソイ・カウボーイをさくっと見てまわり、魔界に踏み入れるというハプニングを起こしてしまったのはナナプラザでのことだ。ナナプラザの入り口にはセキュリティゲートがある。テロ対策だろうか?中に入ると、ピンクのネオンが僕らをいざなっている。大人のテーマパークのようだ。

ナナプラザの中
ナナプラザには、ゴーゴーバーが密集している。Y氏が勧めるレインボー系列(レインボー1〜4)の店を一通り見てまわった。
ナナプラザで呼び込みをしていた女性の中に、とても気になる子が1人いた。どこかミステリアスな雰囲気を醸し出しているモデルのような女性だ。そしてその女性の顔が、僕が昔遊んでいた友達の顔と似ており、親近感が湧いてしまった。
一度気になってしまうと、気が気でない。Y氏を誘い、そこのゴーゴーバーに行くことにした。店の前に着いた。「オブセッション」と書かれた店だ。

ゴーゴーバー「オブセッション」
さきほどの店の前を通ったとき、5、6人の女性が呼び込みをしていた。僕が気になっていた女性もその中にいたのだが、今は誰も呼び込みをしていない。
僕らは「オブセッション」と書かれた店の中に入った。店に入った瞬間、異様な雰囲気をすぐさま感じ取った。ステージで踊っている女性の体格や化粧の濃さなどから見て、明らかにニューハーフ(レディボーイ)臭がするのだ。
「あっ、ここヤバイかも。」
僕はすぐさまY氏に合図を送る。
「ああ、そういう店かもしれない」
とY氏もこの異様さを感じている。そんな会話をしながらも、店の従業員に促され、僕らは席に座ることにした。
綺麗な女性もいるのだが、男だとすぐにわかるニューハーフもかなりいる。ここはニューハーフ専門店なのだろうか。店内を見渡すと、僕が気になっていた子を見つけた。向こうも僕に気づいたようで、ずっと見つめてくる。僕はその子を隣の席に呼んだ。
近くで見ると、やっぱり友達に似ている。年齢は21歳の学生。名前はHちゃん。顔は広瀬アリスに似ている。この子もニューハーフなのだろうか。声を聞く限りではわからない。

広瀬アリス
www.cm-girls.jp
Hちゃんは女性であって欲しいと思いつつ「この店ってニューハーフいるの?」とそれとなく僕が聞いてみる。Hちゃんは何のためらいもなく
「全員、ニューハーフだよ」
とニッコリと答える。や…やっぱりか。僕らはとんだ魔界に足を踏み入れてしまったようだ。
それにしても、Hちゃんはニューハーフにまったく見えない。小顔で女性のようなスラリとした身体。胸も大きく、豊乳手術済みなのだろうか。あらゆる点で、女性よりも女性らしい。日本で芸能モデルとして働いても通用する容姿とスタイルだ。
Hちゃんの右手は僕のズボンの上からまさぐっている。これはまずい。ニューハーフ相手に僕は身体を反応させてしまっている。
「セックス、ホテル、OK?」「セックス、ホテル、OK?」
とHちゃんはしきりに何度も聞いてくる。
Hちゃんは、どこからどう見ても女性。だけど、ニューハーフとのセックスなんて考えられない。そもそもHちゃんの下半身はどうなっているのだろうか。というか、セックスなんて成立するのだろうか。
身体が反応しているにもかかわらず、そんな事実を認めたくない自分がいる。これはニューハーフに対する偏見なだろうか。もう何が正義かわからない。
世界は常に選択を迫る。僕に残された道は2つしかない。黙って正義から目をそらすのか、適応して自分が変わるかだ。サンデル教授ならどちらを選ぶだろうか。
僕はそんなことを考えていると、ふと、Y氏が気になった。隣の席を見ると、Y氏がニューハーフの乳首を舐めているではないか。僕はこの光景を見て、この混沌から目を覚ました。
「ここはヤバイ。とりあえず、店の外に出よう」
と僕はY氏に言った。そして、僕らはそそくさとこの店を退散した。
Y氏にさっきなぜ乳首を舐めていたのか理由を聞いてみる。
「そこに山があるから登るとだ」と登山家が言うように、こういうことに理由を不要なのだろう。「そこにおっぱいがあったら舐めてみる」というY氏のスタンスは夜遊びを極める上での重要な心構えなのかもしれない。Y氏のプレイングに脱帽する。
ニューハーフの完成度の高さに驚愕した僕らは、ナナプラザを後にし、次なる目的地へと向かう。
この話は以下の記事に続きます。