「出張ホスト」というものを知っているだろうか。
要はデリヘルの男版で、男性が女性の待つホテルなどに派遣され、性的な行為をする仕事だ。
この記事では、そんな出張ホストに挑戦した男達の体験談をまとめて紹介する。
実在した“優良出張ホスト”の思い出

数年前、金に困っていた俺は、本業の他にアルバイトを探した。
(ラクして稼げないかな?)
色々な求人を探してみると、出張ホストが一番ラクそうだった。
念には念を入れて、老舗の出張ホスト店に電話を掛けた。
そして面接当日。
(詐欺かな?詐欺かな?)
そう思いつつ、登録用の写真と登録料の3万円、免許証とコピーを持って都内に向かった。
ちょっと変わった依頼なんだけどね…
面接場所は、駅近くのファーストフード店。
そこで中年の女性が待っていた。
俺は3万円と登録用写真、免許証を渡し、彼女から出張ホストの説明を受けた。
- 依頼が入ったら携帯に電話する。(都合が悪ければ断っても良い)
- トラブルがあったらすぐに警察を呼ぶ。
- 女性客から受け取った料金の一部を3日以内に店に振り込む。
- 交通費は自腹。
わりと簡単な説明が終わり、面接でもあっさり合格。
1、2週間後、店長の男性から電話があった。
「ちょっと変わった依頼なんだけどね…」
「お客さんは学生、処女を奪って欲しいそうなんだ」
「21時に○○町の××ビジネスホテル302号室に行けるかな?」
「大丈夫です!」
俺は迷わず返事をした。
電車を降りて、ビジネスホテルまで歩く。
夜のオフィス街は静かだ…。
急に不安になってくる俺。
(学生が出張ホストを買うか?)
(しかも処女だぞ?やはり美人局か?)
(大体ホテルのフロントでどうすりゃいいんだ?)
俺は店に電話を掛けた。
「ホテルのフロントで声を掛けられたら、何て言えばいいんですか?」
「まずフロントでは声を掛けられないし、素通りしなさい。もし声を掛けられたら、『仕事の用事で302号室に来た』と言いなさい」
目指すホテルが見えると、不安と緊張から足が震えてきた。
店長の言った通りフロントを素通りし、エレベーターで3階へ。
302号室の前に立つ。
手が震えている。
まだ“出張ホスト詐欺”の事が頭にあった。
部屋のドアをノック出来ず、2分くらい固まっていた。
もう喉もカラカラだ…。
しかし、ここまで来てもう引き返せないのは分かっていた。
『コンコンッ』
俺は意を決してドアをノックした。
シャワーから出たら、怖い男がいるんじゃないか?
ドアが半開きになり、若い女が顔を出した。
「あっ、○○から来ました隼人(源氏名)です」
俺はカラカラの喉で、絞り出すように言った。
女は頷くと、俺を部屋に招き入れた。
俺はさりげなく女を見た。
本当に20歳前後の女だ。
その辺にいる、ごく普通の女の子だった。
会話の糸口が見出せない俺は、
「あの、本当に俺で良いのですか?」
と聞いた。
「はい」
彼女は答えた。
時間は1時間、料金の1万3千円を彼女から受け取った。
「ちょっと待って下さいね」
俺は携帯を取り出し、店長にワン切りした。
お客さんに会った時と終わった時、店長にワン切りするのがルールだったからだ。
「あ、あの、どうします?」
「は、始めますか?」
俺はどうしていいか分からず聞いた。
「はい。お願いします」
彼女が答えた。
「じゃ、じゃあシャワー浴びますね」
「一緒に入りますか?」
「入ったので大丈夫です」
俺はシャワーを浴びながら、やはり不安を感じていた。
(シャワーから出たら、怖い男がいるんじゃないか?)
部屋の音に耳を澄ませながら、シャワーを浴びた。
シャワールームを出ると、彼女はベッドに寝ていた。
(良かった、怖い男はいない…)
俺は安堵した。
彼女の横に、ぎこちなく添い寝する。
「で、では、始めます」
ムードの欠片もない台詞を吐きながら、俺は彼女にキスをした。
彼女の乳房を吸う。
若い、まだ硬さの残る乳房。
全身を愛撫し、クンニをする。
愛撫にはたっぷり時間を掛けた。
しかし俺は、自分の異変に気付いていた。
極度の不安と緊張から、ぺニスが勃起しないのである。
焦った俺は、クンニをしながらぺニスをシゴいた。
やっとぺニスが大きくなる。
急いでコンドームを嵌める。
ぺニスが小さくならないよう、シゴきながら彼女に話しかけた。
「入れますね」
彼女は本当に処女だった。
2人が揺れている間も不安でたまらない。
(今襲われたらどうしよう?)
ずっとそんなことを考えていた。
ちっとも楽しくなかった。
それどころか、今すぐこの場から逃げ出したい気持ちだった。
あまり割に合うバイトではなかった
店長に終了のワン切りをすると、すぐに折り返し着信があった。
「どうでしたか?お客さんに満足して貰えましたか?」
「緊張して上手に出来ませんでした。でも失礼はなかったと思います」
「最初はそんなもんだよ。段々慣れるからね」
店長が優しく言った。
俺は翌日、売り上げの一部を店に振り込んだ。
その後は、早い時で2週間に一度、遅い時で2ヶ月に一度の割合で依頼が入った。
客は普通のOLや主婦、いわゆる“地雷”は一度もない。
5人くらい客を取ってから、俺は店を辞めた。
依頼が毎日入るわけではなく、本業もこなす必要があったからだ。
依頼があっても遠かったり、時間的に合わず断ることも多かった。
あまり割に合うバイトではなかったのだ。
もしあのまま続けていたら、どうなっていたかは分からない。
地雷に当たったかもしれないし、安心した頃に美人局に遭ったかもしれない。
店長は釣りに誘ってくれたりもしたが、俺は行かなかった。
いつも電話で話すだけだから、店長の顔も知らない。
でも、この店は悪質な店ではなかったと思う。
以上の経験から、「優良出張ホストは実在する」とアドバイスしておこう。
『出張ホスト』に釣られたダメ男

10代の頃にお付き合いしてた人の話。
当時、私の周りでは色々ありまして、早く家から出たかったんです。
そんな時にある人と付き合い、すぐに同棲しました。
そいつ、よくあるパターンで、働かないダメ男だったんですよ。
私は飲み屋で働いてて、私が仕事に行ってる時はパチンコに行き、私が家にいる時は彼も家にいました。
まぁ、そんなんですから、すぐにイヤになりまして…。
ある日、彼がパチンコ攻略本の最後のページで、『出張ホスト募集』という広告を見つけました。
あの胡散臭い広告ですねw
記事によると、「最初に入会費として5万円を頂きますが、その後にセレブな女性会員を紹介します」だそうですw
バカな男でしたからね~。
どんだけ自信があるのかっていう話w
そして親から送ってもらったお金で、ノリノリで入会費を払って登録しちゃいましたwwwww
その数日後、本当に女性会員を紹介してもらえたそうです。
うんざりしていた私に夜逃げのチャンス到来wwwww
なにせ、彼は私が仕事の時以外は絶対に家にいましたから…。
「いつ逃げるの?今でしょ!」
てな感じで、彼が浮かれながら家を出た瞬間、すぐに兄に電話して、私の荷物運びを手伝ってもらって逃げましたw
彼が家を出てから30分くらいで荷物を運び出し、兄の家に向かってる途中、電話が鳴りました。
彼からでした。
もちろん出ないでいると、今度はメールが。
「なんで出て行くの?もう帰ってきてくれないの?」
連絡来るの早すぎwww
まだ30分くらいしか経ってないしwww
チェンジでもされたのか?www
ていうか、間違いなく詐欺られただろwwwww
危機一髪でしたw
それから一週間後、彼は一度だけ兄の家に私を探しに来たらしいのですが、ガリガリに痩せてしまっていたそうで…。
薄情な私は優雅に一人暮らしをしてましたとさw
くれぐれもパチンコ攻略本の広告には気をつけてくださいね!
出張ホストを名乗った講習ビジネス

風俗雑誌を見ている時、めちゃくちゃ気になる夢のような広告を目にしたことは無いだろうか?
逆デリヘルとも言うべき、『出張ホスト』もその1つである。
料金は通常のデリヘルと同程度だが、果たして、出張ホストにお金を出す女性がいるのだろうか…。
無論、客がいなければ広告は載せないだろう。
金を貰ってあんなことやこんなことを…正に夢のような仕事である。
な~んて思った男性も多いのでは?
とある風俗雑誌の求人広告の中に、興味津々な一文があった。
『出張ホスト募集!未経験者歓迎!』
違う風俗雑誌でも、その店の広告が載っていることを確認。
…どうやら営業している実態はあるようだ。
気にはなるが、普通なら君子危うきに近寄らずである。
しかし、虎穴に入らずんば虎児を得ずな俺は、実際に潜入することにした!
キミも出張ホスト志願者か
早速電話する。
事務所は名古屋市内の某マンション内にある。
そこで面接を行い、もしOKなら講習を受けることになるそうで、日程を決めて予約。
因みに、講習時間は120分、料金は20,000円である。
ちょっと高い気もするが、マッサージの練習用の女性を、近くの風俗店から借りる費用も含まれているらしい。
何かワクワクする。
面接当日、気合いを入れてお洒落なスーツに身を包み、頭はビシッと七三分け。
いざ事務所のあるマンションへ。
インターホンで到着の旨を伝えると、「15分後に上がって来て」とのこと。
1階で待っていると、エレベーターから俺と同じように、スーツに七三分けの男性が降りてきて帰って行った。
キミも出張ホスト志願者か、七三分けとは奇遇じゃないか。
指定の時間になり、事務所にしている部屋へ向かう。
面接官は40代くらいの女性で、全くニコリともせず無愛想な感じだ。
一通りのことを聞かれ、面接はあっさり合格した。
早速講習となる訳だが、どうやらローションとバイブが必要らしい。
面接官「持ってきてないなら3,000円で販売してます」
聞かされていない俺が持っているはずも無く、渋々3,000円で購入。
講習代と合わせて23,000円を支払った。
あなたプロになりたいんでしょ?
まずはローションを素早く薄めながら温めて、人肌の温度に合わせる練習だ。
先生(面接官)が手本を見せ、その後に俺が実践し、ローションの温度を計ってもらうという流れである。
俺「先生出来ました、どうですか?」
先生「全然ダメやり直し!」
俺「先生これでどうですか?」
先生「あなたこれでOKと思ってるの?私は人肌の温度にしろって言ってるのよ」
俺「いったい何度から何度の間にしなきゃいけないんですか!?」
先生「36.5℃~37.5℃よ」
俺「感覚だけでそこに合わすのは無理ですよね?」
先生「あなたプロになりたいんでしょ?お金持ちのマダムとかに失礼があってはいけませんからね!」
何度も挑戦し続け、やっと合格して次のステップへ。
次は待ちに待った、練習用の女性を使ったマッサージの講習である。
「ローションで汚れるから」とパンツ1枚を残して他は脱ぐように指示され、パンツ1枚の姿に!
すると隣の部屋から、間違いなく体重が3桁はありそうな女性がバスタオル1枚の姿で登場。
バスタオルを外し、部屋の真ん中でうつ伏せに寝転ぶ。
(……これが風俗店から借りてきた練習用の女性かぁ?こんな太い風俗嬢見たことないよ……)
そして手本を見せる為に先生も服を脱ぐ…その体には刺青があった。
手本を一通り見終わり、次は俺の番になった。
だがローションの時と同様ダメ出しの連発で、ハッキリ言って何がダメなのかも分からなくなるほど文句を言われる。
先生「これが出来ないと次のステップに行けないわよ!今日は時間が来たからまた次回もここからね!」
俺「出来るようになるまで何回でも講習を受けろって事ですか?毎回20,000円払って!」
先生「そうよ!早くマスターしないとお金も時間もムダになるわよ!」
バカバカしいので断って帰って来た。
これは典型的な講習ビジネスである。
世の中そんなにウマい話は無いってことだ。
あの七三分けの同志は、一体何度通っているのだろうか…。
全ての『出張ホスト』の求人広告が講習ビジネスとは限りません。
まとめ

出張ホストの中には、優良なお店もある。
しかし、男をだまして金を奪い取ろうとするお店も少なくないようだ。
「楽して稼げそう」
「エロいことで稼げるなんて最高じゃん!」
そんな甘い気持ちで足を踏み入れようとしている男性は、注意してほしい。